22 / 28
22
しおりを挟む
「……帰りましょう」
王都の城門が見えた瞬間、私は馬車の窓をピシャリと閉めた。
「まだ着いてもいないぞ」
隣でジェイド様が苦笑する。
「城門が見えただけで、アレルギー反応が出ました。あの壁の向こうには、『面倒くさい』と『しがらみ』と『非効率』が詰まっています」
「辛辣だな。……だが、安心しろ。今回の滞在は『勝利宣言』をしに行くだけだ」
ジェイド様は私の手を握り、親指で甲を撫でた。
「君がどれほど愛され、幸福で、勝ち組になったかを見せつけたら、すぐに帰ろう」
「……その言葉、信じますよ」
私はため息をつきながらも、ドレスの裾を直した。
今日の装いは、ジェイド様が用意した最高級のシルクドレス。色は深いミッドナイトブルー。
そこに、先日レムリア王国から分捕った(外交交渉で勝ち取った)大粒のサファイアの首飾りを合わせている。
全身から「富」と「権力」のオーラが溢れ出ている仕様だ。
「よし、完璧だ。……悪役令嬢イーロア、出陣の時間だ」
「……へいへい。ひと仕事しますか」
私は気だるげに扇を開き、スイッチを切り替えた。
背筋を伸ばし、口角を冷ややかに上げ、瞳に絶対零度の光を宿す。
『有能な怠け者』モードから、『王都の華・悪役令嬢』モードへ。
***
王城の謁見の間。
重厚な扉が開かれると、そこには国王陛下、王妃殿下、そしてカイル王太子が待ち構えていた。
左右には高位貴族たちがずらりと並び、私たちを値踏みするような視線を送ってくる。
「……ルークス辺境伯ジェイド、および、イーロア・フォン・エストラート。参内いたしました」
ジェイド様が優雅に一礼する。
私もスカートを摘み、完璧なカーテシーを披露した。
「面を上げよ」
国王陛下の声。
顔を上げると、真っ先にカイル殿下が叫んだ。
「イーロア! よくぞ無事で……! 痩せたんじゃないか!? ちゃんとご飯は食べているのか!?」
「殿下、お久しぶりです。……三日前にお会いしたばかりですが」
私は冷たく返した。
「それに、痩せたのではなく、ドレスのコルセットがきついだけです。最近、美食続きでウエストが二センチ増えましたので」
「なっ……虐待による浮腫みか!? 可哀想に!」
「……会話が成立しませんね」
私は諦めてジェイド様を見た。
ジェイド様は、私の腰に手を回し、周囲に見せつけるように引き寄せた。
「陛下。本日は、ご報告があり参上いたしました」
「うむ。……申してみよ」
「私、ジェイド・フォン・ルークスは、ここにいるイーロア嬢と正式に婚約……いいえ、『婚姻』する運びとなりました」
ざわっ……!
広間がどよめきに包まれる。
「こ、婚姻だと!?」
国王陛下が玉座から身を乗り出した。
「婚約期間を置かずにいきなりか? エストラート公爵家との調整は?」
「事後承諾です。……お義父上には、すでに『結婚式の日取り』と『請求書』を送りつけておきました」
ジェイド様は不敵に笑う。
「もし反対なされるなら、レムリア王国との新条約における『利権』を、全て公爵家以外に回すことになりますが……と添えて」
「……あくどい」
誰かがボソリと呟いた。
父の弱点(金と権力)を完璧に掌握した脅迫だ。父が反対できるはずがない。
「認めん! 私は認めんぞ!」
カイル殿下が地団駄を踏んだ。
「イーロアは私のものだ! まだ婚約破棄の書類は受理されていないはずだ!」
「いいえ、殿下」
私は懐から、一枚の書類を取り出した。
「こちらに、殿下の署名入りの『婚約破棄合意書』がございます。……日付も署名も、法的効力を持つ形式で」
あの日、夜会で無理やり書かせたものだ。
「そ、それは……無効だ! 私は正気じゃなかった!」
「往生際が悪いですわね。……それに、もう一つ」
私は扇を閉じ、殿下を真っ直ぐに見据えた。
「仮に私がフリーだとしても、殿下と復縁するメリットが一つもありません」
「メリットだと? 愛にメリットなど……」
「あります」
私は断言した。
「ジェイド様は、私の『安眠』を保証してくださいます。働かなくていい権利、おやつ食べ放題の権利、そして私の性格の悪さを『可愛い』と肯定する度量をお持ちです」
私はジェイド様の腕に頭を預けた。
「殿下。貴方は私に何をしてくださいますか? 『王妃教育』という名の重労働? 『公務』という名の残業? それとも、『理想の聖女』を演じさせる精神的拘束?」
「うっ……そ、それは……王族としての義務で……」
「私は『義務』よりも『権利』を愛する女です」
言い切った。
清々しいほどのエゴイズム。
周囲の貴族たちが「なんて女だ……」とドン引きしているのがわかる。
しかし、ジェイド様だけは「そうだ、それでいい」と深く頷いている。
「陛下」
ジェイド様が一歩前へ出た。
「イーロアは、私の領地において『無くてはならない存在』です。彼女の知恵がなければ、先の食料庫爆破事件も、隣国との外交も解決しませんでした」
「……なんと。あの『悪女』イーロアがか?」
国王陛下が疑わしげな目を向ける。
「はい。彼女は『悪女』ですが、同時に『極めて優秀な管理者』です。……私は彼女に、領地の全権と全財産を委ねる覚悟です」
「全財産!?」
貴族たちが悲鳴に近い声を上げる。
辺境伯領といえば、ダイヤモンド鉱山を持つ国内有数の富豪だ。その財布の紐を、この悪名高い女に渡すだと?
