不特定多数の住処

不特定多数の住処

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青春 連載中 短編
何の不自由もなく 静かに生きたいと思った でも無理だった もっと自分には足りない 何かが必要だった この話は... 僕がずっと心に溜め込んだもの ずっと誰かに 伝えたかったこと 大好きな物をわかって欲しかったり 欲しいものがあったり 心の中の壁にさえぎられていたものを 全部この本を読んでる誰かに 吐き出す 本当は自分で伝えたかった 無理だった 大好きなあの子に直接 思いを伝えられればどれだけ 救われただろう 仲のいい友達に 「いつもありがとう」って言えれば どれだけいいだろう みんな当たり前のように伝えられる でもできない人もいる 身体に障害があって不自由な人 そんな人がいるように 心に邪魔な壁があって不自由な人 そんな人もいる きっと弱いんだろう 僕は 自分で伝えられない僕は だから僕は 顔も知らない人間に 自分の思いを吐き出すしかない この本を読んでくれた方には 人の心を見抜けるようになって欲しい 僕みたいな人間は 思ってる事を察してもらえるだけで 伝えたいことを分かってもらえるだけで ずっと救われる やりたかったこと 伝えたかったこと 思っていたこと 悔しかったこと 悲しかったこと うれしかったこと 我慢してたこと この本には 僕のこれまで溜め込んだ 喜怒哀楽の全てを注ぎ込み 本を手に取ってくれた方に 偽りのエピソードと 本当のエピソードを 混ぜ合わせて お伝えします
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文字数 3,109 最終更新日 2021.02.13 登録日 2021.02.11
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