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春途たちの新年度編
202話 歪な照合
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202話 歪な照合
おはようレミア。昨日はよく眠れたか?
おかげさまでぐっすりよ。あんたはどうなのよ?
俺はいいんだよ。レミアが眠れるなら―――
ダメよ!なにがいい、なわけ?全然よくないわ!まさかとは思うけど眠れなかったんじゃないでしょうね?
………少し、だけな。
やっぱりそういうことなのね!今日はサボりなさい!!寝不足のあんたと立会っても気持ち悪いだけよ!
いや、授業があるんだけど……
そんなの知らないわよ!睡眠不足でベストなコンディションを維持できないあんたが悪いわ!
そんなあ……
けど、そうね……部長が赤点とって大会に出られないのは困るわ………。よし、私がノートとってくる!
はあ?レミア何年生なんだよ?
2年よ。あんたもそうでしょう?ちなみに姉さんとは3つ離れてるわ。
同学年かよ。
まあでも、そういうことなら……休むことにするよ。
ちゃんと寝てるのよ?お昼なったら確認しにくるから。それじゃ
はあ?いや、はあ!?
振り返るともう、レミアはいなかった。
あいつまさか……昼休みに戻ってくるつもりなのか?
今日は午前で終わりだぞ?時間割は読んだのか?
………いや、レミアはそういうやつだ。無意味と決めたら読まないやつだ。会って間もないけどたぶんそういうやつだ……
1時間後 天神 2のB教室
はい、皆さん静かに。
転入生がこのクラスにくることになった。入りなさい。
ガラガラガラ…
はじめまして。シャガです。どうぞよろしく
闇咲さん?ふざけないでくれますか?
いたって真面目です。席はあれですか。
時間の無駄ですから失礼します。
あ……えー……皆さん仲良くするように。先生は先に体育館に向かいますので、準備ができた人から向かってください。
ガラガラガラ…
先生が教室を出た瞬間
あいつ偽名だあ!中二病?
ちょっとアキラ!そんなこといわないの!
わるいわるい。けどさ、変じゃない?
それは……そうだけど。
周囲がうるさい……
こういう時、普通の高校ならどうするの?
レミアは隣の席に座る
水色おさげの生徒に話しかけた。
え?ふ、普通って?
普通は普通よ。で、どうなの?
あ、えっとね?こういう時は……
うーわあいつ五前と話してるよ…よく話せるわ~。
いやそれな!あいつ、お兄ちゃんが優秀だから自分に自信が持てないらしいよ?マジキモくね?
(五前……ね。)
だから誰も話しかけないのかー。
そうそう!wまあでも、金は持ってるから
友だちごっこしてあげるとすぐ物買ってくれる!
それサイフ!w友だちじゃなくてサイフだって!wレーコ言い過ぎだよーw
いやいや~言い過ぎはユミもだよー!w
ねえ、五前って言うの?あんた。
え?あ、えっと……うん。
ちょっと顔かして。
…わかった。
あーいーけないんだ!いけないんだ!せーんせいに
るさいわね!あんたら!
今は私が話してんの!邪魔すんじゃないわよ!
…はあ?なにあんた。ブスが調子に乗んな!
レーコと呼ばれた生徒がレミアに拳を向ける。
バシンッ!
なにそれ。それで殴ったつもり?
こ……んのぉ!!
ギッ…ギギィ……!
レーコの右腕をガッチリ掴んだレミア。振りほどこうとするレーコだが、外れる気配はない。
な、なんなのあんた!
なんなのはこっちのセリフよ…。このまま2本とも折ってもいいのだけど?謝って、そうしたら折るのは右腕だけにしておいてあげる。
は?離せ!離せよ!!
グギギ……
んがぁ…!?がっ……!がああああああああ!!?
ゴギギギギギ!!!
バキッ!!!
レミアはレーコの右腕をへし折った。
っ……があああ!!
ちょっとレーコ大丈夫!?……あんた、狂ってる!
狂ってる?……腕1本折っただけで狂ってるなんて
言われるのね……天神は……。
シャガちゃん!その……やりすぎだよ!
はあ?これでやりすぎって言われてもねえ……。
ねえ、これで理解したわよね?私たちに構わないで。物タカるのもやめること、いいわね?
………返事はなし、か。でもこの沈黙が
了承としてあげる。それじゃ、いきましょ?五前
え、う、うん!