「正気か、辺境伯」
「至って正気です。……むしろ、彼女に管理してもらった方が資産が増える計算です」
ジェイド様は私を見て、甘く微笑んだ。
「それに……私は彼女に惚れ抜いておりますので。全財産など、彼女の微笑み一つに比べれば安いものです」
「……っ」
私は顔が熱くなるのを感じた。
(……この人、公衆の面前で何を言っているの!?)
恥ずかしい。
穴があったら入りたいが、入ったら寝てしまいそうなので我慢する。
「……ふむ」
国王陛下は、私とジェイド様を交互に見た。
そして、深いため息をついた。
「……カイルよ。諦めろ」
「父上!?」
「辺境伯の目は本気だ。……あれは、『獲物を咥えた肉食獣』の目だ。手を出せば、国が割れるぞ」
陛下は賢明な判断を下した。
ジェイド様を敵に回すリスクと、私の(悪女としての)処遇を天秤にかけ、即座に損切りをしたのだ。
「許可する。……ルークス辺境伯とイーロアの婚姻を、王家として承認しよう」
「ありがとうございます」
「イーロアよ」
「はい、陛下」
「……辺境伯の手綱、しっかり握っておけよ。あやつが暴走したら、止められるのはそなただけだ」
「……特別手当が出るなら、善処します」
私が答えると、陛下は苦笑いをした。
「……くそぉぉぉ!!」
カイル殿下が崩れ落ちる。
「イーロア……私のイーロア……!」
「殿下。リリィ様を大切になさってください。あの子、意外と役に立ちますわよ(主に潜入工作とか)」
私は最後の情けとして、そう助言した。
リリィは現在、私の命を受けて「カイル殿下の監視役(影の護衛)」として王城に潜伏しているはずだ。
「では、我々はこれで」
ジェイド様が私の手を取り、踵を返した。
扉に向かって歩き出す。
背中に突き刺さる視線は、もはや「嘲笑」ではない。「畏怖」と「羨望」だ。
「……やったな、イーロア」
小声でジェイド様が囁く。
「はい。最高の気分です」
私は扇で口元を隠し、ニヤリと笑った。
「これでもう、誰も私を『捨てられた可哀想な令嬢』とは呼ばないでしょう」
「ああ。『氷の公爵を溶かした魔性の女』と呼ばれるだろうな」
「望むところです」
私たちは腕を組み、堂々と胸を張って退場した。
***
馬車に戻った瞬間。
「……脱力」
私は座席に沈み込んだ。
「疲れました。顔の筋肉が引きつりそうです」
「お疲れ様。……よくやった」
ジェイド様が、私の髪を優しく撫でる。
「これで、公的な障害は全て排除した。あとは……」
「あとは?」
「結婚式だな」
「……はぁ」
私は大きなため息をついた。
「まだ最大の試練が残っていましたね。ドレス選び、招待状の宛名書き、席次表の作成、引き出物の選定……」
指折り数えて、絶望する。
「非効率の極みです。籍を入れるだけでいいのでは?」
「ダメだ。俺は君のドレス姿が見たい」
ジェイド様は即答した。
「それに、盛大に見せつけてやるんだ。……君が俺のものになったことを」
「……独占欲が強いですね」
「今更だろ」
彼は私の手を取り、薬指に口づけを落とした。
「帰ったら、すぐに準備を始めよう。……もちろん、君は『選ぶ』だけでいい。面倒な手配は全部セバスたちにやらせる」
