白い結婚を告げようとした王子は、冷遇していた妻に恋をする
ランゲル王国の王太子ヘンリックは結婚式を挙げた夜の寝室で、妻となったローゼリアに白い結婚を宣言する、
……つもりだった。
夫婦の寝室に姿を見せたヘンリックを待っていたのは、妻と同じ髪と瞳の色を持った見知らぬ美しい女性だった。
「『愛するマリーナのために、私はキミとは白い結婚とする』でしたか？ 早くおっしゃってくださいな」
そう言って椅子に座っていた美しい女性は悠然と立ち上がる。
「そ、その声はっ、ローゼリア……なのか？」
女性の声を聞いた事で、ヘンリックはやっと彼女が自分の妻となったローゼリアなのだと気付いたのだが、驚きのあまり白い結婚を宣言する事も出来ずに逃げるように自分の部屋へと戻ってしまうのだった。
※こちらは「裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。」のIFストーリーです。
ヘンリック（王太子）が主役となります。
また、上記作品をお読みにならなくてもお楽しみ頂ける内容となっております。
……つもりだった。
夫婦の寝室に姿を見せたヘンリックを待っていたのは、妻と同じ髪と瞳の色を持った見知らぬ美しい女性だった。
「『愛するマリーナのために、私はキミとは白い結婚とする』でしたか？ 早くおっしゃってくださいな」
そう言って椅子に座っていた美しい女性は悠然と立ち上がる。
「そ、その声はっ、ローゼリア……なのか？」
女性の声を聞いた事で、ヘンリックはやっと彼女が自分の妻となったローゼリアなのだと気付いたのだが、驚きのあまり白い結婚を宣言する事も出来ずに逃げるように自分の部屋へと戻ってしまうのだった。
※こちらは「裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。」のIFストーリーです。
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作品の情報
白い結婚を告げようとした王子は、冷遇していた妻に恋をする
| お気に入り | |
|---|---|
| 初回公開日時 | 2025.09.13 07:20 |
| 更新日時 | 2025.10.13 07:00 |
| 初回完結日時 | 2025.10.13 07:44 |
| 文字数 | 115,504 |
| 24h.ポイント | 1,798 pt (623位) |
| 週間ポイント | 7,134 pt (1,250位) |
| 月間ポイント | 21,840 pt (2,005位) |
| 年間ポイント | 868,858 pt (595位) |
| 累計ポイント | 870,740 pt (6,313位) |
投稿小説
いつも感想をありがとうございました
おっしゃる通り、本作を書くに当たってポイントとして考えていたところが、ぱんださんがご指摘して下さった点でした。
もうひとつ挙げますと、彼はフォレスター家を裏切らなかったので、そのポイントからIFへと分岐していきます。
今回ヘンリックは主人公という位置づけで考えていました。
主人公なら弱かったり、ヘタレだったりしてもアリかなと……
ローゼリアの危機は彼がその場にいたとしても良い方向にもっていってくれそうな気がしなかったので、
彼無しで進んでいってしまいました(^^;
ローゼリアも言いたい事が言えるようになってきたので、
これからはお兄ちゃんだけではなく、ローゼリアにもしばかれながらも前向きに頑張っていくのかなと思ってます。
拙作を読み込んで下さりありがとうございまいす。
感想ありがとうございます
このお話は好きではない相手と結婚をして再構築をしていく事が前提となっています。
そういった物語が好きではない方のために元サヤのタグを付けてました。
今後はタグを一読されてから納得した上でお読みになって下さい。
元サヤについての是非はこの場で話す事ではないと思います。
完結おめでとうございます。
裏切られた〜を読んでifがあることを知って読み始めました。
毎朝の更新が楽しみだったので終わってしまって淋しいです。
ローゼリアが時々､どうしようもなく辛くなると本音を言うことができて良かった。
ヘンリックは許せないけどこれから償っていってほしい。
ヘタレは変わらないでしょうが…
明るい未来が見える最終回良かったです。
素敵な作品ありがとうございました😊
感想ありがとうございます
２作揃いますとかなりのボリュームのお話となってしまいましたが、ここまでお付き合いくださってありがとうございました。とても有り難く感じています。
