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新井林忠正は藩同士で約束していた、近隣の姫の元へと婿入りをしたばかりだった。
しかしその藩はとんでもない貧乏藩で、忠正は早速に難題にぶち当たってしまう。その上、夫婦となった姫は純粋で愛らしかったが、如何せん、多少頭の発達の遅れた姫で、やりきれない事この上ない。
忠正は貧乏くじを引かされたと内心の憤りを抑えつつ、執務に励むのだった。
文字数 15,667
最終更新日 2025.05.23
登録日 2025.05.16
高校生の私は幼い頃から、ばばちゃまと2人暮らしをしている。正確には祖母の妹にあたるのだが。
そのばばちゃまが、突然に眠りについてしまった。いくら経っても目を覚まさない。ばばちゃまは、ただただ眠り続けているのだ。
奇妙な眠り病についた頃から〈木蓮の人〉が頻繁にお見舞いに来るようになった。昔から木蓮の咲く時期に訪れていたので、私は勝手に〈木蓮の人〉と呼んでいたのだが。
ばばちゃまが眠り続けていることも、木蓮の人の事も私は誰にも話せずにいた。
ばばちゃまは未だに眠り続け、木蓮の人が家を訪ねてくる。いったい何が起こっているのだろう。
私の奇妙な不可解な夏休みが始まった。
文字数 3,968
最終更新日 2025.04.12
登録日 2025.04.12
寮生活を送る高校生の僕には、愛してやまない人がいる。それこそ全人生をかけての激愛だ。だが、その人は全く僕の想いに気づきもせず、子供扱いばかりする。もう僕は限界だ。この夏休みが正念場になるだろう。僕は玉砕してしまうのだろうか。僅かでも望みはあるのだろうか。
文字数 96,982
最終更新日 2025.03.08
登録日 2024.04.12
曰くつきの家系に産まれた芳。彼には生まれつき奇妙な痣があった。ある日、代々からの家業を始めるようにと、土地の有力者から依頼を受ける。しかし天涯孤独である芳には、自分が何者なのかも、代々からの家業も知らされてはいなかった。依頼事の意味さえ分からず途方に暮れる芳。芳は淡い想いを寄せている幼馴染の支えと共に、自分の出自の謎を追っていくのだが、、
文字数 21,227
最終更新日 2024.03.31
登録日 2024.03.29
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