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コンテストから帰還したその夜。バニラ城の地下厨房では、狂気とも呼べる熱気が渦巻いていました。
「……来たわ。ついにこの時が。アナ、温度計の数値を読み上げて!」
「は、はいっ! オーブン内部、安定の二百一十度! 生地の表面温度、急速に上昇中!」
私は、手に入れたばかりの伝説の塩『千年の涙』の結晶を、宝石鑑定士のような鋭い目で見つめていました。
この塩は、ただ塩辛いだけではありません。
舌に乗せた瞬間に、まるで太古の海が脳裏に広がるような、深く、透明感のある旨味を持っているのです。
「この塩を、特製のビターキャラメルと融合させる……。甘味の暴力と、塩分の知性がぶつかり合い、口の中で『奇跡』が核融合を起こすはずよ!」
私は震える手で、焼き上がる寸前のクッキーの表面に、細かく砕いた『千年の涙』を振りかけました。
ジュワッという音と共に、塩の結晶がキャラメルの熱に溶け込み、黄金色の輝きを放ちます。
その時、厨房の重い扉が静かに開きました。
現れたのは、夜警の甲冑を脱ぎ、ラフなシャツ姿になったガレット辺境伯でした。
「……まだ起きていたのか、チップ。コンテストの疲れもあるだろうに」
「疲れ? そんな軟弱な言葉、私の辞書にはありませんわ。新素材を手に入れて、試作もせずに眠れる職人がいたらお目にかかりたいものです」
私はガレット辺境伯に背を向けたまま、オーブンの小窓を凝視しました。
辺境伯は困ったように笑い、私の隣まで歩み寄ってきました。
「……貴様らしいな。だが、あまり根を詰めるな。貴様が倒れたら、この城の騎士たちの……いや、俺の楽しみが消えてしまう」
「……あら。辺境伯様、今『俺の』とおっしゃいました?」
私はニヤリと笑って振り返りました。
炎の光に照らされたガレット辺境伯の顔は、普段の厳格な面持ちとは違い、どこか落ち着きのない様子でした。
「……聞き間違いだ。それより、その『千年の涙』とやらの成果はどうなんだ」
「ふふん、見ていてくださいな。あと十秒で、貴方のこれまでの人生における『塩気』の概念を上書きして差し上げますわ!」
ピーッ、とタイマーが鳴り響きました。
私は魔法の手袋をはめ、慎重に天板を引き出しました。
そこに並んでいたのは、深い褐色に焼き上がったキャラメルクッキー。
中心部からとろりと溢れ出したキャラメルが、伝説の塩の結晶を抱き込み、宝石のようなツヤを放っています。
「……さあ、辺境伯様。毒見役の特権を、今こそ行使するのです!」
私は、熱々のクッキーを一枚、小皿に乗せて差し出しました。
ガレット辺境伯は少し躊躇した後、それを大きな指で摘み上げました。
そして、立ち上る湯気を吸い込み、一口――。
――パキィィィッ、とろぉり……。
「…………っ!!」
ガレット辺境伯の体が、落雷に打たれたように硬直しました。
彼の目が見開かれ、唇が小刻みに震えています。
「……なんだ、これは。塩が……甘味を殺すどころか、百倍にも引き立てている。しかも、この後味……。荒れ狂う海が、一瞬で凪になったような、この清涼感は……!」
「それが『千年の涙』の魔力ですわ! 甘さの極限に、鋭い塩分が楔(くさび)を打ち込む。これで私のクッキーは、単なる菓子から『中毒性のある芸術』へと進化したのです!」
私が得意げに胸を張ると、ガレット辺境伯はゆっくりとクッキーを飲み込み、真剣な眼差しで私を見つめました。
「……チップ。俺は、貴様のような女を他に知らない」
「あら。世界一のクッキー狂い、という意味かしら?」
「いいえ。……自分の信じる道のために、全てを投げ打ち、これほどまでに真っ直ぐに……そして、美しく輝いている女を、だ」
ガレット辺境伯の声が、一段と低くなりました。
彼は一歩、私に歩み寄り、大きな手を私の肩に置きました。
厨房の熱気とは違う、熱い何かが二人の間に流れ始めます。
