ミステリ大賞に応募しました!

もう10何年かぶりに携帯に着信があり、2日置いて連絡を入れました。
この癖はこの間に起こった何回かの事件が原因でした。
彼は大学の同窓で思い出したように会ってきた仲でしたが、
今回は私の『夢追い旅』を読んで私ではないかと連絡を入れて来たようです。
「この友と言うのは俺か!?」
「彼女を見つけたなら俺に知らせるべきではないか?」
「俺の方が・・・」
矢継ぎ早に質問受けて、
「確かに偶然に会ったのだが私の想像の部分が多いよ」
「だが俺には半分以上事実に思える」
と言う彼は8年をかけて故郷の市会議員になったようだ。
大学時代に泊めてもらった大きな母屋で吸った空気の匂いを思い出していた。
「お前まだ小説を書いていたのだな」
「ああ、色々あり過ぎてな」


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登録日 2017.06.17 09:23

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