「……それなら、まあ」
私は目を閉じた。
王都の喧騒が遠ざかっていく。
私の帰る場所は、もうここではない。
あの、静かで、ちょっと寒くて、でも温かい辺境の城だ。
「……早く帰りましょう、ジェイド様」
「ああ。……飛ばさせるよ」
馬車は速度を上げ、北へと走り出す。
私の「有能な怠け者」としての新しい人生が、いよいよ本格的に始まろうとしていた。
次回、『最後の悪役仕事』。
……結婚式の前に、カイル殿下がまたやらかしたようです。
王都の城門が見えた瞬間、私は馬車の窓をピシャリと閉めた。
「まだ着いてもいないぞ」
隣でジェイド様が苦笑する。
「城門が見えただけで、アレルギー反応が出ました。あの壁の向こうには、『面倒くさい』と『しがらみ』と『非効率』が詰まっています」
「辛辣だな。……だが、安心しろ。今回の滞在は『勝利宣言』をしに行くだけだ」
ジェイド様は私の手を握り、親指で甲を撫でた。
「君がどれほど愛され、幸福で、勝ち組になったかを見せつけたら、すぐに帰ろう」
「……その言葉、信じますよ」
私はため息をつきながらも、ドレスの裾を直した。
今日の装いは、ジェイド様が用意した最高級のシルクドレス。色は深いミッドナイトブルー。
そこに、先日レムリア王国から分捕った(外交交渉で勝ち取った)大粒のサファイアの首飾りを合わせている。
全身から「富」と「権力」のオーラが溢れ出ている仕様だ。
「よし、完璧だ。……悪役令嬢イーロア、出陣の時間だ」
「……へいへい。ひと仕事しますか」
私は気だるげに扇を開き、スイッチを切り替えた。
背筋を伸ばし、口角を冷ややかに上げ、瞳に絶対零度の光を宿す。
『有能な怠け者』モードから、『王都の華・悪役令嬢』モードへ。
***
王城の謁見の間。
重厚な扉が開かれると、そこには国王陛下、王妃殿下、そしてカイル王太子が待ち構えていた。
左右には高位貴族たちがずらりと並び、私たちを値踏みするような視線を送ってくる。
「……ルークス辺境伯ジェイド、および、イーロア・フォン・エストラート。参内いたしました」
ジェイド様が優雅に一礼する。
私もスカートを摘み、完璧なカーテシーを披露した。
「面を上げよ」
国王陛下の声。
顔を上げると、真っ先にカイル殿下が叫んだ。
「イーロア! よくぞ無事で……! 痩せたんじゃないか!? ちゃんとご飯は食べているのか!?」
「殿下、お久しぶりです。……三日前にお会いしたばかりですが」
私は冷たく返した。
「それに、痩せたのではなく、ドレスのコルセットがきついだけです。最近、美食続きでウエストが二センチ増えましたので」
「なっ……虐待による浮腫みか!? 可哀想に!」
「……会話が成立しませんね」
私は諦めてジェイド様を見た。
ジェイド様は、私の腰に手を回し、周囲に見せつけるように引き寄せた。
「陛下。本日は、ご報告があり参上いたしました」
「うむ。……申してみよ」
「私、ジェイド・フォン・ルークスは、ここにいるイーロア嬢と正式に婚約……いいえ、『婚姻』する運びとなりました」
ざわっ……!
