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第二章……帰還後、生きる意味を探す
56……sechs und fünfzig(ゼクスウントフュンフツィヒ)……滄海遺珠(そうかいいしゅ)
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数日後、英語の発音レッスンが始まった為、ネットで繋ぎレッスンを始める。
一応、日本のゲーム会社の用意した台本を読んだが、すぐに那岐と、イギリス俳優数人から指摘が入る。
日本語英語……面倒な単語の繋がり方、そしてそのせいで意味のつながらない文章となっているのだ。
幾つものダメ出しを食らった脚本家が逆ギレしたのだが、間違いは間違いである。
雅臣が、
「あの、僕の知り合いの方が言っていましたよ。自分は生まれも育ちも海外で、オーストラリアやアメリカの地方の英語を聞いて育ったので、かなりスラングがあったと。戻って困ったのが日本語も、日本で教わる英語も全く理解できなかったと」
「今でも喋れないって言ってましたよね。臣さん。自分が喋ると本当に早口で、スラングが多くて、全く周囲が聞き取れないって、書く方はまともだけど」
「そうそう」
「じゃぁ、那岐くん。悪いけど、訳してくれないか」
「翻訳料は、その分頂きますね」
那岐はきっぱり言い切った。
「す、少し位……」
「困ります。俺、父親に小学校の時から、バイトしろって言われてましたから。実家の薪を取ってきたらキロ単位で家に買い取って貰って、それがお小遣いだったんですよ。草むしりとか野菜の収穫、田植えの手伝いとか全部。今、親のすねかじってるの本当心苦しいので、一応、翻訳料くれないなら大まかに訳してお渡ししますね。そうすると、皆さんそれぞれに頑張って貰うことになるので、二度手間ですよ。訳も変わってしまうので。俺、真剣に全部訳して、それなりに分かりやすくしますので、少し安いバイト代頂きますね。もしそれが駄目なら、俺の友人の小説家志望の子紹介します。その子は真面目なので、本格的ですよ。お高いですよ?」
「……分かった。よろしく頼むよ」
雅臣達は、那岐に笑いかける。
雅臣達の笑みは、良くやったである。
今回のディレクターはケチで有名である。
声優を一流揃いにした為、削れるところは削りたかったのだが、那岐はビシッと斬った。
それに、ここでビシッと言っておかないと、恐ろしい鬼がディレクターにじかに来いと言ってくるはずである……今回のゲームのある程度の設定とその時代考証などを担当したのは……。
プルルル……
那岐のスマホが鳴った。
「おい。スマホは切っておけと……」
「あ……すみません~! 時代考証の糺日向先生です~!」
「何っ? 出ていいぞ」
ちなみに、那岐のスマホには両親の私的電話と、父の仕事用電話【糺日向】に実家電話と、実家だけで四つ登録されている。
母は私的も公的も関係ないので、かかってくる度に母が打ち込んだ【すぅちゃんママ】が出てくる。
地味にHPが削られる。
父の私的も、母が【ひなちゃんパパ】と打ち込んでくれたので、ガリガリとこちらはMPが削られそうである。
今回のゲームのように、那岐はHPもMPも持ってないが……何となくである。
部屋の外に行き、電話をとる。
「もしもし。父さん? 遅くなってごめん。今度の仕事の打ち合わせで……」
「そうだったのか。じゃぁ、もう切ろうか?」
「あぁ、大丈夫。実はあの、ゲームの英語訳をディレクターが俺に訳してこいって。しかもタダで」
「……今すぐ、阿呆を呼べ。何なら『家の那岐をタダ働きさせる程の能力持ちか、貴様は?』と言っておけ」
小さい頃は本気で、目つきは悪く口数も少ない父が少し怖かった。
