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繰り返す反乱
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ハンド―ラ国イーストで叫ぶ男がいる。
「野郎ども!いいか!時間だ!長年の恨みを今こそ晴らせ!!」
「おう!!!」
「ここからはニックネームでしか呼ぶんじゃねえぞ。徹底しろ!」
「おう!!!」
「散れ!」
足音が聞こえないが散り散りになっていく。
ハンド―ラの王宮では皇太子アーロの結婚話が進んでいた。
「アーロ、オータスでは監禁される事件に巻き込まれてしまったが、お前の婚約者との顔合わせがあったのだ。それが実現できずに残念だ」
「陛下、クリスティーナ・シェリンガム嬢でしたね」
「今回の事情はシェリンガム公爵に連絡してある。両親とともに登城要請をかけた。返事が来るはずだ」
「承知致しました。陛下」
このすぐ後だった。イーストからの早馬が到着したのは。
「宰相を至急ここへ」
早足で宰相が息を切らせながら陛下と俺が待つ執務室に入ってきた。何事かとの表情だ。無理もない。
「陛下、オータスで何かありましたか?」
「オータスではなくてイートスだ。煙が上がってすぐに駐屯部隊が捕虜にされた。これは手強いぞ」
「その通りです。西の国境に近いイートスには駐屯兵百五十は常に配置しています。簡単に降伏する部隊ではありません」
「だが現実は現実だ。至急王宮軍の用意を。リッキー隊長を呼べ」
いつもの訓練にいつもの筋トレにいつもの定期連絡と日常を過ごすリッキー隊長があくびを噛み殺しながら部下を見ていた。何も起きないのがいいのだが、この間のオータスでの事件では駆けつけたものの最初から解決していたのだから出番がなく満足感は足りなかった。そこへ非日常がやってきた。
走ってはいけない王宮を精一杯の早足で陛下の執務室に駆けつける。
「王宮軍隊長リッキー参上しました」
「座ってくれ。話はそれからだ」
「失礼致します」
「イートスの町の駐屯部隊が捕虜になった。詳細はまだ不明なことばかりだがあの町の治安部隊がいない事態になれば問題だ。すぐに王宮軍と途中の町からも応援を集め二百人程度でイートスの解放に向かってくれ」
「承知いたしました。副隊長一人は残して王宮の警備を任せます」
「了解だ。取り急ぎ三十名程度は足の速い馬で駆けつけて情報を集めてくれ。油断するな。相手の首謀者はかなりの手練れだ」
「御意。ただちに向かわせます。自分も午後には出発します」
「陛下。俺も王宮軍に参加させてください」
「アーロ、身分を考えろ。監禁された時の恐ろしさをこないだ味わったばかりではないか。身代わりの魔法があることを知っていたうえでも命の危険を感じたときの絶望感。今は情報収集の段階だ」
「はい・・・」
「親書が届いていた。シェリンガム親子が明後日にはバンスに到着するそうだ。用意を怠るな。イートスの情報は逐一教えてやる」
「承知いたしました」
部屋に戻り考えていた。国内を安定させるにはどうすればいいのか?オータスに続いてイートスだ。重要な拠点での続いての反乱に陛下はどう対処するのか?結婚相手のことも問題ではあるな。学園時代に会っていればまだよかったのだが、初対面の結婚相手で何を話できる?そのご両親はシェリンガム伯爵家の当主と妻。小さいころに可愛がって頂いた覚えはある。あのときに一つ下の娘がいたな。あの子か。あまり話さないおとなしい印象だったかな。
翌日、王宮軍からの先発隊がハンド―ラの国の中心あたりを南北に流れるハンズ―川を渡るころイートスの反乱軍部隊が集結して南に移動をしていた。
「野郎ども!目的は達成した!よくやった。イートスでの仕事は終わりだ。行くぞ。夜飯はうまい物腹いっぱい食べさせてやる」
「おう!!!コンドルさすが!」
「ハゲタカ!酒も許す。飲み過ぎるな」
「話がわかるぜ」
「夜、約束の場所で。分散しろ」
