姉妹の愚痴〜心身障害者への理解を〜

刹那玻璃

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第3章〜転

我慢しすぎもほどほどに

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 最近、頭痛外来に通い、自分がキレやすい時期が分かってきた。
 疲れやストレスが溜まりやすいのと、病院に行く日、そして今年完全に診断された花粉症と、家族と会う日。
 特に家族に会う時は気をつける必要がある。

 ある時家族に、美術展のチケットが当たったので一緒に行こうと言うと、母は嫌そうな顔になる。
 母は自分が人を振り回すのは良いが、振り回されるのは嫌い。
 私が美術館や展示館に行こうと誘うと僻みか妬みか、馬鹿にしてると言い出す。
 何で、ゴッホの絵やマネの絵をを見に行くくらいで、キレられるのか?
 途端にツンっとそっぽを向き、

「お父さんかひなちゃんと行けば!どうせお母さんと行きたくないんでしょ!」

である。
 せっかく懸賞で二枚当たったから誘ったのに、ムカつくしこっちも誘うかと思う。
 で、妹を誘ったが断られ、父は実家の山菜採りにいくというので、知人に譲り行ってきた。

 そうすると、もうすぐ美術展が終わるという時になって、

「姉ちゃん~前言ってた美術展チケットあったら、行ってあげるから行きましょう?」

と言われ、ぶち切れた。

 何が行ってあげるだ!
 恩を売るみたいな言い方すんな!
 こっちの方が行きたくないわ!

 無視していたらたびたび電話がかかり、ついにぶち切れた。

「うるっさいわ!往ね!かけてくんな!このあほんだらぁぁ!」

 その日の晩、父に、

「母さんを怒らすなや……お前が美術展行こうって誘ったんやろが」
「もう1ヶ月以上前!チケットも友人にあげたわ!いかんのやね?って念押したのに何やねん!しかも全部私が悪いようになっとるやん!もういい!金返して!もう縁切りたい!」
「お前はそればっかりいうな!」
「ほんなら電話かけんな!」

家族関係も末期に近い。
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