キユサピ

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キユサピです。昼は平凡な人間、夜は妄想全開の小説家。頭の中でキャラクターが勝手に暴れ回り、読者の心を揺さぶる展開やユーモアを織り交ぜて物語を紡ぎます。現実の規則は少々無視気味。

未知の烈陽国へ向けて、原稿と格闘中

読者の皆さまへ、
現在、『天翔る龍』の執筆を進めています。物語はリンが自らの宿命と向き合い、兄・景嵐の行方や烈陽国の武神の秘密を知り、未知の地へ向かう決意を固めるところまで描きました。

リンの視点では、日常の小さな営み――黄震の墓参り、病に倒れた人々への薬の配布、清蘭堂での黙々とした調合作業――が、彼にとっての戦いであり、生きる意味そのものとなっています。その中で出会う商人や精霊の少女・璃音を通じて、遠くの国で動き始めた大きな力や、兄が海を渡った理由、烈陽国に脈々と息づく武神の秘密が明かされます。

特に今回は、リンの心理描写に力を入れました。血の宿命に縛られた青年が、自らの意思で立ち上がる瞬間――兄の足跡を追い、烈陽国に向かう決意を固めるシーンです。黄昏の港で船を見つめるリンの姿は、物理的な旅立ちと同時に、精神的な成長を象徴しています。未知の国、兄や武神の存在に向かうためには、自らも海を渡らねばならない。ここで示されるのは、ただの冒険心ではなく、自らの宿命に抗おうとする強い意志です。

また、過去に登場した精霊の少女・璃音を通して、武神の伝承や烈陽国の秘密を説明する場面も組み込みました。武神は創世の力と破壊の力の二柱が対を成して存在しており、烈陽国には夫婦神として二柱が残っているという歴史的背景を自然に読者に提示しています。兄・景嵐が海を渡った理由の一つとして、この武神の秘密を知っていた可能性を示唆することで、リンの決意に重みを持たせました。正直に言えば、まだ物語の全体像は完全に見渡せていません。リンや景嵐、武神たちの動き、烈陽国と龍華帝国の関係性など、描くべき要素は多く残っています。それでも、主人公のリンが自らの意思で動き始めた瞬間を描けたことは、執筆者としての大きな前進です。今後は、兄との再会、武神たちの力の本質、そしてリン自身の成長や宿命との対峙を丁寧に描きたいと思っています。
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登録日 2025.08.24 17:20

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