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オジサン先生は栄養オタク
自分自身が10㎏以上の減量したことがるという
SNSで知り合って確かに体重計の変化や健康診断の数値の変化など投稿してある。
ダイエットしたいならデタラメに食べないとかやたらと苦しい運動してても痩せないぞ!
と熱血指導を信じて私はそのオジサン先生とダイエットに取り組む事にした。
文字数 14,116
最終更新日 2026.01.12
登録日 2026.01.11
俺がこのマッサージ店で働き始めた頃、正直言って仕事は単純だった。肩や首を揉むだけの施術。でも、回数を重ねるうちに、女性客の微妙な表情や息遣いに敏感になっていった。
ある日、いつも来る既婚女性――年齢は30前後、落ち着いた雰囲気で、どこか艶のある目をしていた――の施術をしていたときだった。
彼女は首筋や肩に触れるとき、少しだけシャツの裾をまくって見せる癖があった。腕や背中に触れるたびに、わずかにシャツの下の胸の膨らみや脇の柔らかい曲線が目に入る。
最初は理性で押さえていたけど、施術が進むにつれ、胸の位置や香り、肌の温かさが徐々に意識に食い込んできた。彼女は自分の悩みや愚痴を話すとき、肩を揺らしたり、息を漏らしたりする。その音や仕草のひとつひとつが、俺の下半身をじわじわ刺激する。
文字数 15,502
最終更新日 2026.01.11
登録日 2026.01.11
俺「店閉めたら迎えにくるから」
ルルさん「分かった。着いたらLINEしてね。」
冷たい冬の空気に包まれた寮前で、ルルさんを降ろす。髪の先が夜風に揺れ、白く透き通った肌がコートから少しのぞく。その仕草や微笑み、声のトーンだけで、さっきの口説きの余韻が頭の中に蘇る。
送迎車に戻り、バックミラーに映るルルさんの後ろ姿を一瞬見つめる。まだ距離はある。触れられていない。けれど、この距離感の中に、心臓が早鐘を打つような甘い期待が詰まっている。
暖房に手をかざしながらエンジンをかけ、冬の夜道を走る。街灯が照らす路面の冷たさが、逆に胸の奥の熱を強く感じさせる。まだ触れていない——けれど、もうすぐ近づくかもしれない。そんな高揚感で背筋がぞくりとする。
「ルルさん…この距離、早く縮めたい…」
胸の奥の熱は、まだ触れていない肉体への想像力で増していく。
現実に近いファンタジーです。
文字数 6,525
最終更新日 2026.01.10
登録日 2026.01.10
ヘッドセットから友人の声が聞こえる。
「今日のアップデート、森に新しい川が増えたらしいぞ」
画面の向こうで友人が興奮しているのを聞きながら、俺も笑った。
――いつもの日常だ。ゲームだって、ただの暇つぶしのつもりだった。
だけど、次の瞬間だった。
モニターが光に包まれ、耳元の声が途切れ途切れになる。
「え、ちょ、ちょっと待て……?」
手を伸ばすが、光が眩しすぎて、視界は白く溶けてしまった。
次に目を開けたとき、俺は見知らぬ森の中に立っていた。
湿った土の匂い。茂みを揺らす風。鳥とも獣ともつかない声。
心臓が早鐘を打つ。手足は小刻みに震え、全身の力が抜けそうになる。
――これ、どう考えてもゲームじゃない。現実じゃない。
川のほとりで、ふと動く影を見た。
水を飲んでいる――少女に見える女性。
小柄で、体は細い。でも筋肉の陰影もあって、野生的な強さを感じる。
髪は濡れて肩まで垂れ、光を受けて輝いている。
彼女は言葉を発さない。動きは静かで、警戒と好奇の混ざった目で俺を見つめていた。
俺も、言葉ではなく視線で応えるしかない。
心臓が強く打ち、汗が背中を伝う。呼吸が浅くなる。
――この森に、俺と彼女しかいない。
――言葉は通じない。なのに、確かに存在を認め合っている気がする――。
文字数 6,791
最終更新日 2026.01.09
登録日 2026.01.09
夏の大会を終えた体育会系の大学生・可奈は、張りの残る身体を整えるため、街外れの鍼灸院を訪れる。
