七不思議と三人の冒険

翼 翔太

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柱時計の亡霊と三人の冒険1

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 黒板には、理解できない数字が並んでいる。公式のようだが、一生懸命考えてもわからなかった。算数の時間が、すべて大好きな体育になればいいのに。滝田カオルはそう思った。運動場では、サッカーをしていた。三つのコートの中で、走り回っているのを見ると、窓から飛び出して仲間に入りたくなる。よそ見をしていたせいか、カオルは担任でもある高瀬彩先生に名指しで注意された。
「滝田くん。外ばかり見ないで、教科書も見てちょうだいね」
 みんなクスクス、と小さく笑った。
 チャイムが鳴って、授業が終わった。カオルの席に皆川レンと源あすかがやってきた。レンとあすかとは、幼稚園のころからの親友だ。
「授業くらい集中しろよ」
「先生に注意されてやんの。だっせー」
「うるさい、特にあすか」
 カオルはあすかをにらんだ。あすかはまだにたにた、と笑っている。
「カオルが悪いんだろー。オレはまじめに授業受けたもん」
 あすかは女子だが、自分のことをオレ、という。けれどそれは、短い髪形と男勝りな性格のためか、本当に男子のように違和感がなかった。
 あすかの一言に、カオルはカチン、ときた。あすかに「でか女!」と言えば、あすかは「チービ!」と返した。たしかにあすかの身長は百五十八センチと女子にしては大きく、カオルは百五十センチもなく男子にしては小柄なのだ。いつものことだ。二人の言い合いを見ながら、レンはよく飽きないな、と感心する。ひとしきりじゃれあうとカオルは机につっぷし、ぽつり、と言葉をこぼした。
「なーんか、おもしろいことしたいなあ」
「どんなことだ?」
 レンは尋ねた。しかし、カオルはうーん、と考えているだけで、答えられなかった。
「じゃあ、放課後までに各自考えておくことにしたら?」
 あすかが提案した。二人は賛成した。三人はそれぞれ、楽しそうなことを考えた。
 今日は土曜日だ。タイムリミットの放課後は、すぐにやってきた。カオル、レン、あすかはジャングルジムのてっぺんに、座っていた。校庭には、帰って行く生徒が横切る。一部だが残って遊具で遊んでいる生徒もいる。校庭全体を見渡せる、このジャングルジムが三人は好きだった。一瞬風が吹き、カオルのトレードマークである、つばを後ろにかぶったキャップが、とびそうになった。
「ちゃんと考えたか?」
 カオルが確認した。レンとあすかはうなずいた。
「この間買った、格闘ゲームするとか」
「あー。たしかにそれは気になるけど、そんな気分じゃないなあ」
 レンの提案に、カオルは首を横に振った。続けてあすかが言った。
「格闘トーナメントは?」
 三人の家は道場だ。カオルが合気道、レンが剣道、あすかが空手だ。三人ともそれぞれ家の道場で技を磨いている。そしてときどき、習っている格闘技で力試しをする。剣道と空手、空手と合気道、というように。それを三人は、格闘トーナメントと呼んでいた。
「先週もしたじゃん」
「じゃあ、なにかカオルは考えたんだろうな?」
 あすかがそう言うと、カオルはにやついた。そう聞かれるのを、待っていたようだ。
「柱時計の亡霊を暴く、っていうのはどうだ?」
「柱時計の亡霊って、学校の七不思議の?」
「そうだ」
 職員室の前に、古い柱時計がある。大正時代のもので、初代校長が譲り受けたものらしい。午前二時に、その柱時計の前に立って、「亡霊さん、遊びましょ」と言うと、時計の中に吸い込まれてしまう、という学校に伝わる七不思議のひとつだ。そのためか、みんな柱時計の前に立つことを、避けていた。
 学校には、七不思議がある。
 柱時計の亡霊、真っ赤な桜、飛び回る実験道具、幻の五年六組、図書室の女の子、真夜中のピアノ、踊り場の大鏡。怖がられているものもあれば、噂くらいにしか思われていないものもある。
「夜、学校に忍びこんで七不思議が本当かどうか、調べるんだよ」
「おもしろそうだな」
「でも、見つからないか?」
「なんだよ、あすか。怖いのか?」
 カオルはあすかを挑発した。弱虫だと思われたくないあすかは、「そんなことねえよ、いいじゃん、やろうぜ」と乗せられる形となった。
「じゃあ、今日の深夜一時五十分に校門前に集合。父さんや母さんに、ばれないようにしなくちゃな」