校舎裏
やっと話せるわ。でも、その前に……
?それは?
ああこれ?私恨まれることが多いから録画してるの。
よし、これでいいわ。
それであんた、兄貴がいるの?
うん。
五前……どこかで聞いたと思ったら、レイトね?
え?どうして兄さんの名前を?
いや、なんて言ったものかなあ……あー……私、剣導高校にいたのよ。白旗星って聞いたことない?
えっと……ない、かな。
ごめんなさい。兄さんもそこに?
謝る必要ないわよ。専門高校なんてそんなもの。
それとレイトは別の剣導高校に通ってるわ。
傷治果ってところに。
兄さん……やっぱりすごいなあ。
あら、あんただってすごいじゃない。
さっき、なんで止めたの?
えっと……あの時のシャガちゃん、右脚に力込めてた。あのまま見ていると…レーコ……芹崎さんの内蔵が潰れていたから。
そうね。その通りよ。やっぱりやるじゃない。
なにか運動部に入っているのかしら?
ううん、スリッパ作芸に所属しているよ。
形だけだけど。
あらそう。いい眼をしているわ。教室で
あいつらが話していたけど、レイトと比べられているって本当なの?
うん。でも仕方ないよ。比べるまでもないくらい、
私が劣っているから。
それ、本気で言ってるの?
え?う、うん。
………ふぅん。だったら、劣っているのは
数値で量ることができる能力なんかじゃないと思うわよ?
え?でも……
それよ、それ。きっとその自己評価の低さが
能力発揮の足かせになっているのよ。
え?で、でも……なんでそんなことがわかるの?
そう聞かれたレミアは苦しい表情で話し始めた。
…………私ね、姉さんがいるの。姉さんは
姉さんに期待を寄せるすべての想いを背負える
とんでもない化け物なわけ。そんな姉さんがいたらどうなるか……あんたには理解るんじゃない?
比べられて……つらい。
そう。私は、私を認めてほしくて頑張ってる。姉さんにも、他の人にも。なんか、同じにおいがするのよ、あんた。
ねえ、あんたはどう?
偏った角度で比べられて、劣っていると決めつけられて……
そんなんで楽しい?人生満足してる?
そんなこと…!私だって……!!
……そうやって、大声を出せるなら平気ね。少なくとも私よりは。
あんた、名前は?
五前トウカ(いつまえ トウカ)って言います。
シャガちゃん。私はどうすれば………
さあ?あとは知らないわ。
え?で、でも…
あのねえ?
どう主張するかなんてのはその人次第、
誰かに決めてもらうものじゃないの。
仮にそれを決めてもらいたいのなら、今のままでいいじゃない。まずはどう主張したいのか、それを決めなさい。それが決まればやるべきことが、やりたいことが見えてくるはずよ。
シャガちゃん……うん。ありがとう。
どうも。……ねえトウカ?始業式って何時からなの?
えっとたしか8時40分だったような……え!?
どうしたの?
く、9時過ぎてる……
はあ?それって1限目も危ういじゃないの!
走るわよ?トウカ!
う、うん!
おいおい、ちょっと待てよお!
校舎裏から戻ろうとした曲がり角から
生徒が姿を現した。
あんたらなに?邪魔だからどいて。
は?俺様のことを知らねえのか?レオウム様だぞ?ああ!?よくも俺様のレーコを!覚悟しやがれええ!
レオウムの右脚がレミア目掛けて飛ぶ―――
…正当防衛ね。はああ……やあ!!
レオウムの右脚に正拳突きを放つレミア。
グギッ!!
いだ!?……グォォォォ!!!?いってえええ!!
砕けたのはレオウムの右脚だった。
……こんなに弱いなのにその態度でいられるのすごいと思うわ。
レオウムさぁん!…こんのアマァ!!!
ゴ!ドゴゴ!ズガ!!!
ぐ!?ぬぁ!!ごへぇ!!?
ど、どうなってやがる……!
みるみる内に数が増えていく
床ペロにレオウムは驚きを隠せないでいた。
さ、いきましょ?ノートとらないとだし。
そうだね。いこう
おまえ……いったい何者だ!?
私はシャガ。どこにでもいる一般生徒よ。
それ……偽名だろ………ゲフッ…。
うるさいわね。これが今の私なの。
1限なんだったかしら。
えっとね……エネルギー論だよ。
そう。移動教室ね。いきましょ
あっ、違うよ?移動なし!
