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轟譜剣導高校編・1
168話 青い蝶の鱗粉が
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168話 青い蝶の鱗粉が
10月、11月と過ぎて今は12月。11月の終わりにあった期末テスト、剣導部の俺たちは交流戦を理由に時期を少しずらしてもらえた。
つっても、12月の21日かあ。
どしたん?春途。
いやな?テストのことだよ。
先延ばしなんて好きなことでもないし、できたらみんなと一緒に受けたかったなあって。
まあまあ。それができないからずらしたんでしょ?あ、そういえばそのあとすぐにクリスマスだねえ?
ぐふふふふふ………誰かと遊ぶのかい?春途少年!
あー……いや、まあな。
だれだれー?やっぱ私??
違うよ。つかおまえは大体一緒にいるんだし、他の日でもいいだろ?
その日は特別……とかって言っちゃうぞ?
はあ?ふざけすぎも考えものだぞ?
ふざけてないもーん!真面目だもん!!
静かにして…えいっ!
ゴツ!!
突如として2人の背後に人影が現れ、春途らの頭目掛けて鉄拳を振り下ろす。
あだっ!?
なんだよ……って、冥か。わりわり。
もうっ、ここは図書館なんだからね?
できるだけ静かに!……わかった?
はーい。
それでね?春。ここなんだけど……
ん?ああ、そこさっきやったところだ。日本初の女性天皇だから、推古天皇だよ。
ありがとう。
どういたしまして。
ねえねえ春途ぉ?なんか問題簡単すぎないー?
元々偏差値の低い学校ってのもあるけど、交流戦が終わってすぐにだから意図して低レベルにしたんじゃないか?
あーなるほどね。そんじゃあ遊んでてもよくない?
おまえは1人だけ
レベルが違うからな。俺らは無理だ。
そうです。姉さまだけ頭がいいからって
私たちまで同じレベルと思われても無理です。
んにゃ?頭よくはないけど?
んじゃ問題だ。昨年のテスト、平均点は?
大体でい?なら95点。国語苦手~。
勉強時間は?
ない。ノータイム。
うん、天才。もう俺じゃなくておまえが教えろよ…。
えーやだー。楽しくないし
なんか末利さんみたいだなおまえ。
あんな狂人と同じなんて酷いって~。
………いやマジなの?
マジもマジだ。
とりあえず言えることは出来のいい狂人なおまえは頭抜けて優秀だから遊ぶんなら1人で遊べ、以上。
ががーーん……。
朱里はそのまま図書館を出て1人で帰ってしまった。
いっちゃったね。
だな。
…
……
………ねえ春、私もそろそろ帰る。
そうか?まだ時間あるけど……
(朱里を心配してんのか……)わかった。またな!
うん。なんかごめんね?
結局3時間しか勉強会できなかった……。
仕方ないだろ?まあ、俺も言いすぎたし。
春はどうするの?
まだ少しだけここで勉強しようかなと。心桜は家の手伝いで来れなかったからほんとの1人だけど。
そうね…。またね
ああ!
冥果と別れた春途は、暫く1人で勉強していた。
カリカリカリカリカリカリ………
うんうん…ここがこうなって、そんでこうだから……こうか。
ううん、間違ってるよ?お兄ちゃん。
はあ?んな訳―――ほんとだ。
うふふっ、でしょでしょ?ここはセル同士の間隔のコードだから、<TABLE CELLSPACING=?>だよね、お兄ちゃん。
ああ、サンキュな。というか誰だ。
そこにいたのは蒼白い蝶の髪飾りを左前髪に着けた青髪の少女だった。
んもうっ、そんなのいいでしょ?
それよりもお兄ちゃんはこういう系に進みたいの?
いや、それはまだわからないけど。
ふぅん。ならなんでこんなの勉強してるの?
それがこれ、期末テストに出るらしい。
ええ?そんなことあるの?
まあ、あるらしい。だからやってるけど難しいなやっぱ。
そうなんだ。
わたしならなんとか教えられるよ?お兄ちゃん。
そのお兄ちゃんやめてくれ、なんかむず痒い。
うーん…いや、かな。だってお兄ちゃんはお兄ちゃんだもん。 じーーーーー……
いやそんな確固たる信念を誇示するみたいな眼はやめてくれわかった、わかったから!
うふっ、それでそれで?そのソースコードのところやるんだよね?ならこれおすすめ。
その少女は春途へ1冊の本を手渡した。
「これひとつで悩み解決!必勝ソースコード!!」
え?いや、俺今持ち合わせないんだけど………
あげるよそれ。
いや、悪いって…。
いいのいいのー!それわたしの本だし!
宣伝みたいなもの?だから、ね?
は?いや、本出してんの??
うん。なにか不都合とかあるの?
いや、ないけどさ………。
(こんなに小さな子が著者だなんて
すごい時代になったもんだなあ。)
そういうことならありがたく受け取るよ。
うん。ぜひそうしてよ。それでね?
次の設問なんだけど……………
それから俺とその少女は、
日が沈み図書館の閉館時間まで一緒に勉強した。
こんな遅くまでつきあってくれてサンキュな。
いいよそのくらい。あと、はいこれ。
ん?
手渡されたのは小さな封筒。青い蝶のマスキングテープで口がとめられた封筒だ。
それはわたしからだよ、お兄ちゃん。
それじゃあ近い内にまた会おうね。
いや、まだ名前聞いてな―――いない。
春途が封筒から視線を少女に戻すともう、
そこに少女はいなかった。
いない。
再び封筒に目をやる。
轟譜…?誰だ??
