16 / 44
正義015・魔法と属性
しおりを挟む
どうやらユゼリアとロレア達は顔見知りの仲だったらしい。
考えてみれば、どちらも同じライトナムから来ているのだ。
さすがに言葉を交わす仲ではないようだが、互いの存在は認知しているようだった。
「――しかし、本当に驚きました。なぜユゼリアさんがエスの名前を呼んだのかと思えば、一緒に探索に出かける約束をしていたなんて」
「しかも勝負を仕掛けられて勝ってたなんてねー」
「あ……あれは! 使える魔法に制限があったからよ! 全力を出せればもっとやれたんだから!」
ラナの言葉に頬を赤くして答えるユゼリア。
エス、ユゼリア、ロレア達の6人は、町門を出た先の一歩道を歩いていた。
皆、目的は〝謎の邪獣〟の調査。
「目的が同じなら一緒に行こう!」とエスが提案したのは自然なことだ。
「っていうかエス、いつの間に調査依頼を受けてたのよ? 昨日までは受けてなかったじゃない」
「ユゼリアが来る少し前だよ。昨日の勝負を見て声を掛けようと思ったんだって」
「ふ……ふん! よかったわね!」
ユゼリアはそう言って顔を背ける。
ロレア達が一緒にいるからか、心なしか態度が堅い。
ロレア達曰く、ライトナムでのユゼリアは〝孤高の存在〟だったそうで、こうして皆と話す状況自体がレアだそうだ。
エスには初対面から突っかかってきたので意外だが、実は人見知りの気があるのかもしれない。
「それで、この後の流れはどうしますか?」
「森に着くまでは一緒に動いて、そこから別々になるのがいいんじゃないー?」
「たしかに……それがベストですね」
ロレアとラナがこの後の流れを話し合う。
その結果、ロズベリー大丘陵のエリアは6人で行動し、森に到着後はロレア達/エス・ユゼリアで分かれることになった。
「それにしてもエス……ユゼリアさんに〝制限〟があったにせよ、よく勝負に勝てましたね。彼女は本物の天才……10代半ばにしてAランクに達していますから」
すぐそこに丘陵が迫ったところで、ロレアがふいに口を開く。
ユゼリアがピクリと反応するが、『天才~』の部分で「ふふん」と上機嫌になった。
「そんなにすごいことなの?」
「すごいよー。その年齢でAランクなのもすごいけど、彼女はソロ冒険者……しかも【魔導士】だからね」
「ああ。【魔導士】っつーと近距離戦じゃ不利な職業だ。かなりの実力がないとソロで高ランクのエリアに入るのは厳しい」
エスの疑問にラナとエンザが答えてくれた。
ユゼリアもそうだと言わんばかりに、ドヤ顔で頷いている。
「そっか、そう聞くとユゼリアってすごいんだなぁ」
「当然よ!」
そうして一行は、『ロズベリー大丘陵』に足を踏み入れる。
「――ギャギャギャッ!!」
「小鬼の群れです!」
「俺が行くよ! まとめて来い!」
大丘陵で最初に遭遇したのは、6体の小鬼集団だった。
小鬼達はエスを囲んで同時に攻撃しようとしたが、エスがその暇を与えるはずがない。
「――それっ!」
ドガガガガガガッ!!!!!!