男どもは単独での人間も三人での集団も自然に発生してばらばらに移動する。今度は足音がしている。
「野郎ども!いいか!時間だ!長年の恨みを今こそ晴らせ!!」
「おう!!!」
「ここからはニックネームでしか呼ぶんじゃねえぞ。徹底しろ!」
「おう!!!」
「散れ!」
足音が聞こえないが散り散りになっていく。
ハンド―ラの王宮では皇太子アーロの結婚話が進んでいた。
「アーロ、オータスでは監禁される事件に巻き込まれてしまったが、お前の婚約者との顔合わせがあったのだ。それが実現できずに残念だ」
「陛下、クリスティーナ・シェリンガム嬢でしたね」
「今回の事情はシェリンガム公爵に連絡してある。両親とともに登城要請をかけた。返事が来るはずだ」
「承知致しました。陛下」
このすぐ後だった。イーストからの早馬が到着したのは。
「宰相を至急ここへ」
早足で宰相が息を切らせながら陛下と俺が待つ執務室に入ってきた。何事かとの表情だ。無理もない。
「陛下、オータスで何かありましたか?」
「オータスではなくてイートスだ。煙が上がってすぐに駐屯部隊が捕虜にされた。これは手強いぞ」
「その通りです。西の国境に近いイートスには駐屯兵百五十は常に配置しています。簡単に降伏する部隊ではありません」
「だが現実は現実だ。至急王宮軍の用意を。リッキー隊長を呼べ」
いつもの訓練にいつもの筋トレにいつもの定期連絡と日常を過ごすリッキー隊長があくびを噛み殺しながら部下を見ていた。何も起きないのがいいのだが、この間のオータスでの事件では駆けつけたものの最初から解決していたのだから出番がなく満足感は足りなかった。そこへ非日常がやってきた。
走ってはいけない王宮を精一杯の早足で陛下の執務室に駆けつける。
「王宮軍隊長リッキー参上しました」
「座ってくれ。話はそれからだ」
「失礼致します」
「イートスの町の駐屯部隊が捕虜になった。詳細はまだ不明なことばかりだがあの町の治安部隊がいない事態になれば問題だ。すぐに王宮軍と途中の町からも応援を集め二百人程度でイートスの解放に向かってくれ」
「承知いたしました。副隊長一人は残して王宮の警備を任せます」
「了解だ。取り急ぎ三十名程度は足の速い馬で駆けつけて情報を集めてくれ。油断するな。相手の首謀者はかなりの手練れだ」
「御意。ただちに向かわせます。自分も午後には出発します」
「陛下。俺も王宮軍に参加させてください」
「アーロ、身分を考えろ。監禁された時の恐ろしさをこないだ味わったばかりではないか。身代わりの魔法があることを知っていたうえでも命の危険を感じたときの絶望感。今は情報収集の段階だ」
「はい・・・」
「親書が届いていた。シェリンガム親子が明後日にはバンスに到着するそうだ。用意を怠るな。イートスの情報は逐一教えてやる」
「承知いたしました」
部屋に戻り考えていた。国内を安定させるにはどうすればいいのか?オータスに続いてイートスだ。重要な拠点での続いての反乱に陛下はどう対処するのか?結婚相手のことも問題ではあるな。学園時代に会っていればまだよかったのだが、初対面の結婚相手で何を話できる?そのご両親はシェリンガム伯爵家の当主と妻。小さいころに可愛がって頂いた覚えはある。あのときに一つ下の娘がいたな。あの子か。あまり話さないおとなしい印象だったかな。
翌日、王宮軍からの先発隊がハンド―ラの国の中心あたりを南北に流れるハンズ―川を渡るころイートスの反乱軍部隊が集結して南に移動をしていた。
「野郎ども!目的は達成した!よくやった。イートスでの仕事は終わりだ。行くぞ。夜飯はうまい物腹いっぱい食べさせてやる」
「おう!!!コンドルさすが!」
「ハゲタカ!酒も許す。飲み過ぎるな」
「話がわかるぜ」
「夜、約束の場所で。分散しろ」
男どもは単独での人間も三人での集団も自然に発生してばらばらに移動する。今度は足音がしている。
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