 カオルは小声で言った。みんな、それぞれどうやって夜に家を出るか、悩みはじめた。

 晩ごはんを食べ終えて、部屋に戻ったあすかは、どうやって抜けだそうか未だに思いつかないでいた。そのとき、ドアをノックする音がした。入ってきたのは、あすかの兄である、ムロマチだった。あすかにはムロマチとカマクラという兄が二人いる。二人とも寮のある高校に通っているので、普段はいないが、週末なので、ムロマチだけ帰ってきている。カマクラは用事があるらしく、帰ってきていない。
「おい、あすか」
「なんだよ」
「なにか企んでいるだろ。そわそわして、バレバレなんだよ」
 あすかはどうやってごまかそうか、必死に頭を働かせた。ムロマチが「当ててやろうか」と、ウインクしながら言った。
「夜に家から抜けだすんだろう」
「なんでそう思うんだよ?」
「だって、おれも小学生のとき同じことしたもん。カマクラもしたことあるぜ」
 あすかはなにも言えなかった。兄弟そろって同じことをするなんて。よくふざけているムロマチはともかく、まじめなカマクラが、自分と同じことをしていたのは少し意外だった。あすかがどう反応すればいいか、迷っているとムロマチが提案してきた。
「協力してやるよ。抜けだすとき、おれの部屋から出て行きな。あすか、靴はどうするんだ?」
 それはあすかが悩んでいることのひとつだった。いつもはいている靴を持ちだしたら、母さんに気づかれるかもれない。
「ベランダのスリッパで行こうかと思ったんだけど」
「だめだ。なにがあるかわからないから、靴で行きな。おれもそれで失敗した。そうだな……雨の日にはいて行く靴あるだろ?下駄箱の奥に置いている、少し古い靴。あれにしろ。とってきてやるよ」
 そう言って、ムロマチはあすかの古い靴を、玄関にとりに行って、すぐ戻ってきた。靴を渡したムロマチは、ポケットからチョコレートを十粒ほど出した。
「チョコレートは非常食にもなるから、持って行け」
「大げさだよ、ムロ兄」
「なに言ってんだ、どんなことが起こるかわかんないぞ。おれのときなんて、スリッパはいて、なにも持って行かなくて、大変だったんだからな。まあ、その話は帰ってきてからでもしてやるよ」
 ムロマチはくしゃくしゃ、とあすかの頭をなでた。あすかはその手を払いのけて、乱れた髪を整えた。それからムロマチにいくつか家を抜けだすときのポイントを伝授してもらい、時間になるまで少し寝ることにした。
 深夜一時半。あすかは準備を整えて、音をたてないようにそっ、とムロマチの部屋に行った。古い靴とチョコをいれたかばんを持って。ムロマチに言われたように、枕とクッションに布団をかぶせて、カモフラージュした。意外とごまかせるらしい。いつもならすぐに着くはす向かいの兄の部屋が、今はとても遠いような気がする。ノックせずに部屋に入った。中ではムロマチが縄をベッドの脚にくくりつけ、ほどけないかチェックしていた。
「お、来たな。ここからなら、母さんや父さんの部屋から見えないし、見つからないだろ。じゃあ、気をつけて行ってこい。帰ったらどんなことあったか、聞かせろよ」
 あすかはうなずいた。ムロマチは笑顔であすかの姿が見えなくなるまで、見送っていた。
 あすかは通っている小学校に向かって走った。自転車ではガレージから出すときに音がするから、使わなかった。吸い込む空気は、湿気をふくんでいていた。もうすぐ梅雨がやってくる。走りながらあすかはふと、思った。一体いつまでカオルやレンといっしょに遊ぶことができるのだろうか。学年が上がると、周りの女子は男子を少し意識して、そわそわするようになった。そして、いつもカオルやレンといるあすかに、「どっちのことが好きなの?」や「つき合っているの?」と聞かれることが多くなった。あすかにとって、カオルとレンは大切な親友で、恋愛感情はない。けれど、まわりがそんな風に思うことがわずらわしく、少し悲しかった。いつか、カオルやレンと遊べなくなるのではないか、と思うと心臓を握りつぶされそうなくらい、つらかった。二人といっしょに遊ぶと、なんでも楽しくて、わくわくして、きらきら、と輝いて見える。今だって、そうだ。怒られるかもしれない、という恐怖より、真夜中の学校に忍びこむ、わくわくが足を動かしているのだ。
 待ち合わせの校門前には、すでにカオルとレンが来ていた。カオルは夜にも関わらず、キャップをかぶっていた。
「おっそいぞ、あすか」
「見つからなかったか?」
「おう」
 あすかはムロマチに手伝ってもらったことは、黙っておくことにした。なんとなく、ズルをしたような気がして、後ろめたかったのだ。三人は校門を登って、真夜中の学校に忍びこんだ。夜の闇にとけこむようにそびえ立っている校舎は、不気味だった。三人とも一瞬足がすくんだが、気合いを入れ歩きはじめた。
「どうやって校舎の中入るんだ?」
 レンが尋ねるとカオルは、よくぞ聞いてくれました、と言わんばかりに胸を張って、二人に手招きをした。そこは一階の、事務員室の前にあたる窓だった。
「ここって、実は鍵が壊れかけなんだ。だから、こうやって……」
 カオルは窓を左右にガタガタッ、と揺らしはじめた。レンとあすかは、だれかに見つかるのではないか、とどきり、とした。カオルは気にせずに窓を揺らした。すると、カチャン、と鍵が開く音がした。
「ほらっ」
「ええー……」
「おいおい、しっかりしろよ、学校」
 本当に鍵が開くと思っていなかったレンとあすかは、それぞれ感想をつぶやいた。まずカオルが中に入り、だれもいないことを確認すると、二人を呼んだ。真っ暗な廊下はとても不気味で、三人とも無意識に寄りそった。レンが持ってきていた懐中電灯をつけると、少しほっ、とした。こつん、こつん、と足音が大きく響く。
 三人は七不思議の柱時計に立った。針は一時五十九分を指していた。あと一分だ。
「間にあったな」
「なんか、不気味だな……」
「あすか、こわいのか?」
「べつにこわくない。カオルこそこわいんじゃねえの?」
「なんだとっ」
「おい、静かにしろよ。もうすぐだぞ」
 レンは昼間と同じような言い合いをとめた。かちり、と針の動く音がした。二時だ。三人は、声をそろえ、言った。
「亡霊さん、遊びましょ」
 するとまるで返事をするように、ゴーン、ゴーン、と二回柱時計が鳴った。
「なあ、この柱時計って鳴らないようになっているんじゃなかったっけ?」
 レンの言うとおりだ。本来なら一時間ごとに鐘を鳴らすが、授業中に鳴るとうるさいので、鳴らないようにされているのだ。三人は異常事態であることが、すぐにわかった。次の瞬間、柱時計がフラッシュのように強く光った。
「うわああ!」
 三人は逃げる暇もなく、柱時計の中に吸いこまれてしまった。

「うう……」
 カオルは体の痛みで、目を覚ました。レンとあすかは、まだ気を失っていた。
「レン、あすか。おい、しっかりしろ」
 レンとあすかも、うめきながら、体を起こした。三人は辺りを見渡した。青白い壁が道を作っている。どうやら迷路のようだ。壁はカオルの身長の三倍はありそうだ。さわってみると、ひんやり、と冷たく、つるつるしている。
「なんだ、ここ……」
「オレたち、なんでこんなところにいるんだ?」
 カオルとあすかが不思議に思っている中、レンは自分なりに状況を整理しはじめた。
「たしか、学校の柱時計の前で、七不思議が本当かどうか試して……。そうか。ここは、あの柱時計の中なんだ」
「ということは、七不思議は本当だったってことだな」
 カオルはのん気に言った。レンとあすかは、七不思議のオチを思い出し、重要なことに気がついた。
「なあ、カオル。あの柱時計の亡霊のラスト、覚えているか?」
「えーと、たしか時計の中に吸いこまれて……」
 カオルははた、と気がついた。柱時計に吸いこまれたら最後、戻って来れないと言われている。ようやくカオルが現状を理解した、そのときだった。
『ちがう……』
 どこからか、若い男の声がした。空間全体に響き、どこから聞こえているのか、わからない。
「だれだっ」
『あの子じゃない……。あの子じゃない』
 すう、と溶けるように、声は聞こえなくなった。声の主が、柱時計の亡霊なのかもしれない。
「とにかく、この迷路から出るぞ。おい、レン、あすか。ちょっと耳貸せ」
 カオルはさっきの声の主に聴かれているかもしれない、と思って小声で話した。二人に作戦を提案した。レンとあすかは、ためらいながらカオルに言った。
「でもそれって、していいのか?」
「普通の迷路じゃ怒られるよな」
「でもここは、普通の迷路じゃないし、出られるかどうかがかかってんだ。やろうぜ」