だが、何故か母に振り回され、隣家の悪友である叔父には遊ばれ、疲れ切っては、一つ年下の後輩である兄嫁の父に宥められ、何となく頼りないイメージも強かった。
今思えばすごい親なのである。
叔父達の一人は、今で言うと虐待を受けて育ち、そこから逃げ出して、ヒッチハイクや野宿をして生活したこともあるワイルドな人間だが、父は一般の会社員の祖父と主婦の祖母に育てられたのに、今の自分より若い時に母と駆け落ちし、そして自分と兄の父となり、母が小説家でそのネタを探しているうちに歴史や伝承を調べて、夜に自分も文章を書き始めた。
昼間は叔父達や祖父と一緒に田畑の仕事に、冬は猟。
だから、猟犬も育て、卵を取るために鶏を飼い、炭焼き窯があり、水道はなく、裏の小川から引いてタンクに溜め、それをそれぞれの蛇口に繋ぎ、トイレは汲み取り式である。
そんな生活が楽しいのだと最近は笑う。
しかし、田舎暮らしをする前は、株をやっていて結構安定した額があるらしい。
だから、兄は県外の医学部に進んでいるし、自分はスネをかじれる。
本当は早く独立したいのだが、雅臣に聞くと、毎回心配そうに、
「……最近、那岐に振り込んだお金が余り減っていないんだが……あいつはちゃんと食べてるのか? 臣が食べさせているのか? 駄目だぞ、甘やかせるなよ。あいつは、風早と違って要領はいいんだ。風早は顔はすぅだが、性格は俺に似てる。だから、迷いも多いし時々見ててやらないとへこんでる。でも、那岐はお前に似てる。要領も記憶力もいい、口も達者で、一歩間違えたら醍醐に似るところだ」
醍醐とは、隣家に住む父の悪友である。
ちょっとどころか、ものすごく嫌である。
「まぁ、祐也に似てなくもないが、祐也まで行くと、結構熊とか、象とかライオンと格闘してそうで……」
「そう言えば、カンガルーと殴りあったとか……」
「昔な。あいつ、見た目は温厚だが、イギリスでは、あれこれぶん殴って蹴り飛ばして、踏みつけてたから……オラ死ね……とか言って」
「そうだったらしいですね……」
叔父の闇歴史である。
「那岐は最近、瞬ちゃんのお姉さん達と良くいますよ」
「えっ? 奢って貰っているのか?」
「違いますよ。瞬ちゃんに何かあったら心配だから、誰か必ず側にいようと話していたらしいです。でも、家族が学校を休学したり仕事を無理に休むんだったら、自分がいましょうかって。で、瞳さんは理数学部にいて演劇サークルで、睛さんは文学部で文芸部だそうですよ。瞳さんにレッスンのこととか聞かれたり、睛さんとは結構うまが合うんじゃないですかね」
「珍しいな……那岐は、愛来を泣かせて、風早に怒られているのしか覚えてないな……」
と、笑っていたらしい。
父よ、自分の闇歴史を晒してくれるなと言いたい。
「で、父さん。何?」
すると、
「この間、お前が送ってきた小説を読ませて貰った。まぁ、俺が大小説家のように言える立場じゃないが、先日ある出版社のすぅの原稿を取りに来たのが、その会社で短編で新人作家の賞を設けている。余り大々的じゃないから投稿者も少ないと言っていたから、渡しておいた」
「はぁぁ? 渡したって……」
「仕方ないだろう。すぅの原稿が出来てないと言うよりも順番が狂ってて、俺と愛来が必死に直してたんだ。そうしたら、すぅが『ちょっと待ってて~その間にこれ読んでて』って投げるように渡したんだ」
その言葉に、額を押さえる。
やる……父や義姉ならお茶とかだが、母なら、そこらへんにあるものを投げる。
父と真逆の大雑把な人だ。
「だから、申し訳ないが、結城睛さんだったか? 彼女に伝えておいてくれないか。もし何かあったら、全て俺の責任だから、睛さんに何かあった時には、必ず連絡しなさい。いいな?」
