妹に婚約者を譲りましたので、契約の更新はいたしません
「お姉様は、魔力が高いだけで、可愛げがないもの」
妹はそう言って、わたくしの婚約者の腕を取りました。両親も止めませんでした。「シャルロットのほうが社交に向いている。譲りなさい」と。
わかりました。譲りますわ。
ただしお父様、婚約と一緒にお願いされた「魔力供給契約を残していけ」の件——あの契約、一年ごとに双方の署名で更新される決まりですのよ。領地の防護結界も、三十七の村の水路も、坑夫四百人の鉱山の換気も。
十六歳のわたくしが、自分で条文を書きましたの。いつか逃げられるように。
次の更新日は、来年の春分でございます。
……ええ、村と鉱山は守りますわ。各村と直接契約いたしますもの。
守らないのは、家だけですの。
妹はそう言って、わたくしの婚約者の腕を取りました。両親も止めませんでした。「シャルロットのほうが社交に向いている。譲りなさい」と。
わかりました。譲りますわ。
ただしお父様、婚約と一緒にお願いされた「魔力供給契約を残していけ」の件——あの契約、一年ごとに双方の署名で更新される決まりですのよ。領地の防護結界も、三十七の村の水路も、坑夫四百人の鉱山の換気も。
十六歳のわたくしが、自分で条文を書きましたの。いつか逃げられるように。
次の更新日は、来年の春分でございます。
……ええ、村と鉱山は守りますわ。各村と直接契約いたしますもの。
守らないのは、家だけですの。
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感動を上手く言えませんが、とても好きな作品です。
キチンと生きて行く女性の強さを感じました。
工房の描写、静かで力強い感じがして好きです。
他の作品も読ませていただいています。
ありがとうございます。
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今まではただで、家の者だから、とやらせてきた。今では、家の者ですらなくなった。する必要すらない、ましてやただでなど。なのに、実費で請け負い、代替案をただで出した。村と鉱山の者たちは今まで誰に助けられていたか知らなかったかもしれない。助けていたのは侯爵家ではなく、その娘ただ一人によると。彼女が行うまでは誰が担っていたのか?貧しかったり死亡者が多かったのか?契約書があった時点で、誰か外部に頼むのが当たり前で、一生涯に渡る契約であったということは家臣として召し抱えることか、養子に迎えることを意味していたのではないか。神殿での契約書はそれが前提で、まさか実の娘にさせていたと知らなかった?それともめったにない契約で、神殿は契約書の形式しか見ておらず、その内容は把握していないのか?わからん。
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公爵家の娘と伯爵の結婚、嫁ぐ?婿養子?伯爵の親はどこにいる?契約が元々、国と神殿ぐるみで搾取構造だった。発足当時は当主が務めるか、家族一致協力しないとできなかったものが、段々誰かに押し付けるものに変わったんだろう。
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