カラシクン

カラシクン

不定期で小説投稿してます。異世界転生系大好きです。よろしくです。
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ーー私たちの住む惑星、地球に最後の日が訪れようとしていた。 この地球に、隕石が迫っている、そんなベタな、漫画のような展開になった、なってしまった。 私の名前は『弥生 万花 』、普通の女子高校生だ……そう言いたいところだが、そうでも無い。学校では虐められ、両親も病死、親類を転々として行っている。 この地球に、隕石が迫っている、そんなベタな、漫画のような展開になった、なってしまった。 今日が地球に隕石が衝突する日、私、弥生 万花 は何をしているかと言うと……寝ている。 死ぬ間際の痛み、辛みを感じないためにも、寝ていた。義親は、数日前に家を出たっきり、戻ってこない。外では、皆がそれぞれの反応を示していた。 たらふくものを食べる人、途方に暮れている人、嘆いている人、恋人といる人、自殺してしまった人、そして、私みたいに家で居る人だ。 私は寝ていた。そのうち、何時間だっただろうか、意識の外に少しの光を感じ取った。瞼を開ける。…瞼がない。 意識だけで居る「そこ」は、真っ白な空間だった。自分の体の感覚が無い。ただ、そこに「意識」が有るだけ。 目の前に、少女が立っていた。その唇が、ゆっくりと開かれる。 「貴方は、死にました。隕石が地球に衝突した事で、地球は爆発、消滅して、人間や動物は当然全部死にました。そして今、貴方は魂だけの存在として、ここに呼ばれています。」 「そこで、貴方に質問です。」 「貴方は……異世界に、行きたいと思いませんか?」 …言っている意味がわからない、異世界?そんなものは無い、無いはずだ。そんなものは、物語やゲーム、ファンタジーの世界だけにある、現実にあるはずがない。 でも…もしあるのならば、行ってみたい。そう思わなくもない。 「貴方に今から発言権を与えます。……異世界に…行きたいですか?」 「……うん、行きたい」 少女が薄く微笑んだ。 「そうですか、では、今から貴方を異世界に転生させます。ステータス……能力は、あちらに着いてのお楽しみという事で…」 「では…行ってらっしゃいませ…」 そう言うと少女は、何処からか出現させた杖のようなものを振った。 私の下に魔法陣のようなものが出現する。 次の瞬間、私の目の前が真っ白になり、意識が遠のいて行った…。 次に私が目を覚ました時、私は、森の中で寝ていた。
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文字数 3,523 最終更新日 2018.10.17 登録日 2018.10.11
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