あら?そうなのね。
レミアとトウカは駆け足で教室へと戻った。
ガラガラガラ…
やっば!始まっているわね。
そのまま席に着く2人。エネルギー論の先生がレミアを睨む
(大変だよ…この先生に睨まれたら最後、卒業まで指されるんだよ?)
(あらそう。ま、平気だから。)
(ええー!?そ、そうなの?)
(そうよ。)
こそこそ話をするレミアとトウカ。
しびれをきらした先生がチョークを飛ばす。
ヒュン…!
よっと。
レミアがそれを避けた。
なっ……!?…コホン、まあいい。授業を続けるぞ?
(シャガちゃんすごいよ!)
(そう?どうも。)
(だってだって、あんな最小限の筋力だけで
余裕持って避けたんだもん!すごい!)
(また投げられるわよ?
そろそろ授業聞いたらどうかしら。)
(わかった。そうするよ。)
キーンコーンカーンコーン
そのまま授業が終わり、帰りの準備を始めたレミア。
始業式と授業、まさか午前までとはね。
けど、午前までとは言っても疲れるわね、
普通の高校は。
そう?シャガちゃんの家はどこにあるの?
それは……言わないわよ。それじゃ
あっ!……会ってすぐだしね。うん、またね。
寄り道もなしに家に帰った春途。
合鍵を貰っているのでそのまま扉を開けた。
さてと。春途はちゃんと寝てるかしら。
レミアは2階への階段を駆け上がり
勢いよく部屋の扉を開けた。
ガチャ!
ただいま。………ふぅん。しっかり寝ているわね。
ふふっ、素直でよろしい。
今日ね。レイトの妹に会ったの。彼女、レイトと比べられて潰れそうになってるのよ。レイトにはない強みがあるのに。
私の予備動作とそれが引き起こす最悪のケースさえ、彼女には見えていた。……持って生まれた、なんて言いたくもなるわ。
…ノートここにおいておくわよ。午前で終わりだったわ今日は。昼休みに来れなくて悪かったわね。それじゃ、下にいるから。
キィィィ…バタンッ
おはようレミア。昨日はよく眠れたか?
おかげさまでぐっすりよ。あんたはどうなのよ?
俺はいいんだよ。レミアが眠れるなら―――
ダメよ!なにがいい、なわけ?全然よくないわ!まさかとは思うけど眠れなかったんじゃないでしょうね?
………少し、だけな。
やっぱりそういうことなのね!今日はサボりなさい!!寝不足のあんたと立会っても気持ち悪いだけよ!
いや、授業があるんだけど……
そんなの知らないわよ!睡眠不足でベストなコンディションを維持できないあんたが悪いわ!
そんなあ……
けど、そうね……部長が赤点とって大会に出られないのは困るわ………。よし、私がノートとってくる!
はあ?レミア何年生なんだよ?
2年よ。あんたもそうでしょう?ちなみに姉さんとは3つ離れてるわ。
同学年かよ。
まあでも、そういうことなら……休むことにするよ。
ちゃんと寝てるのよ?お昼なったら確認しにくるから。それじゃ
はあ?いや、はあ!?
振り返るともう、レミアはいなかった。
あいつまさか……昼休みに戻ってくるつもりなのか?
今日は午前で終わりだぞ?時間割は読んだのか?
………いや、レミアはそういうやつだ。無意味と決めたら読まないやつだ。会って間もないけどたぶんそういうやつだ……
1時間後 天神 2のB教室
はい、皆さん静かに。
転入生がこのクラスにくることになった。入りなさい。
ガラガラガラ…
はじめまして。シャガです。どうぞよろしく
闇咲さん?ふざけないでくれますか?
いたって真面目です。席はあれですか。
時間の無駄ですから失礼します。
あ……えー……皆さん仲良くするように。先生は先に体育館に向かいますので、準備ができた人から向かってください。
ガラガラガラ…
先生が教室を出た瞬間
あいつ偽名だあ!中二病?
ちょっとアキラ!そんなこといわないの!
わるいわるい。けどさ、変じゃない?
それは……そうだけど。
周囲がうるさい……
こういう時、普通の高校ならどうするの?
レミアは隣の席に座る
水色おさげの生徒に話しかけた。
え?ふ、普通って?