円形に並んだ状態のまま、〝杭打ち戦法〟で一網打尽にする。
「何度見てもすごいですね、この光景は……」
「綺麗な円に並んで壮観だよねー」
「アタシも見習いたいパワーだな!」
「す、少しシュールですけど……」
地面から上半身を生やした小鬼集団に、各々の感想を述べるロレア達。
彼女達からすれば既に見慣れた――見慣れざるを得なかった光景だが、初見のロレアにとってはそうではない。
「な、なな…………なによこれっ!!!!??」
ポカーンと口を開けた状態から立ち直ると、埋められた小鬼達に近付く。
「ふ……普通こうなるものなの?」
「エス君は普通じゃないからねー」
「「「うんうん」」」
ラナの答えにロレア達3人が頷く。
ユゼリアは唖然としていたが、しばらくすると「はぁ」と溜め息を吐いた。
「勝負の時も思ったけど、エスってとんでもない奴なのね……」
「あ、そう思ってはいたんだねー」
「も、もちろん……? 私も負けるつもりはないわよっ!?」
ユゼリアはすかさずラナの言葉に反応する。
「分かってる分かってる。ユゼリアちゃんは天才だもんねー」
「ふふん、その通りよ! 私は『ライトナムの天才魔法少女』なんだから!」
胸を張って言うユゼリアに「そうだねー」と笑うラナ。
ユゼリアの反応を楽しんでいる様子だ。
ロレア達3人も微笑ましそうにユゼリアを見ている。
「次は私の魔法を見せてあげるわっ!!」
ユゼリアがそう言ったところで、1体の黒蟷螂が出現する。
「ギギィ……!!」
「ちょうどいいわね! 私がやるわ!!」
ユゼリアはさっと杖を構え、黒蟷螂のほうへ向けた。
「切り刻め――【旋風刃】!!」
「おおっ!!」
てっきり昨日のように炎の攻撃なのかと思っていたが違うようだ。
黒蟷螂の体を巻き込むように強烈な旋風が発生した。
旋風は薄緑色に発光しながら威力を増し、10メートルほどの高さに達する。
内側では無数の風の刃が敵の体を刻んでいたようで、旋風が解けた後にあるのは散らばった残骸と魔核だけだった。
「今の魔法は何? 昨日の炎の魔法とは違うけど」
「中級風魔法の【旋風刃】よ。草原だから風の魔法にしておいたの」
「【旋風刃】で今の威力ですか……さすがユゼリアさんですね」
「普通の旋風刃はここまで高威力じゃないもんねー」
「ふふん。ちょっと出力を上げてみたわ!」
ユゼリアは得意気に言う。
本来はもっと小規模な魔法のようだが、意図的に威力を上げたらしい。
その芸当にロレア達も驚いている。
「ユゼリアは火と風の魔法以外も使えるの?」
「もちろん使えるわよ!」
エス達は黒蟷螂の魔核を回収し、ユゼリアの話を聞きながら先に進む。
曰く、魔法には複数の属性があるとのこと。
・火、水、風、土の基本属性
・光、闇の上位属性
・氷、雷、樹、時空などの特殊属性
・上記以外の無属性
複合魔法の類もあるので明確な線引きができないこともあるようだが、概ねはこのように分類されているようだ。
一般的なのは4種類の基本属性で、それ以外の属性はあまり見られない。
貴重な属性である分、強力な魔法が多いようだが、使い手もごく一部に限られる。
魔法系の職業を持つ人々の大半は、基本属性のうち1種類のみを使えるのが普通。
2種類の属性を使えるだけでも珍しいそうだ。
そんな中、ユゼリアが主に使う属性は『火、水、風、土、光』の計5つ。
身体強化等のちょっとした無属性魔法も使えるというので、それを含めれば6属性だ。
「私が使える属性の多さは、冒険者の中でもトップクラスなのよ!」
「へえ、すごいんだね!」
「ふふん」
ユゼリアはドヤ顔で胸を反らす。
ちなみに【僧侶】のヴィルネは回復魔法を得意とするが、回復系は光属性とのこと。
ユゼリアが使える光魔法というのも、基本的には回復系なのだそうだ。
「あとはそうね。私が使っている詠唱も――」
「ギャギャッ!」
「あっ、小鬼だ」
ズドッ!!!!!!
