元聖女の幼女は、もふもふ神龍と今度こそ幸せに暮らします
かつて、十二年間にわたり王国を救い続けた聖女リリアーナは、力を失った途端に「もう必要ない」と神殿から追放され、孤独の中で生涯を終えた。
しかし次に目を覚ました彼女は、三歳の幼女として転生していた。前世の記憶を持ちながらも、身体は本物の幼児。歩くことも、重い物を持つことも、魔法を使うことさえ思うようにはできない。
「今度は、誰かのためじゃなく、自分のために生きよう」
そう決めたリリアーナは、辺境の村で穏やかな暮らしを始める。
ある日、森の奥で魔力を失い、孵化できなくなった不思議な卵を見つける。放っておけば消えてしまう小さな命を前に、かつて捨てられた自分と重ね合わせたリリアーナは、その卵を助けることを決意する。
やがて卵から生まれたのは、白銀の毛に覆われた小さな龍だった。
まだ飛べず、魔法も使えない幼龍――ルクス。
二人は互いに孤独だった過去を知らぬまま、少しずつ家族になっていく。
これは、世界を救うことに疲れた元聖女の少女が、もふもふの神龍と出会い、今度こそ「幸せに生きること」を覚えていく物語。
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