普通は普通よ。で、どうなの?
あ、えっとね?こういう時は……
うーわあいつ五前と話してるよ…よく話せるわ~。
いやそれな!あいつ、お兄ちゃんが優秀だから自分に自信が持てないらしいよ?マジキモくね?
(五前……ね。)
だから誰も話しかけないのかー。
そうそう!wまあでも、金は持ってるから
友だちごっこしてあげるとすぐ物買ってくれる!
それサイフ!w友だちじゃなくてサイフだって!wレーコ言い過ぎだよーw
いやいや~言い過ぎはユミもだよー!w
ねえ、五前って言うの?あんた。
え?あ、えっと……うん。
ちょっと顔かして。
…わかった。
あーいーけないんだ!いけないんだ!せーんせいに
るさいわね!あんたら!
今は私が話してんの!邪魔すんじゃないわよ!
…はあ?なにあんた。ブスが調子に乗んな!
レーコと呼ばれた生徒がレミアに拳を向ける。
バシンッ!
なにそれ。それで殴ったつもり?
こ……んのぉ!!
ギッ…ギギィ……!
レーコの右腕をガッチリ掴んだレミア。振りほどこうとするレーコだが、外れる気配はない。
な、なんなのあんた!
なんなのはこっちのセリフよ…。このまま2本とも折ってもいいのだけど?謝って、そうしたら折るのは右腕だけにしておいてあげる。
は?離せ!離せよ!!
グギギ……
んがぁ…!?がっ……!がああああああああ!!?
ゴギギギギギ!!!
バキッ!!!
レミアはレーコの右腕をへし折った。
っ……があああ!!
ちょっとレーコ大丈夫!?……あんた、狂ってる!
狂ってる?……腕1本折っただけで狂ってるなんて
言われるのね……天神は……。
シャガちゃん!その……やりすぎだよ!
はあ?これでやりすぎって言われてもねえ……。
ねえ、これで理解したわよね?私たちに構わないで。物タカるのもやめること、いいわね?
………返事はなし、か。でもこの沈黙が
了承としてあげる。それじゃ、いきましょ?五前
え、う、うん!
校舎裏
やっと話せるわ。でも、その前に……
?それは?
ああこれ?私恨まれることが多いから録画してるの。
よし、これでいいわ。
それであんた、兄貴がいるの?
うん。
五前……どこかで聞いたと思ったら、レイトね?
え?どうして兄さんの名前を?
いや、なんて言ったものかなあ……あー……私、剣導高校にいたのよ。白旗星って聞いたことない?
えっと……ない、かな。
ごめんなさい。兄さんもそこに?
謝る必要ないわよ。専門高校なんてそんなもの。
それとレイトは別の剣導高校に通ってるわ。
傷治果ってところに。
兄さん……やっぱりすごいなあ。
あら、あんただってすごいじゃない。
さっき、なんで止めたの?
えっと……あの時のシャガちゃん、右脚に力込めてた。あのまま見ていると…レーコ……芹崎さんの内蔵が潰れていたから。
そうね。その通りよ。やっぱりやるじゃない。
なにか運動部に入っているのかしら?
ううん、スリッパ作芸に所属しているよ。
形だけだけど。
あらそう。いい眼をしているわ。教室で
あいつらが話していたけど、レイトと比べられているって本当なの?
うん。でも仕方ないよ。比べるまでもないくらい、
私が劣っているから。
それ、本気で言ってるの?
え?う、うん。
………ふぅん。だったら、劣っているのは
数値で量ることができる能力なんかじゃないと思うわよ?
え?でも……
それよ、それ。きっとその自己評価の低さが
能力発揮の足かせになっているのよ。
え?で、でも……なんでそんなことがわかるの?
そう聞かれたレミアは苦しい表情で話し始めた。
…………私ね、姉さんがいるの。姉さんは
姉さんに期待を寄せるすべての想いを背負える
とんでもない化け物なわけ。そんな姉さんがいたらどうなるか……あんたには理解るんじゃない?
比べられて……つらい。
そう。私は、私を認めてほしくて頑張ってる。姉さんにも、他の人にも。なんか、同じにおいがするのよ、あんた。
ねえ、あんたはどう?
偏った角度で比べられて、劣っていると決めつけられて……
そんなんで楽しい?人生満足してる?
