小説猫

小説猫

ねこです。 小説を書いています。
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ファンタジー 連載中 長編
「死者に“選択させること”の残酷さと優しさを描いた物語」 死後の世界へ向かう途中、「死出の山」を越えた魂たちは、必ず迷う。 その途中に現れる小さな喫茶店では、“生きていない客”に食事が提供される。 そこで働くことになった泉守澪は、先輩から一つのルールを教えられる。 それは——「介入は禁止。選ばせること」 客は食事を口にすることで、未練や迷いを和らげ、先へ進む。 しかしそれは同時に、“戻らない”ことを意味していた。 疲れ果てたサラリーマン、子どもを気にかける母親、無邪気に食べる子ども、 そして食事を拒み、抗おうとする者—— 様々な亡者と向き合う中で、澪は次第に葛藤する。 「食べさせれば楽になる」 だがそれは、本当にその人の選択なのか。 拒否した子どもが“別の苦しみの道”を進む姿を見たことで、 澪の中でその迷いはより深くなる。 それでも店の役割は変わらない。 選ばせ、進ませること。 やがて役目を終えた澪は、メイドとしての役割を脱ぎ捨て、 次の段階——道を示す案内人へと移る。 彼女はもう与えない。 ただ、分岐の前に立ち、進む方向を示す存在となる。 その心にはなお、 「楽に進ませることは優しさなのか」という問いが残り続けていた。
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小説 21,235 位 / 220,769件 ファンタジー 3,267 位 / 51,210件
文字数 8,255 最終更新日 2026.04.15 登録日 2026.04.15
ホラー 完結 ショートショート
「異常が発生しても、止まらない」 不思議な海洋生物を展示する水族館。 地下では何かが異常を起こしているが、 施設はそれを問題とせず、通常通り運営を続けている。 来館者も気づかず、状況は処理される。 やがて“展示内容の変更”が告げられるが、 何が変わったのかは、誰にも分からない。
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小説 11,234 位 / 220,769件 ホラー 137 位 / 8,224件
文字数 176 最終更新日 2026.04.14 登録日 2026.04.14
現代文学 連載中 短編
一羽の若い鷹は、風を待ち、自らの意志で空へ飛び立つ。 何を求めているのかも分からぬまま、ただ止まることを拒み、広い世界へと旅に出る。 やがて嵐に呑まれても、それでも飛び続けることを選ぶ。 孤独の中で空を渡り続けるが、美しい景色を見てもなお、心は満たされない。 ある日、風が止んだことで、自分が風に支えられていた存在であることに気づく。 そして再び訪れた嵐の中で、もう一羽の鷹と出会い、互いに支え合うことで、一羽では越えられなかった空を越えていく。 やがて辿り着いた静かな島で、二羽は安らぎを見出し、新たな生活を始める。 時が流れ、子を育て、その成長を見守る中で、命と旅が次の世代へと受け継がれていく。 冒険は終わらない。 風は吹き続け、翼はそれを掴み、空へと向かい続ける。 終わりなき旅の中で、命は静かに巡っていく。
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小説 220,769 位 / 220,769件 現代文学 9,306 位 / 9,306件
文字数 1,606 最終更新日 2026.04.13 登録日 2026.04.13
ファンタジー 完結 長編
感情が徹底的に管理・抑圧された国家 「ノクティス連邦」。 怒り・悲しみ・喜び――あらゆる感情は統制され、それこそが“正しさ”とされていた。 アルカディア王国滅亡後のディーザは、 この国で「感情を資源として利用する研究」を進めていた。 彼は人々の感情を“層”として観測し、わずかな揺らぎを増幅する装置を密かに仕込む。 小さな苛立ちは連鎖し、やがて国家全体へと広がる。 そして―― 感情は臨界を迎え、国家そのものが崩壊。 ノクティス連邦は「巨大な実験装置」として使われていたのだった。
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小説 220,769 位 / 220,769件 ファンタジー 51,210 位 / 51,210件
文字数 7,237 最終更新日 2026.04.12 登録日 2026.04.12
ファンタジー 完結 長編
