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膝を壊し、生きがいを失って入院した母は、
面会室の向こうで、ひたすら喋り続けていた。
他人の不幸を笑い、
壊れた人間を「バカねえ」と切り捨てる。
その言葉は、まるで土足で踏み込むみたいに、
誰の中にも遠慮なく入り込んでいく。
俺はそれが嫌でたまらなかった。
けれど、母の声は消えない。
壁を越え、病棟に残り続ける。
「あんた、そんなんじゃ死ねないよ」
その雑な一言が、
なぜか人の“死に方”を壊していく。
理由はわからない。
ただ、退院の日、
あの場所にいた人たちは、母を見送りに来ていた。
文字数 8,474
最終更新日 2026.06.17
登録日 2026.06.11
空が真っ赤に燃えていても、今日のご飯はため息が出るほど美味しい
終わらない自動化戦争によって、世界はとうの昔に崩壊した。
空にはミサイルが尾を引いて飛び交い、遠くの廃墟では無人のAI兵器同士が永遠に殺し合いを続けている。
だが、そんな「世界の終わり」の真っただ中で生まれた子供たち―― Ω(オメガ)世代にとって、それはただの『日常風景』でしかなかった。
これは、狂ってしまった世界をたくましく、そして「美味しそうに」生き抜く、終わりの時代の子供たちの日常と食卓の物語。
文字数 4,240
最終更新日 2026.06.17
登録日 2026.06.16
都会の喧騒を離れた南の無人島。
一人の男性と七人の女性が共同生活を送りながら、本当の恋を探す恋愛リアリティショーが始まる。
参加者は会社員、モデル、看護師、インフルエンサーなど、それぞれ異なる人生を歩んできた女性たち。限られた空間で過ごす日々の中、食事を共にし、語り合い、ときにはすれ違いながら、少しずつ距離を縮めていく。
番組のルールはただ一つ。
定期的に行われる選択の場で、選ばれなかった者は島を去る。
最後まで残った一人だけが、運命の相手となる。
カメラに見守られながら紡がれる恋。
揺れ動く想い。
交錯する嫉妬と憧れ。
そして誰も知らない、それぞれの胸に秘めた本当の気持ち。
これは、一人の男性を巡る恋愛リアリティショーの記録である。
文字数 3,057
最終更新日 2026.06.17
登録日 2026.06.17
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