「裏切られた～」の方でのヘンリックの最後が気の毒に感じてしまったのと、感想欄でご意見を頂いた事がきっかけで本作を書いてみました。
キャラクター全員が二周目だけれど誰も一周目を覚えていない、ヘンリックだけがうっすら前回を感覚的に覚えているといったイメージで書いてみました。
ヘンリックはローゼリアにはもう頭が上がらないので、このまま彼女に尽くしつつ片思いが続く感じになると思います。それでも前回に比べたらずっと幸せな人生ですよね。
読後感が良かったとおっしゃていただけてとても嬉しいです。
完結おめでとうございます😊
面白かったです。
ヘンリックの初心な反応に、あんなエロい（イメージ的）女と浮気していたのにと。
感想ありがとうございました。
面白かったとのお言葉、とても嬉しいです。
マリーナの交友関係は爛れ切っていたので、ヘンリックの事はチョロい、つまらない、金蔓にするつもりが財布の紐が固い（彼の個人資産は数字にうるさい侍従に管理されてたので）と思って適当にしていたらいつの間にか逃げられていた感じです。
（ロゼに対してはこれまでの事があったので、ヘンリックが貢いでも侍従たちは今のところは静観の姿勢です。そのうちロゼからストップがかかるでしょうが……）
なんか本当にヘンリックって残念な子だったのね？
ローゼリアと最初から上手くいっていたら、言う事無しのスパダリに成長したんじゃ？？？って程に、さり気なく贈り物身につけるとか。彼女の趣味である読書を口実に書店の貸切及び、恋愛小説の大人買い。そして彼女の愛読書の続編のお取寄などやることなすことイケメンな行動。それが厭らしさのないさり気ない感じが、「お前やればできるじゃん」と。これ婚約当初からやってたらローゼリアずっと前には心からヘンリックのこと愛していたと思います。
手の握り方が子どもっぽい（笑）けど着実に再構築を頑張ってると感じました。
連日の感想をありがとうございます。
これまで知った事や反省してきたことを彼なりに消化して行動に移したのが今回のお話です。ヘンリックならスマートにエスコートよりも、子どもっぽい事をしそうかなと思って手つなぎで(笑)
IF前のお話ではこの書店で彼らは何度か会っているので、本作にも出したいと思ってこの場所にしてみました。
感想ありがとうございます
マリーナは物欲が強いのと同時に人のものが大好きなので、物欲と嫉妬心で動いていました。
マリーナの実家の降格が遅かったのは、マリーナの家はヴィルタ侯爵の派閥にあり、マリーナが王太子に粉をかけるのもヴィルタの指示によるものなので、マリーナがローゼリアに暴行をしてようやくあの家にも手を付けることができたというところです。
本作には国王を出さなかったので曖昧になってしまいましたが、ヘンリックは国王にも彼を産んだ第三側妃にも全く似ていません。血縁のあるローゼリアの父親のほうが体格や雰囲気が国王に似ています。第三側妃が暮らしていた離宮に勤めていた侍従の中でヘンリックによく似た男爵令息が働いていました。貴族令息なので社交界でも彼は顔の良さから有名でした。そしてその侍従は第三側妃との関係を認めていた、……という話がIFではない方でありました。あちらではその話が重要になってくるので詳しく書いたのですが、本作ではその辺りが説明不足となってしまい、申し訳ありません。
ヘンリックは彼を溺愛している国王と国王に忖度している周囲によって彼はゆるやかに育てられてきました。王妃は自分にとって利になるように余計な口を時々挟んでいた感じです。
ヘンリックももう少し成長すればエーヴェルトは離れていきますので、彼を育てていくのはローゼリアになります。彼らは同年ですが、姉と弟のような関係に落ち着くのが自然かなと私は考えています。
見た目だけで好きになったのではないといっても、見た目ありきですよね。
ローゼリアが美人でなかったら白い結婚を宣言して疎遠な夫婦になってたのだから。
私もヘンリックは11年かけるべきと思います。
ローゼリアは塩対応したってヘンリックのような非常識な態度を取ったり
恥をかかせたりはしないんだから、全然楽な11年になるでしょう。
感想ありがとうございます
ローゼリアが白塗りのままで疎遠な夫婦となっていたら、IFではない方のお話に近い結末になっていたと思います。
ヘンリックは反省の日々の11年になるかもしれませんね。
ヘンリック応援したい気持ちはあるけれど、11年もの長い間ないがしろにされてきてそれでも国のために(ヘンリックへの気持ちは無だとしても)王妃になったローゼリアのことを思うと、簡単に絆されなくてもいいのよ…と思います。
ヘンリックも11年位頑張ってみようか。
