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第32話 涙の効かない場所
聴取室の扉が閉まりきる前に、私は最後にもう一度だけ振り返った。
フィオナが証言台の前に立っている。
顔色は悪い。指先は震えている。けれど、あの子はまだ“泣きそうな妹”の形を崩してはいなかった。たぶん、それしか知らないのだ。こういう場で自分を守る立ち方を。
扉が閉まる。
私は小さく息を吐いた。
胸の奥が静かではない。むしろ、ひどく落ち着かない。あの子が何を言うのか、どこまで泣くのか、どんなふうに自分を守ろうとするのか。考えたくなくても、考えてしまう。
「座れ」
低い声が落ちる。
扉のそばに置かれた長椅子を、アルヴェインが顎で示していた。
私は言われるまま腰を下ろす。立っていると、扉に近づいてしまいそうだった。
「……聞こえますよね」
私が言うと、アルヴェインは短く頷いた。
「少しは」
「少し、で済みますか」
「済まないな」
相変わらず、変に慰めない。
でも今は、その方がありがたかった。
扉越しに、審査役の声が低く響く。
『氏名を』
少し間があってから、フィオナの声がした。
『フィオナ・ヴァレール』
掠れている。
でも、まだちゃんと“可哀想な響き”が残っている声だった。
私は目を伏せた。
懐かしいくらい、よく知っている声だ。昔ならその震えだけで、先に私の方が折れていた。
『提出済み補足聴取では、姉からの圧迫により心理的に追い詰められていた可能性を述べているな』
『……はい』
『改めて確認する。夜会前、姉君から脅迫めいた文書を受け取っていたか』
少し長めの沈黙。
私は無意識に指先を組み直した。
答えに迷っている。
いや、違う。どう答えれば一番“自分に有利な曖昧さ”が残るかを測っているのだ。あの子はそういう時、すぐには喋らない。
『こわかったのです』
ようやく落ちた声は、ひどく弱々しかった。
『お姉様が、前よりずっと冷たくて……何を考えているのか分からなくて』
私はゆっくり息を吐く。
やはりそこから来る。受け取った文書そのものではなく、“怖かった”という感情から始める。
聴取室の中で審査役が言う。
『感情ではなく、文書の有無を聞いている』
『……文は、ありました』
『現物は』
『その、後で混乱してしまって』
『残っていない』
『はい……』
そのやり取りだけで、室内の温度が少し変わるのが分かった。
前なら通ったかもしれない。
でももう今は違う。残っていない文書、曖昧な恐怖、後から補強された印象。それだけでは弱いと、場の方が理解し始めている。
「顔をするな」
すぐ横でアルヴェインが言った。
「どんな顔ですか」
「今でも、自分が出れば何とかできたのではないかと思う顔だ」
私は反射的に顔を上げた。
図星すぎて、返す言葉がすぐには出ない。
「……そう見えますか」
「見える」
「本当に、都合が悪い時ほどよく見ていらっしゃる」
「今さらだな」
悔しい。
でもその一言で、自分がどこへ流れかけていたのかも分かる。
そうだ。私は今、また“あの子を私が助けてやらなければ”の方へ少しだけ戻りかけていた。
扉の向こうで、審査役の声が続く。
『では次に、夜会前半に複数の婦人へ“姉から責められているような文”を見せていた件について』
そこで初めて、フィオナの声に明確な揺れが出た。
『それは……』
『見せたな』
『ちが……』
『マルシェ伯爵未亡人ほか複数の補足供述がある』
一拍。
『見せたか、見せていないかで答えろ』
私は膝の上の手に力を込めた。
冷たい。けれど震えてはいない。
フィオナは、今までずっと“細かい聞き返し”を避けられる場所で立ってきたのだ。
可哀想な妹として泣けば、周囲が意味を補ってくれた。曖昧なままでも、そちらへ読んでくれた。
でも今は違う。
『……見せました』
やっと落ちた声は、ほとんど消えそうだった。
胸の奥が少しだけ痛む。
それでも、扉は開けない。
もう開けてはいけないのだと、自分でも分かっている。
『何のために』
『わたくし、どうしたらいいか分からなくて』
『質問に答えろ』
審査役の声は冷たい。
『何のために見せた』
今度の沈黙は、さっきより長かった。
やがてフィオナが、小さく言う。
『分かってほしかったのです』
『誰に』
『皆に……』
『何を』
『お姉様が、こわかったことを』
その言葉に、私は思わず目を閉じたくなった。
