珊瑚

珊瑚

書いたものの保管箱
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BL 連載中 ショートショート
深夜、良弥に誘われて琉偉が向かったのは、二人が昔から足を運ぶ人気のない海辺だった。 冬の海ではしゃぐ良弥。その無邪気な笑顔の裏で、彼が抱えていたのは人には言えない秘密だった。 しかし琉偉もまた、同じ罪を抱えていた。 互いの罪を知り、隠すことなく受け入れ合える唯一の存在。 二人は歪んだ形で繋がりながら、誰よりも深く相手を理解していた。 自由奔放で人を惹きつける良弥と、そんな彼を静かに見守る琉偉。 共犯者として、幼馴染として、そしてそれ以上の感情を抱えながらも、二人の関係は決して正しい形にはなれない。 「琉偉は俺のこと、好きにならないでね」 月明かりの下で告げられたその言葉は、互いを想う気持ちと、二人の間にある越えられない境界を同時に示していた。 これは、罪を共有した二人の男が、誰よりも近くにいながら決して結ばれることのない、歪で静かな愛の物語。
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文字数 1,443 最終更新日 2026.06.29 登録日 2026.06.29
BL 完結 短編
「まだ書いているのか」 「君も書いてみたら良いじゃないですか。案外好きかもしれませんよ」 「じっとしているのは俺の性に合わん」 「でしょうね」 間髪入れずに言い放った春壱に、奏介はカチンとし彼を小突いた。彼はまるで猫の戯れだと言わんばかりにさっと躱し、執筆を続けた。 「君は単調ですねぇ。これで遊んでいてくださいね」  そう言って、春壱は奏介に万華鏡を投げて渡した。奏介は万華鏡を素直に覗いたりもしたが、すぐに飽きて適当な本を開いた。  しばらくの間、お互いのことをして過ごしていたが、ふと春壱が口を開いた。 「君、私のこと好きでしょう?」 「⋯⋯? いや」 「はて、私の勘違いか。随分私に執着しているように感じましてね。いや良いんです。違うのなら」 「何が言いたい」 「私も同じ気持ちだなぁって思っただけですよ」   俺はこの頃をどんなに切望したって、時はやり直させてはくれない。 だから、だからこそ春壱のことを見捨ててはいけなかった。 --------- 数年前に書いたもので、今見ると気恥ずかしさがありますが、 初めてきちんと最後まで書ききった思い出の作品です。 こういう二人が癖なんだな~と思って読んでいただけると嬉しいです。 ※他のところにも掲載予定です。
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文字数 12,335 最終更新日 2026.01.08 登録日 2026.01.08
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