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[あらすじ] 無数の世界を繋ぐ謎の存在――人々はそれを「未知のシステム」と呼んでいる。システムに繋がった者たちは、クエストをこなし、武器や能力、そして様々なものを手に入れるために必要なUコインを使って生きている。しかし、Uコインがゼロになった瞬間、その者の存在そのものが消滅する。
そんなシステムとは無縁だった地球の普通の人間、ザイレフは、ある日突然、何者かによって未知のシステムへと連れ去られる。だが、なぜ自分がここへ連れて来られたのか、その記憶は残っていなかった。
目を覚ました謎の場所で、彼はアゼデニヤという少女と出会い、自分がシステムユーザーとして扱われていること、そしてクエストをこなしていかなければならないことを知る。
しかし、ザイレフには一つの奇妙な点があった。
彼には、通常のシステムユーザーが持つはずの「システムの気配」が存在しなかった。
それを感じ取れるアゼデニヤは、彼が本当にシステムユーザーなのか疑問を抱く。そしてもし彼の存在が未知のシステムによって認識されていないのだとすれば――それは、システムそのものに存在する「何か」を意味しているのかもしれない。
それから五年――ザイレフは今も未知のシステムでクエストをこなし、敵との戦いや様々な出来事を経験しながら生きている。
しかし彼が疑問に思うのは、ただ生き残ることだけではなかった。
なぜ人の存在そのものが、Uコインというシステムによって縛られているのか。
未知のシステムを創ったのは誰なのか。
なぜシステムは、Uコインを失った者の存在を消滅させるのか。
そして、なぜ自分はシステムに認識されないまま、ここへ連れて来られたのか。
新たな人々との出会い、数々の敵との戦い、そして未知のシステムに隠された謎を追いながら、ザイレフはその真実を探していく。
そして最後に残るのは、たった一つの問い――
自分は、地球へ帰ることができるのか。
文字数 86,724
最終更新日 2026.09.18
登録日 2026.07.08
百年前、日本は未曾有の災厄――「黒降(こくこう)」に襲われた。空は黒く染まり、巨大な異形の存在がこの国へと降り立ち、数え切れない異変と怪物が現れ、甚大な被害と数え切れない犠牲を生み出した。その災厄の最中、一人の謎の少女が現れ、数百万人もの人々を救い、崩壊した現実を修復し、あの黒い異形を封じた。少女は姿を消したが、異変は残り続けた。
それから百年。人類は異変と共存することを学び、特殊な力――《シグナ》に目覚めた者たちは、人々の命を脅かす異変や怪物と戦う存在となっていた。そして社会には、彼らを育成する学園や、人々を守るための様々な組織が設立されている。
天原暁継は、その中の一人ではない。
彼には《シグナ》がなく、特別な力もない。そして、英雄になりたいという願いもなかった。父が家族を捨てて姿を消した後、母は暁継と妹を支えるため、家族の生活を守るために、懸命に働き続けてきた。そんな母を支え、家族を守り、いつか母がしてくれたすべてに報いたい。それが暁継の望みだった。
だが、彼には家族を守ることのできないものが一つだけある。
異変。
普通の人間には戦うことのできない、唯一の脅威。
そしてある日、その異変が自分にとって最も大切な人たちへと迫った時、暁継は、自分がずっと知っていた現実と向き合うことになる――最も守りたい人が危険に晒された時、《シグナ》を持たない人間に、一体何ができるのか。
その日、すべてが変わる。
無力な少年。百年前の災厄によって形作られた世界。そして、過去と、今まさに目覚めようとしている彼の力を繋ぐ謎。
何もできない自分が、ただ守りたかった日常を、唯一脅かすもの。それに立ち向かうことになった時、少年の物語が始まる。
文字数 8,741
最終更新日 2026.09.15
登録日 2026.09.13
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