こわかった。
それ自体は、もしかしたら本当なのかもしれない。フィオナにとって、私が最後に引き受けてくれない時の私は、たしかに怖かったのだろう。
でもその恐怖は、“何をされたか”とは別だ。
『怖かった』
審査役が繰り返す。
『では、姉君が実際に何をしたかを答えろ』
『それは……』
『文書は残っていない。階段の瞬間を見た者もいない。今あるのは、君が怖かったという感情だけだ』
一拍。
『感情以外に、何がある』
扉の向こうが、しんと静まる。
私は自分でも気づかないうちに、息を止めていた。
そこを問われるのか、と。たしかにそうでなければ、公の場では意味がない。意味がないのに、その問いはあまりに容赦がなかった。
「つらいか」
アルヴェインが問う。
「……少し」
私は正直に答えた。
「でも」
一拍置く。
「必要なのでしょうね」
「そうだ」
「分かっていても、楽にはなりません」
「だろうな」
相変わらずだ。
でもその“だろうな”の冷たさが、今は少しだけ救いでもある。楽じゃないことを、無理に楽だと言われないから。
聴取室の中で、フィオナの声がまたした。
『わたくしは……』
かすれている。
『お姉様が、何でも最後には元に戻してくださると思っていたのです』
私は思わず顔を上げた。
今、何と言った。
扉の向こうで、審査役も少しだけ間を取った気配がある。
『元に戻す、とは』
『家の中が荒れないように』
フィオナの声は震えていた。
『お母様もお父様も困らないように、お姉様が、いつも……』
そこで言葉が切れる。
泣いているのだろうか。
たぶんそうだ。
でも、その泣き声さえ今は、前みたいに全部を曖昧にはしてくれない。
『つまり』
審査役が言う。
『君は、姉君が最後に引き受けることを前提にしていた』
『……』
『違うのか』
長い沈黙のあと、ほとんど聞こえない声で。
『違いません』
その瞬間、胸の奥に何かがずしりと落ちた。
分かっていた。
フィオナはそういう子だと、もう私は知っていた。
でも、本人の口から、公の場で、それが言葉になるのは全然別だ。
「……聞いたか」
アルヴェインの低い声が落ちる。
「ええ」
私は少し掠れた声で答えた。
「ちゃんと」
痛い。
けれど、逃げたいとは思わない。
むしろ、ここまで来てようやく、私の中でも全部が同じ線で繋がってきた気がする。
扉の向こうで、次の問いが落ちる。
『では確認する。君は、姉君が最後に引き受けることを前提に、事前に手紙を見せ、夜会で涙を見せ、結果として姉君が断罪される流れを止めなかった』
『……そんなつもりじゃ』
『つもりを聞いていない』
冷たい声だった。
『止めたか、止めなかったかだ』
また沈黙。
今度は、フィオナの答えが出るまでにかなり時間がかかった。
『……止めませんでした』
私は息を吐いた。
その一言で、たぶんもう戻れない。
フィオナ自身が、公の場で、自分が止めなかったことを認めたのだ。
悪意の有無ではない。止めなかったという事実が、ここで固定される。
扉が開いたのは、その少し後だった。
休憩が入るのだろう。記録係が何枚もの紙を抱えて出てくる。
その隙間から一瞬だけ、聴取室の中が見えた。
フィオナが椅子に座り込むようにしている。
母は青ざめ、父は目元に深い皺を刻んでいた。
そして、場の中心にあるのはもう“可哀想な妹”ではなく、“公の場で止めなかったことを認めた証言者”の位置だった。
扉が閉まる。
私はしばらく何も言えなかった。
隣でアルヴェインも、あえて何も言わない。
「……終わりましたね」
ようやく私が口を開くと、彼は短く首を振った。
「まだだ」
「ええ」
私は自分でも少しだけ笑いそうになる。
「そうですね。まだ途中です」
一拍。
「でも、前とは違います」
「何が」
「フィオナが」
私は扉を見る。
「初めて、自分の言葉で立たされた」
アルヴェインはそれを聞いて、ほんのわずかに目を細めた。
肯定なのだろう。
「そして君も、もう戻らない」
低い声だった。
私はすぐには返事をしなかった。
でも、胸の内ではもう分かっている。
フィオナが公の場で言った。
自分は、私が最後に引き受けることを前提にしていたのだと。
その言葉を聞いてしまった今、前みたいに“妹だから”だけで抱えることは、もうできない。
「……はい」
私は静かに答えた。
「もう、戻りません」
扉の向こうで、次の呼び出しの声がした。
まだ終わっていない。