日焼けした肌、鍛え抜かれた体幹。スリーサイズはB88・W58・H86。自分では意識していないが、健康そのものの体格は、服の上からでも隠しきれない。
迎えるのは院長・高橋。七十を超える年齢で、若い頃は地方の国立大学で学び、そのままこの土地で鍼灸一筋に生きてきたという。穏やかな声とは裏腹に、長年の施術で鍛えられた指は太く、掌は分厚い。余計な動きはなく、必要なところにだけ、確実に触れる。
治療は淡々と進む。
距離は近いが、踏み込まない。
それでも、年齢も立場も違いすぎるからこそ、手の存在感や声の低さが、妙に意識に残る。
施術前に案内された更衣室は、二人でも余裕のある広さだった。
正面の鏡に映るのは、競技で作られた身体と、少し熱を帯びた表情。
「相手はお爺さん」「ここは医療の場」
そう理解しているはずなのに、その前提があるからこそ、意識は静かに揺れる。
触れられる理由は、ただの治療。
それ以上でも、それ以下でもない。
――なのに、太い指の感触だけが、頭のどこかに残り続けていた。
文字数 18,688
最終更新日 2026.01.09
登録日 2026.01.09
第一章:名前のない部屋で
「誰かと話したい夜」が、俺には週に四回くらいある。
季節の変わり目で、鼻は詰まり、首元は汗ばんで、気持ちはどこか浮ついている。テレビもYouTubeもBGMにしかならなくて、スマホの光だけが頼りだった。
モノログというSNSを始めたのは、そんな夜だった。
匿名で、誰にも正体を明かさず、感情だけをぶつけあえる。タイムラインには疲れた心が並び、どこか他人事のような言葉が自分の内側を代弁してくれているような気がした。
俺の名前は「きりん侍」。理由は特にない。思いついた言葉をそのまま並べただけ。プロフィール欄には「ADHDとASDを併発してるSNS廃人」とだけ書いた。誰も本当のことなんて求めちゃいない。それでも書く。書くことで、俺は俺になれた。
モノログでは「ルーム」というチャットスペースを開ける。
俺が初めて開いたルームは🔞タグのついたやつだった。
「暇人来て。だるい夜に意味をくれ」
そんな投げやりなタイトルに数人が来た。すぐ抜ける人、無言でアイテム(豚)を投げるだけの人、そして、妙に気になる名前の参加者。
こむぎこ。
アイコンは猫耳の落書き、プロフには「たまにこわれる」とだけ。
一言も発さずに、俺の言葉をじっと見ていた。
「今日も寝れない。生きる意味、誰かに預けたいくらい。」
俺がそう書くと、彼女は一行だけ返してきた。
「預かってもいいよ?」
その瞬間、脳のどこかが電流走ったみたいにビリビリした。
軽くない。でも重くもない。なにより、見透かされてる。
俺が抱える空虚と、自嘲と、優しさに飢えた皮膚感を──。
その晩は深夜三時まで話していた。
特別なことは何もなかった。下ネタもない。言葉を差し出し合うだけ。
でも、彼女は「豚(クッキー)」をぽつぽつと投げてくれて、それが変に嬉しかった。
「豚、くれるんだ」
「他にあげられるもの、ないし」
誰にも本気になれない。誰にも触れられない。
でも、こむぎこはゆっくりと、俺の“飼い主”になっていった。
もちろんそれは比喩だ。けれど、モノログのなかでは比喩が現実を侵食する。
“ペット”という言葉がはじめてルームに出たのは数日後だった。
こむぎこが俺のメッセージに対してこう言ったのだ。
「こむぎこは、誰かに撫でられたい犬みたい」
「じゃあ、飼ってくれる?」
「うん。しつけ、厳しいけど」
笑ってるのが見える気がした。
スマホの画面越し、誰にも見えない部屋で、名前も顔も知らない二人が、奇妙な主従関係を結んだ夜だった。
俺はモノログの裏通りに住み着くことになる。
そして“こむぎこ”は、夜な夜な俺の飼い主になる。
関係は、まるでゴムのようにだるく、伸びては戻らず、戻ったと思えば絡まり、やがて切れる。
この時は知らなかった。
そのゴムが、どこまで伸びて、どこで音もなく切れるのか
文字数 3,471
最終更新日 2025.06.05
登録日 2025.06.05
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