そんなこと…!私だって……!!
……そうやって、大声を出せるなら平気ね。少なくとも私よりは。
あんた、名前は?
五前トウカ(いつまえ トウカ)って言います。
シャガちゃん。私はどうすれば………
さあ?あとは知らないわ。
え?で、でも…
あのねえ?
どう主張するかなんてのはその人次第、
誰かに決めてもらうものじゃないの。
仮にそれを決めてもらいたいのなら、今のままでいいじゃない。まずはどう主張したいのか、それを決めなさい。それが決まればやるべきことが、やりたいことが見えてくるはずよ。
シャガちゃん……うん。ありがとう。
どうも。……ねえトウカ?始業式って何時からなの?
えっとたしか8時40分だったような……え!?
どうしたの?
く、9時過ぎてる……
はあ?それって1限目も危ういじゃないの!
走るわよ?トウカ!
う、うん!
おいおい、ちょっと待てよお!
校舎裏から戻ろうとした曲がり角から
生徒が姿を現した。
あんたらなに?邪魔だからどいて。
は?俺様のことを知らねえのか?レオウム様だぞ?ああ!?よくも俺様のレーコを!覚悟しやがれええ!
レオウムの右脚がレミア目掛けて飛ぶ―――
…正当防衛ね。はああ……やあ!!
レオウムの右脚に正拳突きを放つレミア。
グギッ!!
いだ!?……グォォォォ!!!?いってえええ!!
砕けたのはレオウムの右脚だった。
……こんなに弱いなのにその態度でいられるのすごいと思うわ。
レオウムさぁん!…こんのアマァ!!!
ゴ!ドゴゴ!ズガ!!!
ぐ!?ぬぁ!!ごへぇ!!?
ど、どうなってやがる……!
みるみる内に数が増えていく
床ペロにレオウムは驚きを隠せないでいた。
さ、いきましょ?ノートとらないとだし。
そうだね。いこう
おまえ……いったい何者だ!?
私はシャガ。どこにでもいる一般生徒よ。
それ……偽名だろ………ゲフッ…。
うるさいわね。これが今の私なの。
1限なんだったかしら。
えっとね……エネルギー論だよ。
そう。移動教室ね。いきましょ
あっ、違うよ?移動なし!
あら?そうなのね。
レミアとトウカは駆け足で教室へと戻った。
ガラガラガラ…
やっば!始まっているわね。
そのまま席に着く2人。エネルギー論の先生がレミアを睨む
(大変だよ…この先生に睨まれたら最後、卒業まで指されるんだよ?)
(あらそう。ま、平気だから。)
(ええー!?そ、そうなの?)
(そうよ。)
こそこそ話をするレミアとトウカ。
しびれをきらした先生がチョークを飛ばす。
ヒュン…!
よっと。
レミアがそれを避けた。
なっ……!?…コホン、まあいい。授業を続けるぞ?
(シャガちゃんすごいよ!)
(そう?どうも。)
(だってだって、あんな最小限の筋力だけで
余裕持って避けたんだもん!すごい!)
(また投げられるわよ?
そろそろ授業聞いたらどうかしら。)
(わかった。そうするよ。)
キーンコーンカーンコーン
そのまま授業が終わり、帰りの準備を始めたレミア。
始業式と授業、まさか午前までとはね。
けど、午前までとは言っても疲れるわね、
普通の高校は。
そう?シャガちゃんの家はどこにあるの?
それは……言わないわよ。それじゃ
あっ!……会ってすぐだしね。うん、またね。
寄り道もなしに家に帰った春途。
合鍵を貰っているのでそのまま扉を開けた。
さてと。春途はちゃんと寝てるかしら。
レミアは2階への階段を駆け上がり
勢いよく部屋の扉を開けた。
ガチャ!
ただいま。………ふぅん。しっかり寝ているわね。
ふふっ、素直でよろしい。
今日ね。レイトの妹に会ったの。彼女、レイトと比べられて潰れそうになってるのよ。レイトにはない強みがあるのに。
私の予備動作とそれが引き起こす最悪のケースさえ、彼女には見えていた。……持って生まれた、なんて言いたくもなるわ。
…ノートここにおいておくわよ。午前で終わりだったわ今日は。昼休みに来れなくて悪かったわね。それじゃ、下にいるから。
キィィィ…バタンッ
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