「分かった」
那岐は頷いた。
そして、瞬だけでなく睛も守ろうと決めたのだった。
しかしすぐに、まぁ、瞬は雅臣に預けても大丈夫だろうと楽観的になったのだった。
一応、日本のゲーム会社の用意した台本を読んだが、すぐに那岐と、イギリス俳優数人から指摘が入る。
日本語英語……面倒な単語の繋がり方、そしてそのせいで意味のつながらない文章となっているのだ。
幾つものダメ出しを食らった脚本家が逆ギレしたのだが、間違いは間違いである。
雅臣が、
「あの、僕の知り合いの方が言っていましたよ。自分は生まれも育ちも海外で、オーストラリアやアメリカの地方の英語を聞いて育ったので、かなりスラングがあったと。戻って困ったのが日本語も、日本で教わる英語も全く理解できなかったと」
「今でも喋れないって言ってましたよね。臣さん。自分が喋ると本当に早口で、スラングが多くて、全く周囲が聞き取れないって、書く方はまともだけど」
「そうそう」
「じゃぁ、那岐くん。悪いけど、訳してくれないか」
「翻訳料は、その分頂きますね」
那岐はきっぱり言い切った。
「す、少し位……」
「困ります。俺、父親に小学校の時から、バイトしろって言われてましたから。実家の薪を取ってきたらキロ単位で家に買い取って貰って、それがお小遣いだったんですよ。草むしりとか野菜の収穫、田植えの手伝いとか全部。今、親のすねかじってるの本当心苦しいので、一応、翻訳料くれないなら大まかに訳してお渡ししますね。そうすると、皆さんそれぞれに頑張って貰うことになるので、二度手間ですよ。訳も変わってしまうので。俺、真剣に全部訳して、それなりに分かりやすくしますので、少し安いバイト代頂きますね。もしそれが駄目なら、俺の友人の小説家志望の子紹介します。その子は真面目なので、本格的ですよ。お高いですよ?」
「……分かった。よろしく頼むよ」
雅臣達は、那岐に笑いかける。
雅臣達の笑みは、良くやったである。
今回のディレクターはケチで有名である。
声優を一流揃いにした為、削れるところは削りたかったのだが、那岐はビシッと斬った。
それに、ここでビシッと言っておかないと、恐ろしい鬼がディレクターにじかに来いと言ってくるはずである……今回のゲームのある程度の設定とその時代考証などを担当したのは……。
プルルル……
那岐のスマホが鳴った。
「おい。スマホは切っておけと……」
「あ……すみません~! 時代考証の糺日向先生です~!」
「何っ? 出ていいぞ」
ちなみに、那岐のスマホには両親の私的電話と、父の仕事用電話【糺日向】に実家電話と、実家だけで四つ登録されている。
母は私的も公的も関係ないので、かかってくる度に母が打ち込んだ【すぅちゃんママ】が出てくる。
地味にHPが削られる。
父の私的も、母が【ひなちゃんパパ】と打ち込んでくれたので、ガリガリとこちらはMPが削られそうである。
今回のゲームのように、那岐はHPもMPも持ってないが……何となくである。
部屋の外に行き、電話をとる。
「もしもし。父さん? 遅くなってごめん。今度の仕事の打ち合わせで……」
「そうだったのか。じゃぁ、もう切ろうか?」
「あぁ、大丈夫。実はあの、ゲームの英語訳をディレクターが俺に訳してこいって。しかもタダで」
「……今すぐ、阿呆を呼べ。何なら『家の那岐をタダ働きさせる程の能力持ちか、貴様は?』と言っておけ」
小さい頃は本気で、目つきは悪く口数も少ない父が少し怖かった。
だが、何故か母に振り回され、隣家の悪友である叔父には遊ばれ、疲れ切っては、一つ年下の後輩である兄嫁の父に宥められ、何となく頼りないイメージも強かった。
今思えばすごい親なのである。