けれど、何が壊れて、何が残るのかは、もう少しずつ見え始めていた。
フィオナが証言台の前に立っている。
顔色は悪い。指先は震えている。けれど、あの子はまだ“泣きそうな妹”の形を崩してはいなかった。たぶん、それしか知らないのだ。こういう場で自分を守る立ち方を。
扉が閉まる。
私は小さく息を吐いた。
胸の奥が静かではない。むしろ、ひどく落ち着かない。あの子が何を言うのか、どこまで泣くのか、どんなふうに自分を守ろうとするのか。考えたくなくても、考えてしまう。
「座れ」
低い声が落ちる。
扉のそばに置かれた長椅子を、アルヴェインが顎で示していた。
私は言われるまま腰を下ろす。立っていると、扉に近づいてしまいそうだった。
「……聞こえますよね」
私が言うと、アルヴェインは短く頷いた。
「少しは」
「少し、で済みますか」
「済まないな」
相変わらず、変に慰めない。
でも今は、その方がありがたかった。
扉越しに、審査役の声が低く響く。
『氏名を』
少し間があってから、フィオナの声がした。
『フィオナ・ヴァレール』
掠れている。
でも、まだちゃんと“可哀想な響き”が残っている声だった。
私は目を伏せた。
懐かしいくらい、よく知っている声だ。昔ならその震えだけで、先に私の方が折れていた。
『提出済み補足聴取では、姉からの圧迫により心理的に追い詰められていた可能性を述べているな』
『……はい』
『改めて確認する。夜会前、姉君から脅迫めいた文書を受け取っていたか』
少し長めの沈黙。
私は無意識に指先を組み直した。
答えに迷っている。
いや、違う。どう答えれば一番“自分に有利な曖昧さ”が残るかを測っているのだ。あの子はそういう時、すぐには喋らない。
『こわかったのです』
ようやく落ちた声は、ひどく弱々しかった。
『お姉様が、前よりずっと冷たくて……何を考えているのか分からなくて』
私はゆっくり息を吐く。
やはりそこから来る。受け取った文書そのものではなく、“怖かった”という感情から始める。
聴取室の中で審査役が言う。
『感情ではなく、文書の有無を聞いている』
『……文は、ありました』
『現物は』
『その、後で混乱してしまって』
『残っていない』
『はい……』
そのやり取りだけで、室内の温度が少し変わるのが分かった。
前なら通ったかもしれない。
でももう今は違う。残っていない文書、曖昧な恐怖、後から補強された印象。それだけでは弱いと、場の方が理解し始めている。
「顔をするな」
すぐ横でアルヴェインが言った。
「どんな顔ですか」
「今でも、自分が出れば何とかできたのではないかと思う顔だ」
私は反射的に顔を上げた。
図星すぎて、返す言葉がすぐには出ない。
「……そう見えますか」
「見える」
「本当に、都合が悪い時ほどよく見ていらっしゃる」
「今さらだな」
悔しい。
でもその一言で、自分がどこへ流れかけていたのかも分かる。
そうだ。私は今、また“あの子を私が助けてやらなければ”の方へ少しだけ戻りかけていた。
扉の向こうで、審査役の声が続く。
『では次に、夜会前半に複数の婦人へ“姉から責められているような文”を見せていた件について』
そこで初めて、フィオナの声に明確な揺れが出た。
『それは……』
『見せたな』
『ちが……』
『マルシェ伯爵未亡人ほか複数の補足供述がある』
一拍。
『見せたか、見せていないかで答えろ』
私は膝の上の手に力を込めた。
冷たい。けれど震えてはいない。
フィオナは、今までずっと“細かい聞き返し”を避けられる場所で立ってきたのだ。
可哀想な妹として泣けば、周囲が意味を補ってくれた。曖昧なままでも、そちらへ読んでくれた。
でも今は違う。
『……見せました』
やっと落ちた声は、ほとんど消えそうだった。
胸の奥が少しだけ痛む。
それでも、扉は開けない。
もう開けてはいけないのだと、自分でも分かっている。
『何のために』
『わたくし、どうしたらいいか分からなくて』
『質問に答えろ』
審査役の声は冷たい。
『何のために見せた』
今度の沈黙は、さっきより長かった。
やがてフィオナが、小さく言う。
『分かってほしかったのです』
『誰に』
『皆に……』
『何を』
『お姉様が、こわかったことを』
その言葉に、私は思わず目を閉じたくなった。
こわかった。
それ自体は、もしかしたら本当なのかもしれない。フィオナにとって、私が最後に引き受けてくれない時の私は、たしかに怖かったのだろう。
