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——撃墜数ではない。彼らの評価基準は、帰還率だ。
辺境宙域ルミナ。
母艦《Fleur de Stella(フルール・ド・ステラ)》を拠点に飛ぶ救助部隊《ALAE LUMINIS(アーレ・ルミニス)》の仕事は、危険な航路から人々を「帰す」こと。
白と橙の救助機《Soleil Wing(ソレイユ・ウィング)》を駆る犬耳の青年、エリオット・リシエは、帰れない人を見つければ迷わず飛ぶ。操縦技術は一流。人を助けることにも、迷いはない。
ただ一つ。
彼は、自分自身を「帰すべき一人」に数えるのが下手だった。
幼い頃から彼を知る整備士ノア・ヴィレルは、そんなエリオットに何度も言う。
「戻る余力を残せ」
「いいから帰ってこい」
新任パイロットのフェリクス。
元エースの教官・カイル。
中央航路管理局から派遣される、異なる価値観を持つ四人の監察官。
そして旧航路の奥から届く、花のような謎の信号。
救助する側も、帰らなければならない。
これは、撃墜数ではなく「全員帰還」を目指す人々の、宇宙救助SF。
登録日 2026.08.25
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