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つまり私の罪はなんなのだろうか。 私はふとそんな事を考えていた。 世紀の大悪党でも英雄でも、高名な学者でも周りから一目置かれる愚か者でも、有名人でもなければ一般人でもない。 そんな人間は空っぽなのであろうか。 私はそうは思わない、この話ではつたなくもそんな存在に似つかない狂気を、あるいはそんな存在ゆえに抱く狂気を描いたつもりだ。 どんな人にだって抱きうる、そんな狂気を
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文字数 3,992 最終更新日 2022.06.04 登録日 2022.06.04
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