でもその恐怖は、“何をされたか”とは別だ。
『怖かった』
審査役が繰り返す。
『では、姉君が実際に何をしたかを答えろ』
『それは……』
『文書は残っていない。階段の瞬間を見た者もいない。今あるのは、君が怖かったという感情だけだ』
一拍。
『感情以外に、何がある』
扉の向こうが、しんと静まる。
私は自分でも気づかないうちに、息を止めていた。
そこを問われるのか、と。たしかにそうでなければ、公の場では意味がない。意味がないのに、その問いはあまりに容赦がなかった。
「つらいか」
アルヴェインが問う。
「……少し」
私は正直に答えた。
「でも」
一拍置く。
「必要なのでしょうね」
「そうだ」
「分かっていても、楽にはなりません」
「だろうな」
相変わらずだ。
でもその“だろうな”の冷たさが、今は少しだけ救いでもある。楽じゃないことを、無理に楽だと言われないから。
聴取室の中で、フィオナの声がまたした。
『わたくしは……』
かすれている。
『お姉様が、何でも最後には元に戻してくださると思っていたのです』
私は思わず顔を上げた。
今、何と言った。
扉の向こうで、審査役も少しだけ間を取った気配がある。
『元に戻す、とは』
『家の中が荒れないように』
フィオナの声は震えていた。
『お母様もお父様も困らないように、お姉様が、いつも……』
そこで言葉が切れる。
泣いているのだろうか。
たぶんそうだ。
でも、その泣き声さえ今は、前みたいに全部を曖昧にはしてくれない。
『つまり』
審査役が言う。
『君は、姉君が最後に引き受けることを前提にしていた』
『……』
『違うのか』
長い沈黙のあと、ほとんど聞こえない声で。
『違いません』
その瞬間、胸の奥に何かがずしりと落ちた。
分かっていた。
フィオナはそういう子だと、もう私は知っていた。
でも、本人の口から、公の場で、それが言葉になるのは全然別だ。
「……聞いたか」
アルヴェインの低い声が落ちる。
「ええ」
私は少し掠れた声で答えた。
「ちゃんと」
痛い。
けれど、逃げたいとは思わない。
むしろ、ここまで来てようやく、私の中でも全部が同じ線で繋がってきた気がする。
扉の向こうで、次の問いが落ちる。
『では確認する。君は、姉君が最後に引き受けることを前提に、事前に手紙を見せ、夜会で涙を見せ、結果として姉君が断罪される流れを止めなかった』
『……そんなつもりじゃ』
『つもりを聞いていない』
冷たい声だった。
『止めたか、止めなかったかだ』
また沈黙。
今度は、フィオナの答えが出るまでにかなり時間がかかった。
『……止めませんでした』
私は息を吐いた。
その一言で、たぶんもう戻れない。
フィオナ自身が、公の場で、自分が止めなかったことを認めたのだ。
悪意の有無ではない。止めなかったという事実が、ここで固定される。
扉が開いたのは、その少し後だった。
休憩が入るのだろう。記録係が何枚もの紙を抱えて出てくる。
その隙間から一瞬だけ、聴取室の中が見えた。
フィオナが椅子に座り込むようにしている。
母は青ざめ、父は目元に深い皺を刻んでいた。
そして、場の中心にあるのはもう“可哀想な妹”ではなく、“公の場で止めなかったことを認めた証言者”の位置だった。
扉が閉まる。
私はしばらく何も言えなかった。
隣でアルヴェインも、あえて何も言わない。
「……終わりましたね」
ようやく私が口を開くと、彼は短く首を振った。
「まだだ」
「ええ」
私は自分でも少しだけ笑いそうになる。
「そうですね。まだ途中です」
一拍。
「でも、前とは違います」
「何が」
「フィオナが」
私は扉を見る。
「初めて、自分の言葉で立たされた」
アルヴェインはそれを聞いて、ほんのわずかに目を細めた。
肯定なのだろう。
「そして君も、もう戻らない」
低い声だった。
私はすぐには返事をしなかった。
でも、胸の内ではもう分かっている。
フィオナが公の場で言った。
自分は、私が最後に引き受けることを前提にしていたのだと。
その言葉を聞いてしまった今、前みたいに“妹だから”だけで抱えることは、もうできない。
「……はい」
私は静かに答えた。
「もう、戻りません」
扉の向こうで、次の呼び出しの声がした。
まだ終わっていない。
けれど、何が壊れて、何が残るのかは、もう少しずつ見え始めていた。
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