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人族で「天才」と呼ばれた魔術師セレスは、
王子の求婚を拒んだ夜、すべてを失った。
逃げ延びた先は、瘴気漂う魔族の帝国。
そこで彼女を拾い上げたのは、魔帝ヴェラルク=ザハ・ヴェルグ。
魔帝はセレスを、「解析対象」として手元に置く。
だが、その関係性は次第に、魔帝の理性を侵食し、狂愛へと変質させていく。
魂を剥がれ、形作られていくセレス。
それでも唯一無二へと至ろうとする二人の足元に、戦争の影が忍び寄る。
文字数 7,912
最終更新日 2026.03.02
登録日 2026.03.02
人族の王国で、天才と称された女魔術師がいた。
魔術院を首席で卒業し、若くして王宮魔術師となったセレスティアである。
だが彼女の才能と美貌は、ある男の「所有欲」を刺激してしまった。
王子からの求婚。
それを、セレスはただ一言で拒んだ。
その瞬間、世界は反転する。
流布されたのは、裏切りと背信の噂。
真実など、最初から必要なかった。
彼女が傷つけたのは、王子のプライドだったのだから。
こうしてセレスティアは追放された。
魔術師の称号も、居場所も、安寧も奪われて。
ならば――自分の望む道を選ぼう。
彼女は魔族の帝国へ亡命し、禁忌とされる黒魔術を極めることを選ぶ。
それが、面倒な亡命者でしかなかったはずの彼女が、
魔帝ヴェルの理性を静かに侵していく――
その始まりだとも知らずに。
登録日 2026.01.24
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