09年ぐらいからクラウドサービスが拡大しはじめたところで、ハードウェア販売の縮小を懸念して、多くの企業が製品販売の比率を見直す動きがありました。当社は引き続き米国の最先端技術を発掘して、製品販売をしっかり伸ばしていくことに注力してきた結果、売上が右肩上がりで成長して過去最高の更新につながったと考えています。一方で、上流工程の付加価値の高いビジネスを伸ばしていく戦略を実行し、実績も積み上がりつつあり、ビジネスモデルの進化も着実に実施しています」
25年3月期決算資料のなかには「(25年度に)トップSIerとしての地位を確立する」との文言が見られるが、業界1位を目指すという意識は社内で強いのか。
「やはりナンバーワングループというのを強く意識しております。売上収益では競合他社さんを上回る計画となり、トップSIerとしての立ち位置を確立することを目指しています」
大手SIer関係者はいう。
「23年に伊藤忠商事は約3800億円を投下してCTCを子会社化したが、それだけ伊藤忠商事はCTCの価値を更に高められると認識しているということ。もっとも、もしCTCが今年度にトップSIerになっても、競合するNRIやNTTデータ、そしてアクセンチュアをはじめとする外資系との競争が激化しており、CTCは生き残りをかけて事業拡大へのドライブを強めていく必要がある」
(文=BUSINESS JOURNAL編集部)