「……チップ。俺は、貴様をこの城に留め置いたことを、ただのパトロンとしての興味だと思っていた。だが、最近は違う。……俺は、これからも貴様がオーブンの前で笑っている姿を、一番近くで……」
(……来た。これは、完全にアレですわね)
私の脳内の「恋愛レーダー」が激しく警報を鳴らしました。
でも、私の「職人レーダー」はそれ以上に激しく叫んでいたのです。
「……一番近くで、見守って……」
「辺境伯様っ!!」
私は、彼の言葉を遮るように大声を出しました。
ガレット辺境伯は驚いて肩を跳ねさせました。
「な、なんだ。……心の準備はできているぞ」
「見てください! 今の言葉で、クッキーの表面の温度が零点五度下がりましたわ! このままだと、キャラメルの粘度が理想値を外れてしまいます! 告白……いえ、お話の続きは、このクッキーが完全に固まる三十分後にお願いしますわ!」
「…………は?」
ガレット辺境伯の手が、力なく私の肩から滑り落ちました。
「さあ、辺境伯様! ぼさっとしていないで、そこの冷却ファンを回してください! 伝説の塩の結晶が沈殿する前に、急速冷却して固定するのです! これは今、我が国の歴史を左右する重大な局面なのですから!」
「…………貴様という女は、本当に……」
ガレット辺境伯は顔を覆い、深い、深い溜息をつきました。
そして、諦めたようにハンドルを握り、冷却ファンを回し始めました。
「……ああ、完璧ですわ! 辺境伯様、貴方のその腕力、まさにクッキーを冷ますために天から与えられた才能ですわね!」
「……やかましい。早く冷ませ。……冷めたら、また別の意味で『熱い』話をさせてもらうからな」
「ええ、喜んで! 新作の『カカオ分八十パーセント・熱情クッキー』の構想ですね? 受けて立ちますわ!」
「…………もういい。それでいい」
ガレット辺境伯の恋心は、今日もサクサクのクッキーの影に隠れてしまいました。
しかし、その顔には、どこか穏やかな苦笑いが浮かんでいました。
こうして、辺境の夜は更けていきます。
甘くてしょっぱい、奇跡のクッキーの香りに包まれながら。
「……来たわ。ついにこの時が。アナ、温度計の数値を読み上げて!」
「は、はいっ! オーブン内部、安定の二百一十度! 生地の表面温度、急速に上昇中!」
私は、手に入れたばかりの伝説の塩『千年の涙』の結晶を、宝石鑑定士のような鋭い目で見つめていました。
この塩は、ただ塩辛いだけではありません。
舌に乗せた瞬間に、まるで太古の海が脳裏に広がるような、深く、透明感のある旨味を持っているのです。
「この塩を、特製のビターキャラメルと融合させる……。甘味の暴力と、塩分の知性がぶつかり合い、口の中で『奇跡』が核融合を起こすはずよ!」
私は震える手で、焼き上がる寸前のクッキーの表面に、細かく砕いた『千年の涙』を振りかけました。
ジュワッという音と共に、塩の結晶がキャラメルの熱に溶け込み、黄金色の輝きを放ちます。
その時、厨房の重い扉が静かに開きました。
現れたのは、夜警の甲冑を脱ぎ、ラフなシャツ姿になったガレット辺境伯でした。
「……まだ起きていたのか、チップ。コンテストの疲れもあるだろうに」
「疲れ? そんな軟弱な言葉、私の辞書にはありませんわ。新素材を手に入れて、試作もせずに眠れる職人がいたらお目にかかりたいものです」
私はガレット辺境伯に背を向けたまま、オーブンの小窓を凝視しました。
辺境伯は困ったように笑い、私の隣まで歩み寄ってきました。
「……貴様らしいな。だが、あまり根を詰めるな。貴様が倒れたら、この城の騎士たちの……いや、俺の楽しみが消えてしまう」
「……あら。辺境伯様、今『俺の』とおっしゃいました?」
私はニヤリと笑って振り返りました。
炎の光に照らされたガレット辺境伯の顔は、普段の厳格な面持ちとは違い、どこか落ち着きのない様子でした。
「……聞き間違いだ。それより、その『千年の涙』とやらの成果はどうなんだ」
「ふふん、見ていてくださいな。あと十秒で、貴方のこれまでの人生における『塩気』の概念を上書きして差し上げますわ!」
