「|◎〻◎)終わっちゃいましたね」

「終わったねぇ」

「|◉〻◉)僕……いろいろ準備してたんですよ？」

「私だってあれこれ企画してたのに、全部吹っ飛ばされましたし」

「|◉〻◉)結局完結に至った理由って何だったんですか？」


　手元にある「作者心境」のカンペをめくりつつ、私は二の句を告げずにいた。


「ええと、何やらこれ以上進むと私が正気を保てなくなるからだそうです……何やら曖昧ですねぇ」

「|◉〻◉)えっ、今更じゃないです？」

「本当にね。でも作者が言う以上、相当なんでしょう。ひょっとしたら自我の崩壊クラスかもしれませんよ？」

「|◉〻◉)そんな神秘がこの作品に隠されてる？　甚だ疑問ですね」

「ブラックボックスみたいな君が言うと説得力があるねぇ」

「|///〻///)ヾ褒めないでくださいよ」

「褒めてないんだけどねぇ」


　閑話休題。


「さて、話は変わりますけど、作者が新作を出す様ですよ」

「|◉〻◉)舌の根も乾かぬうちに次、ですか？」

「本当にね。私達が割を食う必要があったんですかねぇ？」

「|◉〻◉)それで主人公は？」

「えーと、村正君だって」

「|◉〻◉)ああ……うん（何かを察した顔）」

「タイトルは『Atlantis World Online-魂！！！！！！！-』だって」

「|ー〻ー)人である限り肉体に魂が引っ張られ続ける皮肉も混ざってるんですかね？」

「さぁ、どうだろう。そこまで考える作者じゃないと思うけど」

「|◉〻◉)デスヨネー」

「でも今回のエンディングは制作当時から考えてたらしいので、まるで何も考えてないわけでもない様です」

「|ー〻ー)エンディングはそうでも、どこからどこまでがプロットで、何処からがぶっつけ本番か気になります！」

「ええと、プロットは三章、空の試練までで、以降は場繋ぎ的なものだったそうだよ？」

「|◉〻◉)え？　じゃあ僕が正体を明かすのは想定外？」

「予想以上に評価を得て引くに引けなくなった様だ。当初なんてあまり目立たなかったからね、この作品」

「|ー〻ー)そりゃ流行りの要素全ツッパしてればそうなりますって。作者が天邪鬼なのがいけないんですよ」

「読者層を30代〜に設定してるって作者が」

「|◉〻◉)何でそんなニッチな作りに」

「書きたいものを書いた結果だって」