叔父達の一人は、今で言うと虐待を受けて育ち、そこから逃げ出して、ヒッチハイクや野宿をして生活したこともあるワイルドな人間だが、父は一般の会社員の祖父と主婦の祖母に育てられたのに、今の自分より若い時に母と駆け落ちし、そして自分と兄の父となり、母が小説家でそのネタを探しているうちに歴史や伝承を調べて、夜に自分も文章を書き始めた。
昼間は叔父達や祖父と一緒に田畑の仕事に、冬は猟。
だから、猟犬も育て、卵を取るために鶏を飼い、炭焼き窯があり、水道はなく、裏の小川から引いてタンクに溜め、それをそれぞれの蛇口に繋ぎ、トイレは汲み取り式である。
そんな生活が楽しいのだと最近は笑う。
しかし、田舎暮らしをする前は、株をやっていて結構安定した額があるらしい。
だから、兄は県外の医学部に進んでいるし、自分はスネをかじれる。
本当は早く独立したいのだが、雅臣に聞くと、毎回心配そうに、
「……最近、那岐に振り込んだお金が余り減っていないんだが……あいつはちゃんと食べてるのか? 臣が食べさせているのか? 駄目だぞ、甘やかせるなよ。あいつは、風早と違って要領はいいんだ。風早は顔はすぅだが、性格は俺に似てる。だから、迷いも多いし時々見ててやらないとへこんでる。でも、那岐はお前に似てる。要領も記憶力もいい、口も達者で、一歩間違えたら醍醐に似るところだ」
醍醐とは、隣家に住む父の悪友である。
ちょっとどころか、ものすごく嫌である。
「まぁ、祐也に似てなくもないが、祐也まで行くと、結構熊とか、象とかライオンと格闘してそうで……」
「そう言えば、カンガルーと殴りあったとか……」
「昔な。あいつ、見た目は温厚だが、イギリスでは、あれこれぶん殴って蹴り飛ばして、踏みつけてたから……オラ死ね……とか言って」
「そうだったらしいですね……」
叔父の闇歴史である。
「那岐は最近、瞬ちゃんのお姉さん達と良くいますよ」
「えっ? 奢って貰っているのか?」
「違いますよ。瞬ちゃんに何かあったら心配だから、誰か必ず側にいようと話していたらしいです。でも、家族が学校を休学したり仕事を無理に休むんだったら、自分がいましょうかって。で、瞳さんは理数学部にいて演劇サークルで、睛さんは文学部で文芸部だそうですよ。瞳さんにレッスンのこととか聞かれたり、睛さんとは結構うまが合うんじゃないですかね」
「珍しいな……那岐は、愛来を泣かせて、風早に怒られているのしか覚えてないな……」
と、笑っていたらしい。
父よ、自分の闇歴史を晒してくれるなと言いたい。
「で、父さん。何?」
すると、
「この間、お前が送ってきた小説を読ませて貰った。まぁ、俺が大小説家のように言える立場じゃないが、先日ある出版社のすぅの原稿を取りに来たのが、その会社で短編で新人作家の賞を設けている。余り大々的じゃないから投稿者も少ないと言っていたから、渡しておいた」
「はぁぁ? 渡したって……」
「仕方ないだろう。すぅの原稿が出来てないと言うよりも順番が狂ってて、俺と愛来が必死に直してたんだ。そうしたら、すぅが『ちょっと待ってて~その間にこれ読んでて』って投げるように渡したんだ」
その言葉に、額を押さえる。
やる……父や義姉ならお茶とかだが、母なら、そこらへんにあるものを投げる。
父と真逆の大雑把な人だ。
「だから、申し訳ないが、結城睛さんだったか? 彼女に伝えておいてくれないか。もし何かあったら、全て俺の責任だから、睛さんに何かあった時には、必ず連絡しなさい。いいな?」
「分かった」
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そして、瞬だけでなく睛も守ろうと決めたのだった。
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