霧神 来愛

霧神 来愛

人間の心という密室で、誰にも見られず育った悪意や諦念。 それらを言葉というメスで丁寧に剥離し、標本にする作業を続けています。読者の皆様の、安らかな眠りを妨げることができれば本望です。
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ホラー 完結 長編
冴えない大学生・長谷川誠は、遅刻に失敗し、報われない片思いまで抱えた、どうにもならない日々を生きている。そんな最悪の一日の終わり、迷い込んだ路地の先で、彼は奇妙な古書店「幻書堂」と一冊の白い本に出会う。そこに記されていたのは、誠が生まれた瞬間から現在に至るまでの人生そのものだった。しかもその本は、過去だけでなく、まだ訪れていない出来事までも静かに書き連ねていく。 半信半疑のまま未来をのぞいた誠は、憧れの先輩・理沙との距離が縮まる出来事を知り、少しずつその本に溺れていく。先回りすれば失敗しない。傷つかずに済む。望んだ未来に近づける――はずだった。だが、用意された“幸運”に酔うほどに、自分の感情も、他人との関係も、どこか本物から遠ざかっていく。 そんなある日、誠は本の中に、親友・涼介に訪れる残酷な未来を見つけてしまう。恋も友情も、自分の人生さえも、その一冊に書かれた通りにしか進まないのか。知ってしまった未来は変えられるのか。見届けるだけの存在になるのか。それとも――。 運命を読む男が最後に試されるのは、未来を知る力ではなく、自分の意志そのものだ。
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小説 222,669 位 / 222,669件 ホラー 8,202 位 / 8,202件
文字数 39,642 最終更新日 2026.04.16 登録日 2026.04.16
ミステリー 完結 長編
廃墟となった火葬場の炉の中から見つかった、身元不明の白骨死体。ベテラン刑事・松村圭吾がその謎を追う一方で、世間では17年前に失踪した少年「沢田湊」を最新AIで捜索するプロジェクトが始まろうとしていた。未解決のまま風化しつつあった誘拐事件が、最新AI技術による再捜索という異例の事態によって再び動き出す。 ベテラン刑事・松村圭吾は、事件の影を追い、正義と現実の狭間で苦悩していた。 一方、田原奏太として孤独に生きる一人の青年は、生活のために「レンタル息子」として他人の家族を演じる日々を送っている。 ある日、奏太のもとに届いた奇妙な依頼。 待ち受けていたのは、かつて失った息子への執着に囚われ、精神の均衡を欠いた一人の女性ーー。 止まっていた時計の針が、狂おしく回り始める。 刑事の執念、青年の孤独、そして母性に狂わされた。女の叫び。 バラバラに見えたパズルのピースが、十七年の空白を埋めるように一つに重なったとき、そこには誰も想像し得なかった「真実」が横たわっていた。 守りたかったのは、愛か。それとも罪か。 あなたの信じる「家族」が、一瞬で姿を変える。
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小説 222,669 位 / 222,669件 ミステリー 5,217 位 / 5,217件
文字数 78,127 最終更新日 2026.01.23 登録日 2026.01.23
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