ピーッ、とタイマーが鳴り響きました。
私は魔法の手袋をはめ、慎重に天板を引き出しました。
そこに並んでいたのは、深い褐色に焼き上がったキャラメルクッキー。
中心部からとろりと溢れ出したキャラメルが、伝説の塩の結晶を抱き込み、宝石のようなツヤを放っています。
「……さあ、辺境伯様。毒見役の特権を、今こそ行使するのです!」
私は、熱々のクッキーを一枚、小皿に乗せて差し出しました。
ガレット辺境伯は少し躊躇した後、それを大きな指で摘み上げました。
そして、立ち上る湯気を吸い込み、一口――。
――パキィィィッ、とろぉり……。
「…………っ!!」
ガレット辺境伯の体が、落雷に打たれたように硬直しました。
彼の目が見開かれ、唇が小刻みに震えています。
「……なんだ、これは。塩が……甘味を殺すどころか、百倍にも引き立てている。しかも、この後味……。荒れ狂う海が、一瞬で凪になったような、この清涼感は……!」
「それが『千年の涙』の魔力ですわ! 甘さの極限に、鋭い塩分が楔(くさび)を打ち込む。これで私のクッキーは、単なる菓子から『中毒性のある芸術』へと進化したのです!」
私が得意げに胸を張ると、ガレット辺境伯はゆっくりとクッキーを飲み込み、真剣な眼差しで私を見つめました。
「……チップ。俺は、貴様のような女を他に知らない」
「あら。世界一のクッキー狂い、という意味かしら?」
「いいえ。……自分の信じる道のために、全てを投げ打ち、これほどまでに真っ直ぐに……そして、美しく輝いている女を、だ」
ガレット辺境伯の声が、一段と低くなりました。
彼は一歩、私に歩み寄り、大きな手を私の肩に置きました。
厨房の熱気とは違う、熱い何かが二人の間に流れ始めます。
「……チップ。俺は、貴様をこの城に留め置いたことを、ただのパトロンとしての興味だと思っていた。だが、最近は違う。……俺は、これからも貴様がオーブンの前で笑っている姿を、一番近くで……」
(……来た。これは、完全にアレですわね)
私の脳内の「恋愛レーダー」が激しく警報を鳴らしました。
でも、私の「職人レーダー」はそれ以上に激しく叫んでいたのです。
「……一番近くで、見守って……」
「辺境伯様っ!!」
私は、彼の言葉を遮るように大声を出しました。
ガレット辺境伯は驚いて肩を跳ねさせました。
「な、なんだ。……心の準備はできているぞ」
「見てください! 今の言葉で、クッキーの表面の温度が零点五度下がりましたわ! このままだと、キャラメルの粘度が理想値を外れてしまいます! 告白……いえ、お話の続きは、このクッキーが完全に固まる三十分後にお願いしますわ!」
「…………は?」
ガレット辺境伯の手が、力なく私の肩から滑り落ちました。
「さあ、辺境伯様! ぼさっとしていないで、そこの冷却ファンを回してください! 伝説の塩の結晶が沈殿する前に、急速冷却して固定するのです! これは今、我が国の歴史を左右する重大な局面なのですから!」
「…………貴様という女は、本当に……」
ガレット辺境伯は顔を覆い、深い、深い溜息をつきました。
そして、諦めたようにハンドルを握り、冷却ファンを回し始めました。
「……ああ、完璧ですわ! 辺境伯様、貴方のその腕力、まさにクッキーを冷ますために天から与えられた才能ですわね!」
「……やかましい。早く冷ませ。……冷めたら、また別の意味で『熱い』話をさせてもらうからな」
「ええ、喜んで! 新作の『カカオ分八十パーセント・熱情クッキー』の構想ですね? 受けて立ちますわ!」
「…………もういい。それでいい」
ガレット辺境伯の恋心は、今日もサクサクのクッキーの影に隠れてしまいました。
しかし、その顔には、どこか穏やかな苦笑いが浮かんでいました。
こうして、辺境の夜は更けていきます。
甘くてしょっぱい、奇跡のクッキーの香りに包まれながら。
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