「平民なんて無理」と捨てたくせに、私が国の英雄になった途端、態度変わりすぎじゃない?

「婚約は破棄させてもらうよ、アリア」

 冷ややかな声が玉座の間に響く。

 騎士として従軍していた私は、戦地から帰還してすぐにこの場に呼び出された。泥に汚れた鎧を着たまま、目の前には王族や貴族たちがずらりと並び、中央に立つのは私の婚約者だった第二王子・レオナルド。

 彼の瞳には、かつての優しさのかけらもない。

「君のような平民出身者とは、これ以上関わるべきではないと判断した」

 周囲の貴族たちがくすくすと笑い声を漏らす。
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