隣の車両へどうぞ
毎朝同じ電車で、
私は同じ恐怖をやり過ごしていた。
何も言わず、隣の車両へ案内してきた車掌。
それ以来、被害はぴたりと止まった。
偶然だと思っていた。
――彼が、いなくなるまでは。
気づかないところで守られていた、
短い朝の記憶。
私は同じ恐怖をやり過ごしていた。
何も言わず、隣の車両へ案内してきた車掌。
それ以来、被害はぴたりと止まった。
偶然だと思っていた。
――彼が、いなくなるまでは。
気づかないところで守られていた、
短い朝の記憶。
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