ダブルヒーロー

Tsumitake

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異世界転生!?

仲間②-2

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「何をしているんですか、東条 ゆず…」

ちょっと声をかけるだけのつもりだった。
だが、GM側の人間な為、常時相手のレベルが見えているコレットは譲の異常な数値を目にして、呆気にとられてしまった。
レベルが31になっている事も異常だが、
カルマ値がMAX。

「まさか、本当に民間人を…?」
「元主人公だけだよ。
 コイツらは鍛冶屋でも防具屋でもない。
 助けた所でメリットは無く
 食い扶持が減るだけのお荷物だ。」

特に悪く言おうとしている訳でも無さそうな感じで譲は説明する。
追いかけられていた男にも、コレットは見覚えがある。

「佐竹 典明。」

必死の形相で固まっていた男は、コレットに呼びかけられて、ようやく息が出来たようだった。

「コレット、コイツおかしいぜ!
 俺のダチ全員殺しやがった!」
「まだギリギリ死んでないよ。
 君が奴隷にならないなら、死ぬけどね。」

この会話だけで、これまでの経緯がなんとなく読み取れる。
女神が定めたこの世界のルールにおいて、PKプレイヤーキルは特に禁止されていない。
世界がこんな状況までなっていなければ警備隊に捕まったかもしれないが、今はもうそんなものも無い。

「自業自得だよ。」

譲の言葉にコレットも典明も黙り込む。

元々この世界に産まれ、両親を魔物に喰い殺され、世界を救う為に唯一の肉親の兄と引き離されて100年。
コレットとしては、不甲斐無くこの世界を見捨ててきた元主人公達が殺されようが正直どうでも良かった。
だから、外見だけで中身が14歳の厨二病青年が、どういう経緯にしても魔王を倒してくれるなら止めはしない。
この世界の救済が成功すれば、両親も生き返らせてくれる約束なのだ。

「お、おい。見捨てる気かよ。」

コレットが僅かに傷付いた表情をしたのと、同じタイミングで新たな声が入った。

「ゆず!?何してるの!?」

その声は間違いなく、各階の灯りをつけて回っていた雛乃だった。
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