「お前の看病は必要ない」と追放された令嬢——3日後、王子の熱が40度を超えても、誰も下げ方を知らなかった
「お前の看病などいらない。薬師がいれば十分だ」
王太子カールにそう告げられ、侯爵令嬢リーゼは静かに宮廷を去った。
誰も知らなかった。夜ごとの見回り、薬の飲み合わせの管理、感染症の予防措置——宮廷の健康を守っていたのは薬師ではなくリーゼだったことを。
前世で救急看護師だった記憶を持つ彼女は、辺境の診療所で第二の人生を始める。
一方、リーゼが去った宮廷では原因不明の発熱が蔓延し、王太子自身も倒れる。
迎えに来た使者にリーゼは告げる——「お薬は出せます。でも、看護は致しません」
王太子カールにそう告げられ、侯爵令嬢リーゼは静かに宮廷を去った。
誰も知らなかった。夜ごとの見回り、薬の飲み合わせの管理、感染症の予防措置——宮廷の健康を守っていたのは薬師ではなくリーゼだったことを。
前世で救急看護師だった記憶を持つ彼女は、辺境の診療所で第二の人生を始める。
一方、リーゼが去った宮廷では原因不明の発熱が蔓延し、王太子自身も倒れる。
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お読みいただき、ありがとうございます!
ご指摘・お気持ちを率直にお寄せくださり、感謝しております。02さんのお声を真摯に受け止め、今後の創作の参考にさせていただきます。
貴重なお声、ありがとうございました。
消毒ならアルコールの度数が高いお酒を使うのかと思ったら薄めた酢を使うんですね
薄めたら効果低くなりそうだけど、そこは物語だから気にしちゃいけないところですかね
お読みいただき、ありがとうございます!
読み手としての違和感は書き手として大切なご指摘と受け止めております。お声を活かし、これからの作品作りに反映してまいります。
当たり前に病院に行けて、当たり前に対応してもらえる時代で、忘れてた大切な事を思い出させられました。本当に考えさせられる話でした。1話だけなのに医療にたづさわる方々に対して患者になる私達側が考えさせられる話…今沢山の医療に関わる方々に感謝を言いたい気持ちにさせて頂きました。素敵な話を読ませてくださり本当に、ありがとうございました!!
お読みいただき、ありがとうございます!
ちびロボさんに響いていただけたようで、書いて良かったと改めて感じました。これからも気持ちをこめて書いてまいります。
看護師です。
看護師の気持ちが細やかに描写されて
うん、うん、そうよね、と
頷きながら読ませていただきました。
やりがいのある仕事だけれど
心が疲弊することが多くて報われない毎日です。
看護師もひとりの人間、看てくれる人が
必要です。
お読みいただき、ありがとうございます!
看護師さんからのお声、書き手として本当に重く受け止めました。やりがいと疲弊が同居する仕事の手触りを、せめて行間にでも残せていたなら書いた甲斐がありました。看護する人にも看てくれる人が必要、というご指摘はそのまま、本作で一番伝えたかったところでもあります。報われない毎日のなか、頷きながら読んでくださったこと、書き手としてこの上なく光栄です。
ヒロインさん、、マニュアル化という言葉も持ち込もうや…
それをやらなきゃ、破棄がなくても100年後にはすべて失われる
後進育成と控え選手はマジ重要
お読みいただき、ありがとうございます!
ご指摘・お気持ちを率直にお寄せくださり、感謝しております。votomsさんのお声を真摯に受け止め、今後の創作の参考にさせていただきます。
貴重なお声、ありがとうございました。
お読みいただき、ありがとうございます!
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お読みいただき、ありがとうございます!
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お読みいただき、ありがとうございます!
12年間、毎夜3度の見回り——確かに彼女の睡眠時間が削られていく描写は本編で踏み込みきれていなかった部分です。献身としか言えない、というご指摘そのものを、もっと身体感覚として書ければ良かったと感じています。王太子の処遇についてのコメントもありがとうございます、ニヤリとしてしまいました。