大野

大野

はじめまして。閲覧感謝いたします。大野です。 拙い作品ですが、ずっと書きたかったものを書いています。 暖かい目でみていただけると幸いです。 ご意見等、お待ちしております。
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私だって普通に生きたい。 アルビノの女の子はいつも好奇の視線に晒されていた。 目はパッチリとしているが切れ目で、鼻筋の通った端正な顔立ち。肌は真っ白で、透けて血管が見えてしまう。 さらにアルビノとくれば、見てしまうのは当然だ。 そんな女の子は寝る前の10分間、自分の作り上げた世界に浸る。 そこには、好奇の視線も、陰から聞こえる内緒話もない。 太陽にもたくさん浴びれて、なりたい自分になれる。 そこで私は、毎日、いろんな人と出会う。 共通点は、皆暗い顔つき、というところだけ。 でもね、皆、宝石を持っているのよ。 綺麗な宝石。 私にもあるんだって、彼が教えてくれたわ。 彼ともう一度会いたいのだけど、きっと難しい話だわ。 だって、私は変わってしまったもの。 だからね、私は彼の役を引き継がないと。 この、想像の中で、ね。 いつか、もし、会えたら、ビンタの1つでも食らわせて、無責任に言葉を投げつけてやるの。 だから、それまでは、私がその役を担ってあげる。 ほら今日も、想像の時間を始めましょう
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文字数 32,091 最終更新日 2018.09.04 登録日 2017.10.22
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