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東西に分かれた日本。
東側の学校では、男子はセーラー服を、女子は詰め襟を着ていた。
そして将来的には、それぞれの役割に応じた職業に就くのが当たり前だった。
高校二年生の私、小泉夏樹は、将来の進路に悩んでいた。
女子の進む道とされている研究職に、密かに憧れていたものの、それを口に出すことができずにいた。
ある日、西側から一人の女子が転入してくる。
彼女は私と同じ「なつき」という名前だった。
西側の価値観私は、私たちとはまるで違っていた。
自分たちの立っている場所は、本当に正しいのか。
自分が進もうとしている道は、本当に自分が望んでいるものなのか。
混じり合わなかった二つの「普通」が交差するとき、静かだった日常は、少しずつ形を変えてゆく――。
文字数 86,195
最終更新日 2026.05.22
登録日 2026.04.13
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