ファッションモデルの僕が転生したらゴールデンレトリバーだった件
前世がファッションモデルだった僕は、いつの間にかゴールデンレトリバーへと転生していた。
はて、自分はいつ死んだのだろうか。そんな事を考えるが、全く思い出せない。けれど、確かに自分はファッションモデルだった、と言うことだけは覚えている。
そして、僕の主人はと言うと、とにかくダサい。
前世を思い出した僕から言わせれば、いや、誰が見ても清潔感がない!ただこの一言に尽きるだろう。
「飯の時間だ」
主がそう僕に声をかけて、以前は真っ白な白衣だったであろう物をはおる。分厚いメガネをかけ、ゴソゴソと机をかき分け、犬用の餌を床へと置いた。
幸運なのは、お皿がまだ綺麗なことと、餌の袋が未開封だったこと。
汚い!とにかく汚い!よく今までの僕は耐えていられたものだと、自分で自分に関心してしまった。
「ワン!」
とりあえずお腹がすいていたので、ありがたく頂戴する。
ふむ。ザクザクとした噛みごたえが何とも楽しい。
味もまぁ、悪くない。
「明日の研究資料、はあ、面倒臭いな……」
僕の上でボヤく主。
ワシャワシャと頭を撫でてくるのが気持ち良い。
もっと撫でろと前足を伸ばした。
その時、近くにあった書類から何かが倒れ、机をつたい僕の頭にこぼれ落ちた。
ブルブルと体を振って水気を吹き飛ばす。
「わっ、こら! やめろ!」
主が慌てて止めに入るも、遅く。主の顔に謎の液体がかかってしまった。
「最悪だ……せっかく完成した薬だったのに」
がくんと肩を落とした主を労わるように、ポンポンと前足で撫でておく。
「はぁ……とりあえず、お前を風呂に入れようか」
□まとまった話ができたら投稿しようと思います。