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29話:切り裂かれた友情
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翌朝、山本はいつものように練習するべく誰もいないグラウンドへ向かう。最初から最後まで行うという練習をしていたので、体の指先まで神経を使った。
動かなくなるまで練習をして制服に着替えた後教室へ向かい、栗原と下森に前宮が用意した用紙を渡す。
「これ、前宮が事故に遭う前渡そうとしたものだよ。ちゃんとした認定書でもあるから大事に使って!」
「これで何ができるの?私たちを昨日追い出しておきながら今更になって仲直りするために来たのでしょ。今後マスゲームの練習参加しなくて良いから!まゆっちとは絶交する」
自分たちのことしか考えないのはお互い様だと思われるが、友情という名の積み重ねられた建物が音もなく崩れ落ちる感覚が山本の心にある。
もしあの時前宮の代わりになれたらと思った時、自然と涙が流れていた。
「私の友達、2人減ったな…。でも、女子の理不尽理由で減るのは当たり前だよね。あの発言で考えれるのは練習するけれども、開催しないと決まってるからには何も手出ししないというとになるのかな。この紙一応取っておこう」
仏心がある山本は、自分の棚に前宮が事故に遭う前に渡すはずだったマスゲームについての意見書を保管した。放課後、いつものように応援演舞の練習をするべく一から最後までの練習を休憩無しで行う。
練習が終わると、山本は何故か残り演舞の動きを確認した。高部と鶴海はお見舞いでいなかったが、守山はその様子を静かに見ている。
「まゆっち、完全に暴れ狂ってる…。目的が見えてないようにしか見えない…前宮君のこと心配なんだろうな。夜電話してみよう」
守山は、そのまま練習場から静かに歩いて更衣室へ向かい制服に着替えた後帰宅する。高部たちがどうなってるか気になるが、守山は夜になるのを待った。ご飯を食べたりして夜9時を回った時、電話をかける。
「まゆっちお疲れ様!今日とても狂ったように舞ってたけど大丈夫?前宮君のこと…心配だよね…」
「うん…。なみが行った時、心臓マッサージ受けてたって話を聞いて本当に今度こそ天国へ行っちゃうのかなって思った。…時間大丈夫?少し相談したいことがあるの…」
「時間は大丈夫だよ。まゆっちからの相談ってあの時の騒動後以来だね」
山本はマスゲームの話をした。栗原と下森から言われたことや、前宮が復帰の意見書を持ってたことなどを詳しく説明する。
「なるほどね…。それだけ練習してたんだろうとしか私は言えないかな。でも、前宮君また救おうとしてる時点でスーパーヒーローじゃん!だから今日の練習荒かったのね。理解した。またまゆっちが無理したらもう殴ってでも止めに行ってたよ」
きつい冗談だったが、なぜか山本は笑えた。前宮の回復に携わってる人は女子応援団4人という時点でも特殊だと山本と守山はそう思っている。
そんな中、メールフォルダに高部のから写真付きのメールが来た。
「ちょうど話してたら高部さんからメールが来たよ。この通話開きながら見るね」
山本はそのメールと写真画像を見た時、見なければよかったと後悔した。
「あれ、まゆっち!繋がってる?高部さんからどんな内容のメールが来たの?」
「前宮君の症状の詳細とリハビリに取り組んでる顔が送られたけど、痛々しい感じで見てられない…」
山本の心は前宮自身の姿を見る度に、心が揺らぎ痛み何度も何度も後悔した。
そんな山本に守山は1つ提案する。
「私たちで前宮君が一時退院決まった時に体育祭で演舞見てもらおうよ。もしかしたら元気になるかもしれないしさ!円陣組む時に中心へ連れて声出ししてもらおう」
「それまで…私…どうすれば良いの?」
心弱い山本はガラスの如く砕け散る。守山の計画を聞いた時、納得した反面どこか許せない自分がいた。
「まゆっちは前宮君のサポートをして欲しい。ちょっと早いけど夫婦の共同作業ってとこかな」
「共同作業は結婚式で良いけど、なんかある意味思い出になりそう」
笑いながら2人の通話は終わった。山本はまたいつものようにお風呂へ入った後、練習をする。就寝しようとするが、前宮の痛々しい顔が頭から離れない。心を落ち着かせるために山本は自分に言い聞かせた。