感想ありがとうございます。
ローゼリアは公の場は仕事と割り切っているので、パートナーであるヘンリックへのフォローも仕事としてしている感じでしょうか。
ヘンリックは受け身なタイプでガツガツしていないので、これから十一年ひたすら貢ぎ続けるかもしれません(^^;
ローゼリアは、本当にがんばってきたのですね。
更新楽しみにしています。
ありがとうございます。
感想ありがとうございます。
ローゼリアは努力の人ですね。
もう少し続きますので、見守っていただけると嬉しいです。
ローゼリアは、本当にがんばってきたのですね。
更新楽しみにしています。
ありがとうございます。
こちらの投稿は却下するつもりでしたが、操作ミスで両方共承認をしてしまいました。
（公開後に取り消すことはシステム上できません）
申し訳ありません。
感想ありがとうございます。
エーヴェルト、やり過ぎ感があったのでオレクに釘を刺してもらいました。
今回の話は蹴ってしまいましたが、ルードヴィグの外交官の任期が切れる頃には自分の下で働いてもらおうかな、くらいにはエーヴェルトは考えているかもしれませんね(^^)
ヘンリックを一言で表すなら純粋なバカって感じですね笑
人の機微に疎いというかなんというか。
ここから関係を巻き返すなら かなり頑張らないとねヘンリック君
作者様、物語とても面白いです。
これから彼がどんな風に成長していくか楽しみにしてます😊
感想ありがとうございます。
ヘンリックの事を的確に表現して下さり嬉しいです。
これまで対人関係で悩む事が無かったので、上手く立ち回れないのに、行動力だけはある子なので、どうなっていくのかお楽しみ頂ければと思います。
面白いとおっしゃって頂けて、とても有り難く感じています。
ヘンリックは純粋なんだろうなぁと。
だからあざとい男爵令嬢にコロッと騙される。
感想ありがとうございます。
はい、簡単に騙されてます。騙されている事にまだ気付いていません。
でも彼も以前とは変わってきているので、次にマリーナに会った時にどう思うのかは……。
18話の最後の文、ヘンリックの気持ちの変化が本当に勝手でイラつくわー
ローゼリアも簡単に動揺しててなんだかなあ
辛かった11年が軽く扱われる展開は嫌だな
感想をありがとうございます。
私の書き方が悪かったのですが、18話でのローゼリアはヘンリックを全く許していません。
ローゼリアの動揺というのはヘンリックを馬鹿と言おうとして言わなかったところでしょうか？
作者としては「何言ってるの？ 馬鹿なの？ やっぱり馬鹿？」と心の中で浮かんだ言葉を言いそうになったけれど、相手が王太子だったので、慌てて途中で言うのをやめたといったシーンを考えてました。
これまでずっと我慢してきたローゼリアも、ヘンリックに言いたい事（主にこれまでの不満）が言えるようになりかけた感じにしたくて、あんな感じになりました(^^;
感想をありがとうございます
ヘンリックはかなりやらかしていますよね。
ローゼリアは我慢してしまうタイプなのですが、今回はつい涙が出てしまったという感じです。
今のヘンリックでは寄り添おうとしても逆効果なので、彼にはもう少し頑張ってもらわないと駄目ですよね。
いつも感想をありがとうございます。
ヘンリックを変えるきっかけになるのはローゼリアへの気持ちなのですが、ヘンリックは自分を変えつつもローゼリアとの関係を修復しないといけないので、エーヴェルトが苦労をする事になってしまいました(^^;
ローゼリアとの関係が良くなれば、ヘンリックの事はローゼリアに任せるのでしょうが、兄にはもう少し頑張ってもらう事になりそうです。
今回ヘンリックとローゼリアの関係をメインに書いたので、前回ほど国がどうといった話はあまり出ないので、ランゲルの事はふわっとした事しかお伝えできないかもしれませんが、見守っていただけると嬉しいです。
感想ありがとうございます
ランゲルは地形的に陸の孤島に近い小国を想定しています。
理由なく侵略をしたら他の国々から避難をされたり、エルランドの侵略を恐れる国と揉める可能性を想定しているのと、鉱山資源も乏しく目立った産業も無いランゲル王国そのものに魅力を感じないので、エルランドはランゲルを独立国家としてそのままにしているという状態です。
ローゼリアとエーヴェルトは同じ家で育っているので、フォレスターとしての在り方という部分で国に対しての根本的な考え方が同じなんです。
＊＊＊＊＊これよりIF前ストーリーのネタバレ含みます＊＊＊＊＊