広間がどよめきに包まれる。
「こ、婚姻だと!?」
国王陛下が玉座から身を乗り出した。
「婚約期間を置かずにいきなりか? エストラート公爵家との調整は?」
「事後承諾です。……お義父上には、すでに『結婚式の日取り』と『請求書』を送りつけておきました」
ジェイド様は不敵に笑う。
「もし反対なされるなら、レムリア王国との新条約における『利権』を、全て公爵家以外に回すことになりますが……と添えて」
「……あくどい」
誰かがボソリと呟いた。
父の弱点(金と権力)を完璧に掌握した脅迫だ。父が反対できるはずがない。
「認めん! 私は認めんぞ!」
カイル殿下が地団駄を踏んだ。
「イーロアは私のものだ! まだ婚約破棄の書類は受理されていないはずだ!」
「いいえ、殿下」
私は懐から、一枚の書類を取り出した。
「こちらに、殿下の署名入りの『婚約破棄合意書』がございます。……日付も署名も、法的効力を持つ形式で」
あの日、夜会で無理やり書かせたものだ。
「そ、それは……無効だ! 私は正気じゃなかった!」
「往生際が悪いですわね。……それに、もう一つ」
私は扇を閉じ、殿下を真っ直ぐに見据えた。
「仮に私がフリーだとしても、殿下と復縁するメリットが一つもありません」
「メリットだと? 愛にメリットなど……」
「あります」
私は断言した。
「ジェイド様は、私の『安眠』を保証してくださいます。働かなくていい権利、おやつ食べ放題の権利、そして私の性格の悪さを『可愛い』と肯定する度量をお持ちです」
私はジェイド様の腕に頭を預けた。
「殿下。貴方は私に何をしてくださいますか? 『王妃教育』という名の重労働? 『公務』という名の残業? それとも、『理想の聖女』を演じさせる精神的拘束?」
「うっ……そ、それは……王族としての義務で……」
「私は『義務』よりも『権利』を愛する女です」
言い切った。
清々しいほどのエゴイズム。
周囲の貴族たちが「なんて女だ……」とドン引きしているのがわかる。
しかし、ジェイド様だけは「そうだ、それでいい」と深く頷いている。
「陛下」
ジェイド様が一歩前へ出た。
「イーロアは、私の領地において『無くてはならない存在』です。彼女の知恵がなければ、先の食料庫爆破事件も、隣国との外交も解決しませんでした」
「……なんと。あの『悪女』イーロアがか?」
国王陛下が疑わしげな目を向ける。
「はい。彼女は『悪女』ですが、同時に『極めて優秀な管理者』です。……私は彼女に、領地の全権と全財産を委ねる覚悟です」
「全財産!?」
貴族たちが悲鳴に近い声を上げる。
辺境伯領といえば、ダイヤモンド鉱山を持つ国内有数の富豪だ。その財布の紐を、この悪名高い女に渡すだと?
「正気か、辺境伯」
「至って正気です。……むしろ、彼女に管理してもらった方が資産が増える計算です」
ジェイド様は私を見て、甘く微笑んだ。
「それに……私は彼女に惚れ抜いておりますので。全財産など、彼女の微笑み一つに比べれば安いものです」
「……っ」
私は顔が熱くなるのを感じた。
(……この人、公衆の面前で何を言っているの!?)
恥ずかしい。
穴があったら入りたいが、入ったら寝てしまいそうなので我慢する。
「……ふむ」
国王陛下は、私とジェイド様を交互に見た。
そして、深いため息をついた。
「……カイルよ。諦めろ」
「父上!?」
「辺境伯の目は本気だ。……あれは、『獲物を咥えた肉食獣』の目だ。手を出せば、国が割れるぞ」
陛下は賢明な判断を下した。
ジェイド様を敵に回すリスクと、私の(悪女としての)処遇を天秤にかけ、即座に損切りをしたのだ。
「許可する。……ルークス辺境伯とイーロアの婚姻を、王家として承認しよう」
「ありがとうございます」
「イーロアよ」
「はい、陛下」
「……辺境伯の手綱、しっかり握っておけよ。あやつが暴走したら、止められるのはそなただけだ」
「……特別手当が出るなら、善処します」
私が答えると、陛下は苦笑いをした。
「……くそぉぉぉ!!」
カイル殿下が崩れ落ちる。
「イーロア……私のイーロア……!」
「殿下。リリィ様を大切になさってください。あの子、意外と役に立ちますわよ(主に潜入工作とか)」
私は最後の情けとして、そう助言した。
リリィは現在、私の命を受けて「カイル殿下の監視役(影の護衛)」として王城に潜伏しているはずだ。
「では、我々はこれで」
ジェイド様が私の手を取り、踵を返した。
扉に向かって歩き出す。
背中に突き刺さる視線は、もはや「嘲笑」ではない。「畏怖」と「羨望」だ。
「……やったな、イーロア」
小声でジェイド様が囁く。
「はい。最高の気分です」
私は扇で口元を隠し、ニヤリと笑った。
