音楽や映像を流しながら、一気に線画＆仕上げ作業へ！

――ネームチェックが通ったら、下書き作業になりますよね。

ネームで描いたアタリを整えながら、下書き→線画→トーン＆効果と、順に原稿を仕上げていきます。

私も基本は同じ工程で、１ページ目から描き進めますが、状況によっては前後することもありますね。難しい箇所や、気分が乗ったシーンを一気に描き上げたりすることもあります。

――第２回でお話しされた、お父さんばかりを描く「髭祭り」などですね（笑）

そうです、そうです（笑）

自分たちの原稿データを見返して思いましたが、作業中のレイヤー数がけっこう多いんです。顔・腕・体とパーツごとにレイヤーを分けて描いたりして、かなりの数になっている。

――レイヤー数が多いと作業中に混乱しませんか？

なおさんも私も、線画フォルダ、トーンフォルダなど、作業ごとに細かく分けてフォルダ分けしているので、その辺は大丈夫です。

――事前に作業工程ごとのフォルダを作ることで効率化を図っているんですね。ちなみにおふたりは、ネーム、下書き、線画、仕上げ＆効果ならどの作業が楽しいですか？

どの作業も頭の使うところが全然違うので比較しづらいですけど、線画は無心になれるので好きですね。

ネームと下書きまでは脳みそがフル回転なんで、音楽を聴くくらいしかできないけど、線画作業からはラジオを聴いたり、映像を流しながら作業ができるようになるのも良いよね。

――ラジオはともかく、映像もですか？

まぁ、映像といっても、基本は音声を聞くのがメインになるんですけどね。

私は、最近だと女児向けアニメとかを流してますし、ドラマや映画も、雰囲気重視なものじゃなければ、けっこうＢＧＭとしていけますね。あと、作業内容や、その時の自分の状況で、流す曲や映像は選んでます。例えば、原稿の追い込みかけている時はメタル系がいいとか。

テンポが速い曲は筆が進むね（笑）