話の腰を折らないよう、直接心臓部分から魔核を掴み出して討伐する。
「――ごめんごめん、話を続けて!」
「……………………」
ユゼリアは一瞬固まったが、何も見なかったように話を再開するのだった。
考えてみれば、どちらも同じライトナムから来ているのだ。
さすがに言葉を交わす仲ではないようだが、互いの存在は認知しているようだった。
「――しかし、本当に驚きました。なぜユゼリアさんがエスの名前を呼んだのかと思えば、一緒に探索に出かける約束をしていたなんて」
「しかも勝負を仕掛けられて勝ってたなんてねー」
「あ……あれは! 使える魔法に制限があったからよ! 全力を出せればもっとやれたんだから!」
ラナの言葉に頬を赤くして答えるユゼリア。
エス、ユゼリア、ロレア達の6人は、町門を出た先の一歩道を歩いていた。
皆、目的は〝謎の邪獣〟の調査。
「目的が同じなら一緒に行こう!」とエスが提案したのは自然なことだ。
「っていうかエス、いつの間に調査依頼を受けてたのよ? 昨日までは受けてなかったじゃない」
「ユゼリアが来る少し前だよ。昨日の勝負を見て声を掛けようと思ったんだって」
「ふ……ふん! よかったわね!」
ユゼリアはそう言って顔を背ける。
ロレア達が一緒にいるからか、心なしか態度が堅い。
ロレア達曰く、ライトナムでのユゼリアは〝孤高の存在〟だったそうで、こうして皆と話す状況自体がレアだそうだ。
エスには初対面から突っかかってきたので意外だが、実は人見知りの気があるのかもしれない。
「それで、この後の流れはどうしますか?」
「森に着くまでは一緒に動いて、そこから別々になるのがいいんじゃないー?」
「たしかに……それがベストですね」
ロレアとラナがこの後の流れを話し合う。
その結果、ロズベリー大丘陵のエリアは6人で行動し、森に到着後はロレア達/エス・ユゼリアで分かれることになった。
「それにしてもエス……ユゼリアさんに〝制限〟があったにせよ、よく勝負に勝てましたね。彼女は本物の天才……10代半ばにしてAランクに達していますから」
すぐそこに丘陵が迫ったところで、ロレアがふいに口を開く。
ユゼリアがピクリと反応するが、『天才~』の部分で「ふふん」と上機嫌になった。
「そんなにすごいことなの?」
「すごいよー。その年齢でAランクなのもすごいけど、彼女はソロ冒険者……しかも【魔導士】だからね」
「ああ。【魔導士】っつーと近距離戦じゃ不利な職業だ。かなりの実力がないとソロで高ランクのエリアに入るのは厳しい」
エスの疑問にラナとエンザが答えてくれた。
ユゼリアもそうだと言わんばかりに、ドヤ顔で頷いている。
「そっか、そう聞くとユゼリアってすごいんだなぁ」
「当然よ!」
そうして一行は、『ロズベリー大丘陵』に足を踏み入れる。
「――ギャギャギャッ!!」
「小鬼の群れです!」
「俺が行くよ! まとめて来い!」
大丘陵で最初に遭遇したのは、6体の小鬼集団だった。
小鬼達はエスを囲んで同時に攻撃しようとしたが、エスがその暇を与えるはずがない。
「――それっ!」
ドガガガガガガッ!!!!!!
