ラーズグリーズ

ラーズグリーズ

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SF 連載中 長編 R15
西暦2026年。 世界はかつてない緊張の中にあった。 台湾海峡を挟み、中国と米国の対立は極限まで高まり、ロシアもまた極東で軍事力を増強していた。 日本政府は最悪の事態を想定しながらも、国内では「戦争に巻き込まれるな」「自衛隊を動かすな」という激しい反対運動が広がり、国会も世論も大きく揺れ動いていた。 誰も戦争を望んではいなかった。 だからこそ、日本は決断できなかった。 そして――その一瞬の迷いが、後に取り返しのつかない結果をもたらす。 中国軍による台湾への軍事作戦を皮切りに、戦火は瞬く間に東シナ海、南西諸島へと拡大。 日本国内の基地、レーダー施設、艦艇が攻撃を受け、海上自衛隊は圧倒的な敵戦力を前に苦戦を強いられていく。 米軍もまた中国軍との激しい戦闘に突入。 さらに北ではロシアが動き始める。 日本は東西南北から迫る危機に直面し、戦況は日を追うごとに悪化していった。 そして、海上自衛隊のある護衛隊群が絶体絶命の状況に追い込まれた、その時――。 海中から、巨大な艦影が姿を現した。 海上自衛隊のソナーにも、現代の軍事データベースにも存在しない潜水艦。 通信回線に流れてきたのは、誰もが耳を疑う言葉だった。 「こちら、日本海軍――伊号400潜水艦」 それは、数々の平行世界における日本を救ってきた男たち。 艦長・日下敏夫。 副長・橋本。 そして伊400の乗組員たちは、時の海を越え、彼らの知らない日本へ迷い込んでいた。
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文字数 7,235 最終更新日 2026.08.14 登録日 2026.08.12
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