ローゼリアが話していたのは、エーヴェルトが国のトップになったらというIFにとってはもしもの部分で、ネタバレになってしまうのですが、IF前のストーリーがそういう展開になっています。あちらはローゼリアは全く国政に参加をしない立場なので、エーヴェルトが中心になって国を立て直そうとします。
（兄がシスコンを発揮して、ロゼにはもう国の事で苦労をさせたくないと、ロゼを関わらせません）
更新を楽しみと書いて下さってありがとうございました。
感想ありがとうございます。
本作でのエーヴェルトは、ヘンリックとローゼリアの緩衝材になってくれている存在ですね。
ヘンリック自身は前向きに動いてくれる子なので、これからもどんどんエーヴェルトやローゼリアや他のキャラクターたちに積極的に働きかけて、巻き込んでいきますのでお楽しみ下さい。
このお話の中でのヘンリックとローゼリアの結末はお伝えできませんが、読み手の方々を裏切らない形に落ち着けていれば幸いです。
本作をお褒め下さってありがとうございます。
ヘリック可哀想と思えん。チョロインな姿は見たくない。
合わない作品は読まない事が一番だと思います。
私も誰かを不快な気持ちにさせたくて書いたものではないので、今後は間違えてこちらの作品を表示してしまった場合は、ブラウザバックをお願いいたします。
※二重投稿をされていたようなので、もうひとつのコメントは却下いたしました。
ヘンリックはなんか、本人が悪いというより、生まれる場所を間違えた感じですね
感想ありがとうございます。
はい、そうなんです。
温室で育てられたのに、温室を一歩出ると肉食獣の多い荒地だった、みたいな環境にいます。
感想ありがとうございます。
まだ半分まできていないのですが、ここで出しちゃいました。
前回のヘンリックは孤独なまま浮上できませんでしたが今回はそうではないので、落ち込みの度合いは同じでもまた違った形になったと思います。
＞祭り上げて次代に王家を繋げる道具
これは前のお話の中でヴィルタ公爵が考えていた事ですね。
国王がやっと授かった子を可愛いという一心で甘やかした結果、周りが国王に忖度して甘くしていき、厳しくする者が遠ざけられてしまったりで、彼自身はこれまで何も知らずにとても幸せに育ってしまいました。
なので彼は鈍感なところもありますが、前向きでプラス思考の持ち主です。
将来的にそのツケを払わされるのも彼なのですが、ようやく周りが少しずつ見えてきたかなってところです。
ヘンリックの事をそこまで思って下さってありがとうございます。
作者冥利に尽きる思いです。
ヘンリック、面白いなー
エ「右だよな」
ヘ「そーだね右だ」
エ「左だよな」
ヘ「そーだね左だ」
どっちやねん。😒
感想ありがとうございます。
オ「殿下、やっぱり右ですって」
へ「へ？ そうなの？」
ル「オレクっ、嘘教えちゃダメだよ……そっちは、あっ！」
※オ……オレク、ル……ルードヴィグ、
どちらも『もっさり令嬢』に出てくるキャラクターです
作者もヘンリックは可愛いと思ってます(^^)
感想ありがとうございます
ローゼリアとしては一度覚悟を決めて嫁いでも、やっぱり無理ってところでしょうね。
少しネタバレになってしまうのですが、ローゼリアとヘンリックはどういう国にしていきたいのかという点で考えている方向が似ています。
ヘンリックに足りないのは根回し等の案を出すまでの下準備で、ローゼリアは女性ということもあって立場的に発言力が弱いので、お互いに分かり合うことができて不得意なところを補い合えるような関係になれれば、良い方向にランゲル王国をゆっくり変えていくようになる、……かもしれません。
ヘンリックは王太子という立場ですが、父親の国王のような恋多き人生よりも、妻がいて子どもがいて休日には家族でピクニックをするような家庭を作っていきたいと思っているタイプです。彼自身は知りませんが、フォレスター家がそんな感じの家です。
ヘンリックへのエール、ありがとうございます。
スミマセン（汗）↓のはヒロインのサポーター視点でのコメントです。ストーリー的には大好物ですので引っかきまわしキュンキュンを見物待機中です。
フォローコメントありがとうございます。
ローゼリアの怒りはまだまだ収まる気配がなさそうです。
彼女に代わってのご意見下さりありがとうございます。
こういうパターン、溝以前に生理的に無理、あっち行っとけ。媚びへつらって地面舐め倒して道化になってからマイナス1000から人生やり直せ💩ーと個人的に思いますー。
ご意見ありがとうございます。
タグにも記載していますが、本作は元サヤの話になります。
ご不快なお気持ちにならないよう、ご注意下さい、
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