円形に並んだ状態のまま、〝杭打ち戦法〟で一網打尽にする。
「何度見てもすごいですね、この光景は……」
「綺麗な円に並んで壮観だよねー」
「アタシも見習いたいパワーだな!」
「す、少しシュールですけど……」
地面から上半身を生やした小鬼集団に、各々の感想を述べるロレア達。
彼女達からすれば既に見慣れた――見慣れざるを得なかった光景だが、初見のロレアにとってはそうではない。
「な、なな…………なによこれっ!!!!??」
ポカーンと口を開けた状態から立ち直ると、埋められた小鬼達に近付く。
「ふ……普通こうなるものなの?」
「エス君は普通じゃないからねー」
「「「うんうん」」」
ラナの答えにロレア達3人が頷く。
ユゼリアは唖然としていたが、しばらくすると「はぁ」と溜め息を吐いた。
「勝負の時も思ったけど、エスってとんでもない奴なのね……」
「あ、そう思ってはいたんだねー」
「も、もちろん……? 私も負けるつもりはないわよっ!?」
ユゼリアはすかさずラナの言葉に反応する。
「分かってる分かってる。ユゼリアちゃんは天才だもんねー」
「ふふん、その通りよ! 私は『ライトナムの天才魔法少女』なんだから!」
胸を張って言うユゼリアに「そうだねー」と笑うラナ。
ユゼリアの反応を楽しんでいる様子だ。
ロレア達3人も微笑ましそうにユゼリアを見ている。
「次は私の魔法を見せてあげるわっ!!」
ユゼリアがそう言ったところで、1体の黒蟷螂が出現する。
「ギギィ……!!」
「ちょうどいいわね! 私がやるわ!!」
ユゼリアはさっと杖を構え、黒蟷螂のほうへ向けた。
「切り刻め――【旋風刃】!!」
「おおっ!!」
てっきり昨日のように炎の攻撃なのかと思っていたが違うようだ。
黒蟷螂の体を巻き込むように強烈な旋風が発生した。
旋風は薄緑色に発光しながら威力を増し、10メートルほどの高さに達する。
内側では無数の風の刃が敵の体を刻んでいたようで、旋風が解けた後にあるのは散らばった残骸と魔核だけだった。
「今の魔法は何? 昨日の炎の魔法とは違うけど」
「中級風魔法の【旋風刃】よ。草原だから風の魔法にしておいたの」
「【旋風刃】で今の威力ですか……さすがユゼリアさんですね」
「普通の旋風刃はここまで高威力じゃないもんねー」
「ふふん。ちょっと出力を上げてみたわ!」
ユゼリアは得意気に言う。
本来はもっと小規模な魔法のようだが、意図的に威力を上げたらしい。
その芸当にロレア達も驚いている。
「ユゼリアは火と風の魔法以外も使えるの?」
「もちろん使えるわよ!」
エス達は黒蟷螂の魔核を回収し、ユゼリアの話を聞きながら先に進む。
曰く、魔法には複数の属性があるとのこと。
・火、水、風、土の基本属性
・光、闇の上位属性
・氷、雷、樹、時空などの特殊属性
・上記以外の無属性
複合魔法の類もあるので明確な線引きができないこともあるようだが、概ねはこのように分類されているようだ。
一般的なのは4種類の基本属性で、それ以外の属性はあまり見られない。
貴重な属性である分、強力な魔法が多いようだが、使い手もごく一部に限られる。
魔法系の職業を持つ人々の大半は、基本属性のうち1種類のみを使えるのが普通。
2種類の属性を使えるだけでも珍しいそうだ。
そんな中、ユゼリアが主に使う属性は『火、水、風、土、光』の計5つ。
身体強化等のちょっとした無属性魔法も使えるというので、それを含めれば6属性だ。
「私が使える属性の多さは、冒険者の中でもトップクラスなのよ!」
「へえ、すごいんだね!」
「ふふん」
ユゼリアはドヤ顔で胸を反らす。
ちなみに【僧侶】のヴィルネは回復魔法を得意とするが、回復系は光属性とのこと。
ユゼリアが使える光魔法というのも、基本的には回復系なのだそうだ。
「あとはそうね。私が使っている詠唱も――」
「ギャギャッ!」
「あっ、小鬼だ」
ズドッ!!!!!!
話の腰を折らないよう、直接心臓部分から魔核を掴み出して討伐する。
「――ごめんごめん、話を続けて!」
「……………………」
ユゼリアは一瞬固まったが、何も見なかったように話を再開するのだった。
0
あなたにおすすめの小説
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる