竜と王と剣と盾~改訂版

刹那玻璃

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神聖な閉鎖空間から、現実世界へ帰還です。

騎士達でも太刀打ちできない暴走破壊兵器登場です!

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 続いて現れたのは……。

「な、何だ? あれは?」

愕然とするのは、目の前に現れた3人の姿。

みやび! いい加減にしなさい!」

 纏まらない金髪を丁寧に撫で付けた、穏和なグリーンの瞳の男性が眉をつり上がる。

「娘も出来ているんだ! お前にできないはずがない! マナー教室を行うよ!」
「やだもん! エイ、このまま行って!」
「雅? あのね? 良いかい?」
「エイ! お前がそうやって甘やかすから、付け上がるんだよ! 厳しくしなさい!」
「ですが……あぁ、もう、疲れた……私の盆栽、錦鯉……」

 雅と言う女性を背負い、遠い目をした本当に疲れきっている男。
 しかし、うねるような長い黒髪と瞳の、

「メチャクチャ美男? ウェイト、あの方は……?」
「あ、あぁぁぁぁぁ! あの方よ! あぁぁ、わたくしの憧れの! 何て素敵なのかしら!」

普段男装では言わない言葉にルーは引くが、リオンは、

「ウェイト……ローズ姉上? あの方はどなたですか?」

問いかけると振り返り、キラキラと瞳を輝かせて答える。

「あの方は、グランディアの正統な血筋をひいた、こちらで言う国王陛下! 清影せいえい様とおっしゃられるの! あの美貌は本当に羨ましいわぁ……ルーやエリオットみたいに、ギトギト暑苦しくないし。それに、シエラの大本の剣を鍛えたのも、あの方だとお伺いしたわ! わたくし、一目でいいからお会いしたかったのよぉ!」
「お前、その格好でやめろ」

 ルーの低く凄むような声で、ハッと我にかえる。

「あ……悪かった。あの美しさにときめいてしまった!」
「ときめくな! 変態が!」
「お前に言われたくない! アレコンめ!」

 睨みあう二人の上で、

「あの~? 兄上方。あちらで、そのセイエイ様が倒れて……」

カイの声に振り返ると、清影は本気で倒れ、その上でヒール姿の清雅せいがが仁王立ちし、

「いーじゃない!」
「良いじゃないじゃない!」
「何であたしが、こんな恰好しなくちゃなんないの! さいってい! こんなんだったら、あたし帰るわ! 行くわよ。エイ!」

ポイポイとヒールを脱ぎ捨て、しかも両方が清影の頭に当たる辺り、かなりの不幸体質!

 不憫すぎる……。

とカイですら思った位である。

 すると、スタスタとウェイトがルーとエリオットをつかんで近づき、優雅な身のこなしで頭を下げる。

「失礼致します。先代クルス侯爵ヴィクター様でございますね。御帰還、お待ちしておりました」
「ありがとう……確か……」
「父が、とても可愛がって頂いたと、聞いております。私はウィリアム・ロズアルドと申します。シエラシール卿にはこの道を進む術を……」
「あぁ、お前があの家の……」
「申し訳ありませんが、少々、体力戦に自信があるだけの、顔だけ馬鹿が二人おりますので……その後、私が」
「おや……それは助かるね。よろしく頼もうかな?」

 ニッコリと笑うヴィクターに、微笑んだウェイトは、引き連れてきたお供に命令する。

「ルー、エリオット。あのセイガ様とは名ばかりの、野性児と遊んできなさい! あの方がとことん力尽きるまで、徹底的に!」
「なっ?」
「それは、一応……」

 二人はヴィクターを見上げる。

「おや? アリシアにそっくりだね、本当に。それに顔はセインティアに似ているけれど、体格はロイドの……エリオットだね? 二人とも、父上は元気かな? 本当に良い子達だったんだけど?」
「……は、はい! 父が、本当にヴィクター様には、お返しできない程の恩があると……」
「……え、はい! 私も父が学者の道を選んだのは、ヴィクター様の支援あってのことと、伺っております!」
「ここで一つお願いがあるんだよ。この場にグランがいるのなら、ましなんだと思うけれど……その華奢さは俊敏さと見た。アリシア。見せてくれるかな? それと、セインティアは本当に繊細で心配しているのだけれど……先、シルベスターと小さいリュシオンに聞いたら入院していると? 一人息子なら……代わりにお願いできるよね? あれ、何とかして」

 穏やかな微笑みを称えたヴィクターの背後に、何かが見えた!
 二人は、大きく頷く。

「は、はい!」
「かしこまりました!」
「ありがとう。あれは、セイラの破壊力を優に凌駕しているから、楽しんできてくれるかな? 何なら、竜の谷に投げ込んできても良いよ。よろしく」

 手を振るヴィクターとウェイトから脱走して向き合ったが、見た目は、

「珍しい……オッドアイ。グリーンとクルミ色……」
「髪もクルミ色……でも、残念!」
「何ですってぇぇ!」

うおりゃぁぁと、根性でドレスとコルセットを外し……引きちぎり、下着姿になると、

「あらぁ、軽いじゃない。それに……」

にやっと笑ったセイガは突進し、一人ではなく二人ともを『攻撃』する。
 一瞬気を抜いていたエリオットのみぞおちに肘鉄が食い込み、もう一方の手で手刀を落とそうとした首が消えて、逆に攻撃してくるのを見て、

「あははは! あんたたち、一応顔だけじゃなかったんだ。行くよ!」
「行くな~! 姉様!」

身構える二人の前に、セイガを投げ飛ばした青年。
 そして、ルーに落とそうとしたのを逆に本人に落とした彼は、怒鳴る。

「アホ! お前たちの実力で、この姉様をるのは無理!」
「や、殺るぅぅ?」
「おい、お前、シエラだよな?」
「話の前に、制御不能ナムグ用の鎖! 全部だして! 猿轡さるぐつわも!」

 エリオットがじゃらじゃらと出して、それを文字どおりぐるぐるまきにして、猿轡を噛ませ、最後に手枷足枷をすると、ほっとして、

「この、半人前どもがぁぁ! 普段はドリーマーだけど、瞬時に私の存在を読みきったウェイト位、最低限なっておけっての!」

おりゃぁぁと攻撃を仕掛け、二人を簡単に叩きのめした。

「え、えぇ? い、一撃だよ? あの二人を簡単に! そんなことできるの! 人が!」

 カイがあっけにとられていると、リオンは眉間をグリグリしながら、

「シエラなら殺る……」
「あぁ、シエラだから出来るんだ。大丈夫ですか? セイエイ様……」

ウェイトは、倒れ込んでいるセイエイを助け起こそうとした。

「あぁ、ありがとう……雅の我儘を聞くのが億劫になると、寝たふりをしておくのが一番楽で……でもそうすると、あぁやって癇癪を起こすんだ。でも、今日はヒールが痛かった……」
「それはそうですよ! 一応、お伺いしていたので、ギリギリ綺麗に立ち姿が見える高さのヒールです。背中は大丈夫ですか?」
「と言うか、あの、シエラに遊ばれている二人は……」
「あの二人は大丈夫です。勤務態度に問題ありなのですが、一応背の低いルーは、あれでも俊敏さはフィアに次ぎます。エリオットは体力だけは有り余ってますので、特訓として、お願いしております」

 起き上がり、長い髪をかきあげたセイエイを直視し、職務意識が吹っ飛ぶウェイト。

「キャァァ! な、な、何て美男! どうしましょう! わたくし、ご挨拶もせず、申し訳ございません!」

 その様子に、キリキリと胃がうずくリオン。
 と、

「ウェイトも、兄さまの美貌程度で吹っ飛ぶな! こい! 稽古!」

ウェイトを引きずっていこうとしたシエラを見て、カイが震え出す。

「り、り、リオン……こ、この方……」
「シエラだよ。私の叔父の」
「わぁぁぁ! し、師匠! ごめんなさい! ごめんなさい! 僕は騎士団長になれませんでした~!」

 リオンの横で泣きながら土下座するカイを見て、シエラは、

「あ、聞いてる。それに、ヴァーロ兄さまと稽古、ちゃんとしてるよね?」
「は、はい! 真面目に、毎日ちゃんと日記を書いて残してます!」
「よーし! よろしい。後日、この府抜けた後宮騎士団が、どんなもんか見に行くからね! そのまま頑張れ!」
「ありがとうございます! 師匠!」
「じゃぁ、リオン……でっかくなったねぇ。流石、兄さまの息子! ちゃんと頑張った。偉い偉い」

小柄な叔父を見て呆気に取られる。

「えぇ? 私を誉めた?」
「当たり前でしょ? 良い子には誉めて伸ばす! 自信のない子もちゃんと応援! それがうちのやり方。あ、姉さまが抜けようとしてる! ルー!エリオット行け! 本気じゃないと骨バキバキだよ! あの猿轡も、手枷足枷も壊す。もう人間外!」
「シエラ! くっそぉ! あの時一瞬、小さい方の美貌に見惚れちゃったからよ! あのシエラに負けないよう、鍛えに鍛え抜いたこの体! 使わずしてどうする! うりゃぁぁ! シエラ!」

 駆け寄ってきた姉に、ウェイトを差し出す。

「はい。姉様が会いたい会いたいって言ってたローズちゃんだよ~? この子なら女装もOK! この姿も可愛いでしょ? これに、後で兄さまとシルゥ兄さまが行くからね? 二人の前でそれはないよね? ローズちゃんに教えて貰って、着替えてきてね?」
「キャァァ! こ、この子がローズちゃん! 本当に、本当に可愛い~! どうしましょう!幸矢こうやちゃんと二人で、色違いの色打ち掛けとか……キャァァ! 萌え!」
「いや、姉様。二人が色打ち掛けないから。アルはルゥとナムグに乗せた日向夏ひゅうか月歩つきほと来てるよ」

 指を示され、その先には、疲労もあり不機嫌そうな、ウェイトどころか周囲を驚愕させる程の美貌の少年が立っている。

「……お、ば、あ、さ、ま? し、え、ら、と、う、さ、ん?」

 背は十分高いが、声は少し色気のあるテノール。
 髪は漆黒、瞳も漆黒……そして、それがほどけていき……色が落ちていく。

「それに、そこの! 来い!」

 えっ?

と考えるまもなく引きずられ、後宮騎士団がズラッと並ばされる。

「アル。ウィンとリジーは関係ないし、カイとリオンも被害者」
「解った」

 すっと、4人は元に戻され、絶世の美女ルエンディードをエスコートしていた王太子アルドリーは、

「皆……自覚はあるのかな? この後ヘトヘトで帰ってくるシルゥじいたち。エドワード、アーサーはここに来てるけど?」
「おばあさま、下品!」
「さーや、覗いちゃ駄目だよ!」

銀髪に青い瞳の少年と、金髪青い瞳の少年が間にかばう華奢な少女。

「駄目? ご挨拶?」
「後で! 全く! おばあ様とシエラ父さんは、最後で良かったんだよ! 清泉いずみ姉さんが、必死にあちこち謝ってるじゃないか!」

 ビシッと突きつけると、振り返った5人の向こうで必死にリオンたちに謝っている少女……。

「父さん? 何なら、離婚する? 母さんはあんなに優しくて、周囲に気を使って、謝ってるのって誰のせい? おばあさまも! いい加減にしませんか?」

 エドワードが叫ぶ。
 この声はまだ変声前。
 ちなみにアーサーも、テノールの声だった。

「どうしたの?」

 背後から回り込んできたのは、衣装は前のままだが、後宮騎士団の一人……。

「にーちゃ? 怒っちゃめ! 精霊さんが痛い痛いのよ! むーちゃん、精霊さん泣いちゃうのいやーの! 反省しなさい!」

 プクゥ……頬を膨らませた、こちらも愛らしい少女がぷりぷり怒っている。
 瞳がピンク色、そして髪の色は純白……。
 ドレスや髪がなびくのは、精霊が集まっているらしい。

六槻むつき。にーちゃは、悪いことしたおばあさまたちを、怒ってるだけで……」
「じゃぁ、にーちゃは向こう! むーちゃんがめ! する!」
「む、六槻……ちょ、ちょっと待って……は、背後の……そちらさんは……」

 蒼白になったシエラに、フィアがニッコリと、

「むつきちゃんがね?こっちの竜さんに会いたいって言うから、僕たちだけ道を変えたんだよ。でね?お友だちになったんだよね~?」
「とーちゃとみやびちゃん。それに……おじさんとお姉ちゃん?」

ちなみに、おじさんはエリオットで、ウェイトとルーはお姉さん縛りらしい。

「悪いことしたら、め! でしゅ! これ以上したら、むーちゃんのお友だちと遊んできなしゃい!」
「し、しません!」

 ウェイトは一番に告げる。
 一応暴れたのは4人で、ウェイトはただ美しいものを見て、萌えただけである。
 それに、目の前の主になる王太子や、目の前の可愛い、愛でがいのある少女に嫌われたら困る!

「あ、六槻ちゃん? このウェイトお兄ちゃんはね、いたずらしたんじゃないの。とっても綺麗で可愛いものが大好きでね? その六槻ちゃんのドレスとかを、全部僕と選んだんだ~! 多分ね、このお兄ちゃんは、アルとか皆のお洋服がちゃんとしてるか確認してて、セイエイ叔父様を見ちゃってボーッとなっちゃったんでしょ? ね?兄さま?」
「そ、その通りです。あ、憧れていて……一度だけ、お会いしたことがあって……又、お会いできるとは思わず、つい普段の自分に戻ってしまいました!」
「普段の?」

 アルドリーが首を傾げると、照れ笑い、

「本当に申し訳ございません。殿下。わたくしは小さい頃から、女の子として育ちましたの。そして母、姉4人がデザイナーで、ブランドを立ち上げておりまして、わたくしもそれに参加させて貰っておりますの。この普段の仕草などは、職務とは別ですので、隠していますの」
「違和感ないね……それより、セイラさんやおばあ様より凄く似合ってる」
「ありがとうございます。お世辞でも嬉しいですわ」

微笑みも艶然としていて、色っぽい。

「一応、剣術はシエラに指南して頂いて、フィアの次となっておりますわ。年齢もありまして、殿下の騎士団の副団長を任されてしまいましたの……」

 物憂げな表情に、アルドリーが、

「俺……えっと、私が、礼儀を失してしまったから? ごめんなさい」
「ち、違いますわ! ええと、困ったちゃんなのは、この二人ですの。小さい方がアリシア。大きいだけの方はエリオットと申します。アリシアは見ての通り、アルドリー殿下の叔父に当たりますの。で、その従兄弟がエリオット。従兄弟同士で見た目は良いのですけれど、これで脳みそまで筋肉状態なのですわ。カズール家に仕えるロイド家に繋がる血筋ですのに、残念でして、セイガ様のやんちゃを止めてきなさいと力業で……」

 はぁ……

本当に目を伏せた姿は美少女。
 それでつい、アーサーは、

「女性として育ったのなら、結婚大丈夫?」
「はい。わたくしはもう7年前に結婚しておりますの。ね? フィア?」
「僕の親友のリリーだよ。本当に可愛いの……あ、やっぱり、連れてきてたんだね?」

ぎこちない動きで、それでも必死に走ってきたレディを、軽く頭を下げ走り、よろけかかったのを抱き止める。

「ほら、無理しちゃ駄目だ。ファー? どうしてここまで?」

 ウルウルとした目でウェイトを見上げ、

「ウィリー様。竜の姿が見えて……な、何かあったのかと……ご無事で良かったです……」

夫に抱きつく妻の姿に、

「ずっとこんな感じ。だから、ウェイト兄さまは許してね? リリーは、騎士団に元いたんだ。ウェイト兄さまの婚約者で……職務中に誘拐されて、大ケガをおったの。ウェイト兄さまは本当に大事で、リリーも大事で、別れようとしたんだよ。でも、うちの父様が、結婚誓約書書かせて、はい結婚」
「……うん。一応良いよ。ウェイト兄さんが悪い人じゃないの、十分分かるから」

……文字どおり、イチャイチャ夫婦の姿を見るのもきつかったりする。


……………………………………

 あ、アレコンですが、こちらの世界でのロリータ・コンプレックスのことです。
 シェールドのあるアシエルという空間では、当たり前の名称です(設定上)。
 アレクサンダー・コンプレックスと言います。
 今のパパアレクの前のアレクサンダー一世陛下は女性で、大変愛らしく、後に夫になったマガタ公爵ドルフ卿が、美貌の両親の間に生まれた陛下を愛でて、自分好みのレディに育てたと言う説になっています……が。

 実際は、顔だけで、子育てのできなかった両親から陛下を奪い取り、子育てに奮闘したマガタ公爵が正解です。
 ちなみに、アレクサンダー一世の両親は、父親がアールター・フェルディナンド陛下、母親がカズール伯爵家の女性で、女性初の騎士です。
 アレクサンダー一世陛下は、女性ながらに巨大な刀を使い、戦場を戦い抜いた戦士でもあります。
 こちらの話もモリモリです。
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