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轟譜剣導高校編・1
173話 初めての思い出
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173話 初めての思い出
え?春、今日も姉さまと一緒なの?
ああ。宿題やろってなってさ。それじゃまたな!
後でね冥果!それじゃいこ?春途
いってらっしゃい………(おかしい。距離が近すぎる…)
12月23日 雪の降る午前 逝照家前
どうやらここ、宮崎県で雪が降るのは珍しいらしい。
ねえ春途…昨日のこと……
ん?ああ、忘れるわけないだろ。俺はおまえを嫌ってないし、なんなら好きだよ。けど意識したことはなかったからハズい。
そう…なの?
ああ。おまえは―
おまえやめて。ちゃんと名前で呼んでよ。
ああ悪い、つい癖で。朱里はどうなんだ?
普通に友だちとしてだったろ?
うん。春途が天神高校に入るまでは。
一緒にいる時間が増えてって、冥果と春途が2人でいるのを見て妬いた。
それで意識を?
うん。そのことを自覚したのは最近なんだけどね。冥果といるのを見ていると胸が痛くなって、大好きな妹のはずなのに憎く思えてきて…。
春途が冥果を好きなのは知ってた。
冥果が春途を好きなのも。けどそれとは別、
私も春途が好き。だから渡したくない。
そっか。実は俺、昨日眠れなくてさ……
意識したのは昨日の夜ってことだ。
ほらここ、クマできてるだろ?
どれどれ?
右目を指差す春途、姿勢を低くして接近する朱里。
あっ、ほんとだ……
っ~!!?
突如顔を真っ赤にして距離をとる朱里。
ち、近い…
な!ど、どうした?
べ、別になんでもない。
(か、顔近すぎた…!?)
そうか?近い?……!?
朱里の行動の意味が理解できた
春途も遅れて顔を赤くする。
と、ととと取りあえず宿題だろ?あ!そこにファミレス!は、入ろうぜ?雪降ってて冷えるだろ?
そ、そそそそうだね!入ろっか!!あはは
……なに頼む?
あー…えっと……ドリンクバーかな。春途は?
俺もそうする。すみませーん!
ドリンクバーを注文した俺たちは、ペンケースからシャーペンを取り出し、広げた宿題に取り掛かる。
ねえ春途、これどうやるの?
ああこれか。○○は△△だから、✕✕だよ。
そうなんだ。よくわかること。
いや、朱里がわからないの珍しいな。
さっきたまたまやったんだよ、そこ。
宿題前に真面目なこったねえ~。
そりゃどうも。あ、ここわかるか?
あーそこね。こうなってるから、こう!
なるほどな。つか朱里は普段勉強してないって話だったけど、ずっとしてないのか?
うん。しなくてもある程度取れるからね。でも、だから春途とこうやって宿題なり自主勉強なりのイベントは初めて。少し緊張しちゃうね。
そっかそっか。俺も誰かと2人でやる勉強会は初めてだよ。確かに緊張する……
なあ朱里、これなんだけど……
ん?あーそれは1つ飛ばしでかけ算すればいいから…
こうか。助かるよ。
それじゃ次はこれなんだけど………
それからずっと、辺りが真っ暗になるまで
2人で勉強会をしていた。
そんじゃ、帰るか。
だね。
なあ朱里、いつもへらへらしながら周りみてて
大変そうだったけど、今の朱里の方が
自然って感じがしていいと思うよ。
……なら、今日からこっちでいこうかな。
ああ。自然にが一番だ。
勿論無理にとは言わないけどさ?
あははっ、無理とかないよ。ありがと。
そ、そうか。もう遅いし家まで送っていくよ。
いいの?
ああ。まあ俺の家と隣だからあれだけど。
…なんで言ったの?
なんとなく、言いたかったから。
…なんだか嬉しい。ね、春途。手、繋ご?
ああ。
2人は手を重ねて握り、
降る雪に見守られながら帰路に着いた。その刻は
とても永く濃密で忘れられない思い出となった。
え?春、今日も姉さまと一緒なの?