 レンとあすかはうなずいた。そしてレンが片膝を立て、両手を壁についた。あすかはレンの肩に乗った。カオルは、レンの足に乗せると、まるで木登りをするように、器用にあすかの肩まで登った。三人が肩車をすると、迷路に登ることができた。最初にカオル、次にあすか、レンの順番に迷路の壁の上に登った。一人で歩くには十分な幅だ。それだけ、壁が分厚いのだろう。迷路全体を見渡すことができた。よく見ると、歌劇の舞台のような大きな階段が遠くにある。ここから出るための出口かもしれない。そう思い、三人はそこに向かって、歩き始めた。踏み外さないように、慎重に歩く。下を見ていると、地面にぼろぼろに破れた服がたくさん落ちていた。ここに吸いこまれた人たちのものだろう。出ることができず、ここで命がつきたのだ。ぞっ、と背筋が寒くなった。しかしレンは、違和感を覚えた。はっきりと言葉にすることができないけれど、なにか変だ、と思った。そのとき、背後からグルル、とうめき声が聞こえた。最後尾のレンは、ふり返った。五メートルほど後ろに、まるで影で作ったかのように真っ黒で、赤い首輪をしている犬に似た化け物がよだれを垂らしていた。その真っ赤な目は三人に狙いを定めていた。そして、レンは服を見たとき、なぜ違和感があったのか、ようやくわかった。服はあったのに、死体がなかったのだ。目の前にいる化け物が骨ごと食べてしまったのだ、とすぐにわかった。
「カオル、あすか。走れ!」
 ふり返ったカオルとあすかは犬の化け物を見て、反射的に走り出した。それを合図とするかのように、犬の化け物が追いかけてきた。
「レン、しゃがめ!」
 あすかは、しゃがんだレンで馬とびをして、そのまま犬の化け物を蹴飛ばした。犬の化け物はキャンッ、と鳴きながら、のけぞった。あすかはなんとか踏み外さずに着地した。犬の化け物がひるんだ隙に三人は、距離を離した。先頭のカオルが大階段に向かって走り、真ん中のレンが罠などないか目を光らせる。一番後ろになったあすかは、しつこく追ってくる犬の化け物を何度も蹴った。もう何度蹴ったかわからなくなった。犬の化け物も心なしかふらふら、としている。そんな状態になっても追ってくる姿はまるで、飼い主の命令を忠実に守っているようだった。
「しつこい!」
 あすかはありったけの力をこめてもう一度、犬の化け物をサッカーボールのように蹴った。すると、犬の化け物は地面へと落ちた。横たわった体は、地面にしみこむ水のように消え、首輪だけが残った。犬の化け物の最期を確認した三人は、胸をなで下ろした。けれど復活するかもれいないので、再び歩を進めた。しかし、それはとりこし苦労に終わった。目的地の大きな階段に着くと、三人は一息ついて、その場に座り込んだ。あすかは、ムロマチの忠告どおり靴をはいてきてよかった、と心の底から思った。
「あら。ここまで来たのは、初めてですね」
 いつのまにか、階段の中腹に、一人の中年の女性が立っていた。体格はぽっちゃり、としていて人がよさそうな微笑みを浮かべている。三人はとっさに腰を上げた。女性は両手を前に出し、戦う気はないことを表した。
「わたしは沢田。ここは、あなたたちの思っているとおり、柱時計の中です。さっきの犬はぐりこ。坊ちゃんが飼っていた犬です」
「坊ちゃん?」
 沢田は少し目をふせ、語りはじめた。
「わたしは、古見(ふるみ)家の女中でした」
「え、古見家って、旧古見屋敷の?」
 旧古見屋敷。三人が住んでいる古美(ふるみ)が丘町に大正時代から残っている屋敷のひとつだ。古美が丘という名前も、大正時代に有力なお金持ちだった古見家をもじっている。三人にとって馴染みのある名前だ。
「ああ、今はそう呼ばれているのですね。
 古見家には、たかし様というご子息がいらっしゃいました。たかし坊ちゃんと呼ばれ、みんな慕っていました。たかし坊ちゃんは、お体が弱く、あまり外で遊ぶことができませんでした。けれどたった一人だけ友達がいました。同い年の女の子で、名前はさえこちゃん、といいます。たかし坊ちゃんとさえこちゃんは、それはもう、なかよしでした。大旦那様……たかし坊ちゃんのおじい様のお部屋でいっしょに本を読んだり、屋敷の中でかくれんぼをしたり……。けれどある日、さえこちゃんはご両親のお仕事の都合で、引っ越してしまいました。たかし坊ちゃんには、なにも告げずに……」
 沢田は一息つくと、表情が暗くなった。当時のことを思い出しているのだろう。しかしすぐに頭を横にふって、気持ちを切り替えた。
「話しすぎてしまいましたね。さあ、どうぞお進みください」
 すっ、と沢田は一歩退いた。三人は、この不思議な冒険がまだ終わらないことに、なんとなくわかっていた。

                       続く
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