橋本　直

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通りすがりのSF書きです
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『遼州戦記　司法局実働部隊の戦い　別名『特殊な部隊』と悪魔の研究』更新しました！

最新話『第55話　罪の帳尻』更新しました！
志村三郎は厚生局の役人と電話をしていた。
役人は三郎に高飛びの手配をするというが怒りにかられた三郎は電話を切った。
所詮は『租界』の外に住んでいる人間には好き好んでこの地に住んでいる人間など一人もいないという事実は理解できない事だけが分かった。
三郎が端末を起動するとそこには画面一面善意に満ちたタレコミから脅迫じみた文章が並ぶ。
同業者も関連した人間もあの化け物が暴走した時点で破滅が決定していた。
臓器売買が良いことだと思ったことは三郎には一度も無かった。
ただ需要があるから供給するだけ。
そう自分を騙して続けてきた稼業だが、それが兵器生産となれば話が違った。
兵器は大量生産が可能になってこその兵器。その数の命を供給し続ける自信は三郎には無かった。
三郎は全ての原因がこんなにも貧しい街があまりに豊かな街の隣にあるという現実にあると叫んで現実逃避するのが精いっぱいだった。
そんな三郎の事務所を一人の男が訪ねてきた。
どう見てもまともには見えない日本刀を下げた男は三郎の名を確認すると三郎も厚生局も役割を終えたと言って三郎のウィスキーのコレクションに目をやった。
敵の敵は味方。厚生局の化け物を倒した三人の法術師の関係者ならと三郎は銃を手に男に近づいて行った。

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登録日 2025.12.25 19:26

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