ああ。宿題やろってなってさ。それじゃまたな!
後でね冥果!それじゃいこ?春途
いってらっしゃい………(おかしい。距離が近すぎる…)
12月23日 雪の降る午前 逝照家前
どうやらここ、宮崎県で雪が降るのは珍しいらしい。
ねえ春途…昨日のこと……
ん?ああ、忘れるわけないだろ。俺はおまえを嫌ってないし、なんなら好きだよ。けど意識したことはなかったからハズい。
そう…なの?
ああ。おまえは―
おまえやめて。ちゃんと名前で呼んでよ。
ああ悪い、つい癖で。朱里はどうなんだ?
普通に友だちとしてだったろ?
うん。春途が天神高校に入るまでは。
一緒にいる時間が増えてって、冥果と春途が2人でいるのを見て妬いた。
それで意識を?
うん。そのことを自覚したのは最近なんだけどね。冥果といるのを見ていると胸が痛くなって、大好きな妹のはずなのに憎く思えてきて…。
春途が冥果を好きなのは知ってた。
冥果が春途を好きなのも。けどそれとは別、
私も春途が好き。だから渡したくない。
そっか。実は俺、昨日眠れなくてさ……
意識したのは昨日の夜ってことだ。
ほらここ、クマできてるだろ?
どれどれ?
右目を指差す春途、姿勢を低くして接近する朱里。
あっ、ほんとだ……
っ~!!?
突如顔を真っ赤にして距離をとる朱里。
ち、近い…
な!ど、どうした?
べ、別になんでもない。
(か、顔近すぎた…!?)
そうか?近い?……!?
朱里の行動の意味が理解できた
春途も遅れて顔を赤くする。
と、ととと取りあえず宿題だろ?あ!そこにファミレス!は、入ろうぜ?雪降ってて冷えるだろ?
そ、そそそそうだね!入ろっか!!あはは
……なに頼む?
あー…えっと……ドリンクバーかな。春途は?
俺もそうする。すみませーん!
ドリンクバーを注文した俺たちは、ペンケースからシャーペンを取り出し、広げた宿題に取り掛かる。
ねえ春途、これどうやるの?
ああこれか。○○は△△だから、✕✕だよ。
そうなんだ。よくわかること。
いや、朱里がわからないの珍しいな。
さっきたまたまやったんだよ、そこ。
宿題前に真面目なこったねえ~。
そりゃどうも。あ、ここわかるか?
あーそこね。こうなってるから、こう!
なるほどな。つか朱里は普段勉強してないって話だったけど、ずっとしてないのか?
うん。しなくてもある程度取れるからね。でも、だから春途とこうやって宿題なり自主勉強なりのイベントは初めて。少し緊張しちゃうね。
そっかそっか。俺も誰かと2人でやる勉強会は初めてだよ。確かに緊張する……
なあ朱里、これなんだけど……
ん?あーそれは1つ飛ばしでかけ算すればいいから…
こうか。助かるよ。
それじゃ次はこれなんだけど………
それからずっと、辺りが真っ暗になるまで
2人で勉強会をしていた。
そんじゃ、帰るか。
だね。
なあ朱里、いつもへらへらしながら周りみてて
大変そうだったけど、今の朱里の方が
自然って感じがしていいと思うよ。
……なら、今日からこっちでいこうかな。
ああ。自然にが一番だ。
勿論無理にとは言わないけどさ?
あははっ、無理とかないよ。ありがと。
そ、そうか。もう遅いし家まで送っていくよ。
いいの?
ああ。まあ俺の家と隣だからあれだけど。
…なんで言ったの?
なんとなく、言いたかったから。
…なんだか嬉しい。ね、春途。手、繋ご?
ああ。
2人は手を重ねて握り、
降る雪に見守られながら帰路に着いた。その刻は
とても永く濃密で忘れられない思い出となった。
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