読者の皆さまへ、近況のご報告です。

現在、『天翔る龍』三十六話から三十七話にかけて、烈陽国の戦局と武神の謎を描く重要な場面を執筆しています。景嵐と四天王の対峙、そして彼の冷徹かつ残虐な戦闘描写に重点を置いており、特に覇翔昂との闘いでは、景嵐の非情な戦士としての姿を余すところなく描写しています。読者の皆さまには、まともな感覚の持ち主なら直視できないほどの残虐性も含め、戦場の緊迫感を体感していただけるはずです。

また、巻物に記された四天王の配置や武神の存在、さらに初代から続く夫婦武神の系譜など、歴史的背景にも光を当てています。この系譜の秘密が、景嵐と創世の武神・リンの運命にどう影響するのか――物語の核心部分への布石を打つ作業でもあります。

特筆すべきは、景嵐の戦闘の冷徹さです。覇翔昂が自爆による名誉の死を選んでも、景嵐は爆風に怯むことなく立ち続ける。その描写を通して、単なる力比べではなく、戦場における精神と血脈の強さを表現することに注力しています。

今後は、遠視玄や守財武、護国烈など四天王の戦略的動きも描き込み、戦局全体を立体的に展開する予定です。読者の皆さまに、景嵐の圧倒的な存在感と烈陽国の奥深い歴史の両方をお楽しみいただけるよう、精緻な描写に努めています。

執筆はまだ進行中ですが、戦場の緊迫と武神の神秘を、少しずつ形にできていることに手応えを感じています。完成までの過程も、ぜひ楽しみにしていただければ幸いです。