………帰るか。
春途は1人で帰路に着いた。
10月、11月と過ぎて今は12月。11月の終わりにあった期末テスト、剣導部の俺たちは交流戦を理由に時期を少しずらしてもらえた。
つっても、12月の21日かあ。
どしたん?春途。
いやな?テストのことだよ。
先延ばしなんて好きなことでもないし、できたらみんなと一緒に受けたかったなあって。
まあまあ。それができないからずらしたんでしょ?あ、そういえばそのあとすぐにクリスマスだねえ?
ぐふふふふふ………誰かと遊ぶのかい?春途少年!
あー……いや、まあな。
だれだれー?やっぱ私??
違うよ。つかおまえは大体一緒にいるんだし、他の日でもいいだろ?
その日は特別……とかって言っちゃうぞ?
はあ?ふざけすぎも考えものだぞ?
ふざけてないもーん!真面目だもん!!
静かにして…えいっ!
ゴツ!!
突如として2人の背後に人影が現れ、春途らの頭目掛けて鉄拳を振り下ろす。
あだっ!?
なんだよ……って、冥か。わりわり。
もうっ、ここは図書館なんだからね?
できるだけ静かに!……わかった?
はーい。
それでね?春。ここなんだけど……
ん?ああ、そこさっきやったところだ。日本初の女性天皇だから、推古天皇だよ。
ありがとう。
どういたしまして。
ねえねえ春途ぉ?なんか問題簡単すぎないー?
元々偏差値の低い学校ってのもあるけど、交流戦が終わってすぐにだから意図して低レベルにしたんじゃないか?
あーなるほどね。そんじゃあ遊んでてもよくない?
おまえは1人だけ
レベルが違うからな。俺らは無理だ。
そうです。姉さまだけ頭がいいからって
私たちまで同じレベルと思われても無理です。
んにゃ?頭よくはないけど?
んじゃ問題だ。昨年のテスト、平均点は?
大体でい?なら95点。国語苦手~。
勉強時間は?
ない。ノータイム。
うん、天才。もう俺じゃなくておまえが教えろよ…。
えーやだー。楽しくないし
なんか末利さんみたいだなおまえ。
あんな狂人と同じなんて酷いって~。
………いやマジなの?
マジもマジだ。
とりあえず言えることは出来のいい狂人なおまえは頭抜けて優秀だから遊ぶんなら1人で遊べ、以上。
ががーーん……。
朱里はそのまま図書館を出て1人で帰ってしまった。
いっちゃったね。
だな。
…
……
………ねえ春、私もそろそろ帰る。
そうか?まだ時間あるけど……
(朱里を心配してんのか……)わかった。またな!
うん。なんかごめんね?
結局3時間しか勉強会できなかった……。
仕方ないだろ?まあ、俺も言いすぎたし。
春はどうするの?
まだ少しだけここで勉強しようかなと。心桜は家の手伝いで来れなかったからほんとの1人だけど。
そうね…。またね
ああ!
冥果と別れた春途は、暫く1人で勉強していた。
カリカリカリカリカリカリ………
うんうん…ここがこうなって、そんでこうだから……こうか。
ううん、間違ってるよ?お兄ちゃん。
はあ?んな訳―――ほんとだ。
うふふっ、でしょでしょ?ここはセル同士の間隔のコードだから、<TABLE CELLSPACING=?>だよね、お兄ちゃん。
ああ、サンキュな。というか誰だ。
そこにいたのは蒼白い蝶の髪飾りを左前髪に着けた青髪の少女だった。
んもうっ、そんなのいいでしょ?
それよりもお兄ちゃんはこういう系に進みたいの?
いや、それはまだわからないけど。
ふぅん。ならなんでこんなの勉強してるの?
それがこれ、期末テストに出るらしい。
ええ?そんなことあるの?
まあ、あるらしい。だからやってるけど難しいなやっぱ。
そうなんだ。
わたしならなんとか教えられるよ?お兄ちゃん。
そのお兄ちゃんやめてくれ、なんかむず痒い。
うーん…いや、かな。だってお兄ちゃんはお兄ちゃんだもん。 じーーーーー……
いやそんな確固たる信念を誇示するみたいな眼はやめてくれわかった、わかったから!
うふっ、それでそれで?そのソースコードのところやるんだよね?ならこれおすすめ。
その少女は春途へ1冊の本を手渡した。
「これひとつで悩み解決!必勝ソースコード!!」
え?いや、俺今持ち合わせないんだけど………
あげるよそれ。
いや、悪いって…。
いいのいいのー!それわたしの本だし!
宣伝みたいなもの?だから、ね?
は?いや、本出してんの??
うん。なにか不都合とかあるの?
いや、ないけどさ………。
(こんなに小さな子が著者だなんて
すごい時代になったもんだなあ。)
そういうことならありがたく受け取るよ。
うん。ぜひそうしてよ。それでね?
次の設問なんだけど……………
それから俺とその少女は、
日が沈み図書館の閉館時間まで一緒に勉強した。
こんな遅くまでつきあってくれてサンキュな。
いいよそのくらい。あと、はいこれ。
ん?
手渡されたのは小さな封筒。青い蝶のマスキングテープで口がとめられた封筒だ。
それはわたしからだよ、お兄ちゃん。
それじゃあ近い内にまた会おうね。
いや、まだ名前聞いてな―――いない。
春途が封筒から視線を少女に戻すともう、
そこに少女はいなかった。
いない。
再び封筒に目をやる。
轟譜…?誰だ??
………帰るか。
春途は1人で帰路に着いた。
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