この世界では、感情は目に見える“層”として存在している。空を覆う感情層は人間の内面と直結し、怒りは最も強く、最も危険で、そして最も効率的な“燃料”として世界を駆動させていた。都市はその怒りによって動き、文明はその激情によって加速していく。 少年レジスは、ある日その仕組みの中で“暴走する怒り”に巻き込まれる。人を救いたいという想いから生まれた怒りは、赤い獅子の姿となって暴走し、世界を破壊しかける。しかしその瞬間、彼の内側に現れる白銀の存在――観測者シルヴァが語る。「怒りを否定するな。だが、選べ」。 怒りは悪なのか。それとも力なのか。レジスはその答えを知らぬまま、破壊と救済の狭間で揺れ続けることになる。 やがて彼の前に現れるのは、黒き獅子を従える男ヴァルグリム。彼は怒りを制御し、選別し、弱者を切り捨てることで世界の安定を保つ現実主義者だった。彼の思想は冷酷だが、そこにはかつて理想を信じ、そして失った過去があった。レジスは彼との衝突を通じて、怒りを抑えることでも、暴走させることでもない第三の道を模索していく。 その背後で、すべてを観測し続ける謎の存在ディーザが静かに世界を見つめている。かつてアルカディア王国の研究者だった彼は、希望よりも怒りが高出力であるという“事実”に基づき、世界そのものを実験場として設計していたのだ。 王国の崩壊、ノクティス連邦での実験、そして無数の感情の暴走。それらはすべて偶然ではなく、感情をシステムとして解明しようとした果ての必然だった。怒りは世界を壊す力であると同時に、世界を最も効率よく動かすエネルギーでもあった。 だがレジスは、その構造に対して別の答えを見つける。怒りを消すのではない。支配するのでもない。怒りの奥にある恐れ、悲しみ、守りたいという願いを切り離し、感情そのものを“多層的な力”として再定義すること。それは世界の歯車そのものを書き換える行為だった。 白銀の狼シルヴァ、黒き獅子ヴァルグリム、そして金色の共鳴へと変化していく感情の連鎖。異なる立場と思想が交差する中で、世界は崩壊と再生の境界へと向かっていく。 これは、怒りを否定する物語ではない。 怒りと共に生きるために、その意味を問い直す物語である。 そして世界は問う。 ――怒りは、破壊か。それとも選択か。
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小説 220,769 位 / 220,769件 ファンタジー 51,210 位 / 51,210件
文字数 11,166 最終更新日 2026.04.12 登録日 2026.04.11
ファンタジー 完結 長編
かつて存在した王国、アルカディア王国は「世界を救う」ために人間の感情をエネルギーとして利用する国家だった。 当初は“希望”や“連帯”といった前向きな感情を基盤にしていたが、それらは不安定で持続しにくいという問題を抱えていた。 設計者ディーザは、より効率的なエネルギーとして「怒り」に着目する。 怒りは単独で発生し、持続し、増幅する――最も効率の良い感情だと結論づけた。 一方、観測官シルヴァは、人が「選ぶ余地」や「人間らしさ」を守ろうとする。 そして戦士ヴァルグリムは、当初は揺れながらも「現実的な力」として怒りを受け入れていく。 王もまた葛藤する。 世界を救うために人を削るのか、それとも不完全でも人の選択を残すのか。 最終的に王は「効率より責任」を選び、怒りへの完全移行を拒否する。 しかし、ディーザは独断で“感情停止装置”を起動。 世界は凍結へと向かい、制御不能の崩壊が始まる。 その過程で―― • シルヴァは人の姿を失い、「守りたい」という感情だけを残した白銀の狼へと変わる • ヴァルグリムは怒りを完全に受け入れ、黒き獅子となる 二人は対立し、思想ごと衝突するが、止めることはできない。 王は最後に人々の逃走を許し、自らは崩壊を見届けて消滅する。 こうしてアルカディア王国は滅びる。 だが、その後も―― • ディーザ(効率と設計) • ヴァルグリム(怒りの力) • シルヴァ(未完成の人間性) この三者は残り続ける。 そして物語の核心として残るのは、 「選択には必ず責任が伴う」という概念だった。
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小説 220,769 位 / 220,769件 ファンタジー 51,210 位 / 51,210件
文字数 3,719 最終更新日 2026.04.12 登録日 2026.04.12
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