(大丈夫。彼ならきっと難局を超えてくれる。窮地を救ってくれたんだから…彼の足になろう。前の恩返しをしなきゃ)
キュンとした感情を抑えきれず、初めて声を荒げて泣いた。
動かなくなるまで練習をして制服に着替えた後教室へ向かい、栗原と下森に前宮が用意した用紙を渡す。
「これ、前宮が事故に遭う前渡そうとしたものだよ。ちゃんとした認定書でもあるから大事に使って!」
「これで何ができるの?私たちを昨日追い出しておきながら今更になって仲直りするために来たのでしょ。今後マスゲームの練習参加しなくて良いから!まゆっちとは絶交する」
自分たちのことしか考えないのはお互い様だと思われるが、友情という名の積み重ねられた建物が音もなく崩れ落ちる感覚が山本の心にある。
もしあの時前宮の代わりになれたらと思った時、自然と涙が流れていた。
「私の友達、2人減ったな…。でも、女子の理不尽理由で減るのは当たり前だよね。あの発言で考えれるのは練習するけれども、開催しないと決まってるからには何も手出ししないというとになるのかな。この紙一応取っておこう」
仏心がある山本は、自分の棚に前宮が事故に遭う前に渡すはずだったマスゲームについての意見書を保管した。放課後、いつものように応援演舞の練習をするべく一から最後までの練習を休憩無しで行う。
練習が終わると、山本は何故か残り演舞の動きを確認した。高部と鶴海はお見舞いでいなかったが、守山はその様子を静かに見ている。
「まゆっち、完全に暴れ狂ってる…。目的が見えてないようにしか見えない…前宮君のこと心配なんだろうな。夜電話してみよう」
守山は、そのまま練習場から静かに歩いて更衣室へ向かい制服に着替えた後帰宅する。高部たちがどうなってるか気になるが、守山は夜になるのを待った。ご飯を食べたりして夜9時を回った時、電話をかける。
「まゆっちお疲れ様!今日とても狂ったように舞ってたけど大丈夫?前宮君のこと…心配だよね…」
「うん…。なみが行った時、心臓マッサージ受けてたって話を聞いて本当に今度こそ天国へ行っちゃうのかなって思った。…時間大丈夫?少し相談したいことがあるの…」
「時間は大丈夫だよ。まゆっちからの相談ってあの時の騒動後以来だね」
山本はマスゲームの話をした。栗原と下森から言われたことや、前宮が復帰の意見書を持ってたことなどを詳しく説明する。
「なるほどね…。それだけ練習してたんだろうとしか私は言えないかな。でも、前宮君また救おうとしてる時点でスーパーヒーローじゃん!だから今日の練習荒かったのね。理解した。またまゆっちが無理したらもう殴ってでも止めに行ってたよ」
きつい冗談だったが、なぜか山本は笑えた。前宮の回復に携わってる人は女子応援団4人という時点でも特殊だと山本と守山はそう思っている。
そんな中、メールフォルダに高部のから写真付きのメールが来た。
「ちょうど話してたら高部さんからメールが来たよ。この通話開きながら見るね」
山本はそのメールと写真画像を見た時、見なければよかったと後悔した。
「あれ、まゆっち!繋がってる?高部さんからどんな内容のメールが来たの?」
「前宮君の症状の詳細とリハビリに取り組んでる顔が送られたけど、痛々しい感じで見てられない…」
山本の心は前宮自身の姿を見る度に、心が揺らぎ痛み何度も何度も後悔した。
そんな山本に守山は1つ提案する。
「私たちで前宮君が一時退院決まった時に体育祭で演舞見てもらおうよ。もしかしたら元気になるかもしれないしさ!円陣組む時に中心へ連れて声出ししてもらおう」
「それまで…私…どうすれば良いの?」
心弱い山本はガラスの如く砕け散る。守山の計画を聞いた時、納得した反面どこか許せない自分がいた。
「まゆっちは前宮君のサポートをして欲しい。ちょっと早いけど夫婦の共同作業ってとこかな」
「共同作業は結婚式で良いけど、なんかある意味思い出になりそう」
笑いながら2人の通話は終わった。山本はまたいつものようにお風呂へ入った後、練習をする。就寝しようとするが、前宮の痛々しい顔が頭から離れない。心を落ち着かせるために山本は自分に言い聞かせた。
(大丈夫。彼ならきっと難局を超えてくれる。窮地を救ってくれたんだから…彼の足になろう。前の恩返しをしなきゃ)
キュンとした感情を抑えきれず、初めて声を荒げて泣いた。
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