「これでもう、誰も私を『捨てられた可哀想な令嬢』とは呼ばないでしょう」
「ああ。『氷の公爵を溶かした魔性の女』と呼ばれるだろうな」
「望むところです」
私たちは腕を組み、堂々と胸を張って退場した。
***
馬車に戻った瞬間。
「……脱力」
私は座席に沈み込んだ。
「疲れました。顔の筋肉が引きつりそうです」
「お疲れ様。……よくやった」
ジェイド様が、私の髪を優しく撫でる。
「これで、公的な障害は全て排除した。あとは……」
「あとは?」
「結婚式だな」
「……はぁ」
私は大きなため息をついた。
「まだ最大の試練が残っていましたね。ドレス選び、招待状の宛名書き、席次表の作成、引き出物の選定……」
指折り数えて、絶望する。
「非効率の極みです。籍を入れるだけでいいのでは?」
「ダメだ。俺は君のドレス姿が見たい」
ジェイド様は即答した。
「それに、盛大に見せつけてやるんだ。……君が俺のものになったことを」
「……独占欲が強いですね」
「今更だろ」
彼は私の手を取り、薬指に口づけを落とした。
「帰ったら、すぐに準備を始めよう。……もちろん、君は『選ぶ』だけでいい。面倒な手配は全部セバスたちにやらせる」
「……それなら、まあ」
私は目を閉じた。
王都の喧騒が遠ざかっていく。
私の帰る場所は、もうここではない。
あの、静かで、ちょっと寒くて、でも温かい辺境の城だ。
「……早く帰りましょう、ジェイド様」
「ああ。……飛ばさせるよ」
馬車は速度を上げ、北へと走り出す。
私の「有能な怠け者」としての新しい人生が、いよいよ本格的に始まろうとしていた。
次回、『最後の悪役仕事』。
……結婚式の前に、カイル殿下がまたやらかしたようです。
0
あなたにおすすめの小説
【短編】花婿殿に姻族でサプライズしようと隠れていたら「愛することはない」って聞いたんだが。可愛い妹はあげません!
月野槐樹
ファンタジー
妹の結婚式前にサプライズをしようと姻族みんなで隠れていたら、
花婿殿が、「君を愛することはない!」と宣言してしまった。
姻族全員大騒ぎとなった
婚約破棄寸前だった令嬢が殺されかけて眠り姫となり意識を取り戻したら世界が変わっていた話
ひよこ麺
恋愛
シルビア・ベアトリス侯爵令嬢は何もかも完璧なご令嬢だった。婚約者であるリベリオンとの関係を除いては。
リベリオンは公爵家の嫡男で完璧だけれどとても冷たい人だった。それでも彼の幼馴染みで病弱な男爵令嬢のリリアにはとても優しくしていた。
婚約者のシルビアには笑顔ひとつ向けてくれないのに。
どんなに尽くしても努力しても完璧な立ち振る舞いをしても振り返らないリベリオンに疲れてしまったシルビア。その日も舞踏会でエスコートだけしてリリアと居なくなってしまったリベリオンを見ているのが悲しくなりテラスでひとり夜風に当たっていたところ、いきなり何者かに後ろから押されて転落してしまう。
死は免れたが、テラスから転落した際に頭を強く打ったシルビアはそのまま意識を失い、昏睡状態となってしまう。それから3年の月日が流れ、目覚めたシルビアを取り巻く世界は変っていて……
※正常な人があまりいない話です。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
ゴースト聖女は今日までです〜お父様お義母さま、そして偽聖女の妹様、さようなら。私は魔神の妻になります〜
嘉神かろ
恋愛
魔神を封じる一族の娘として幸せに暮していたアリシアの生活は、母が死に、継母が妹を産んだことで一変する。
妹は聖女と呼ばれ、もてはやされる一方で、アリシアは周囲に気付かれないよう、妹の影となって魔神の眷属を屠りつづける。
これから先も続くと思われたこの、妹に功績を譲る生活は、魔神の封印を補強する封魔の神儀をきっかけに思いもよらなかった方へ動き出す。
とある伯爵の憂鬱
如月圭
恋愛
マリアはスチュワート伯爵家の一人娘で、今年、十八才の王立高等学校三年生である。マリアの婚約者は、近衛騎士団の副団長のジル=コーナー伯爵で金髪碧眼の美丈夫で二十五才の大人だった。そんなジルは、国王の第二王女のアイリーン王女殿下に気に入られて、王女の護衛騎士の任務をしてた。そのせいで、婚約者のマリアにそのしわ寄せが来て……。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※短編です。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4800文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる