聖衣カウンター【聖女】

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 コーヒー豆。

 コーヒー作っちやいます。(その三)

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 仕方無く道具屋に、背を向けて明日にでも行くかと、カイネは思った。
 その時、本当に目を潤ませて此方を観ている者の気配を、カイネは感じ取って仕舞った。
(嫌~な視線が出ている。)
 背筋が寒くなり、つつも店内を『コソッ』と見る、中では凄い形相で此方に、目線を流す店長の顔。
(何故此方を睨む。)
 カイネは殆ど、屍の様に項垂れて、覚悟を決める。
 身体は違う方角を向きつつ、手を扉に近づけて、我に返る。
(いかん、何故か入ろうとしている…)
 殆ど無自覚な頭で、考えていた。
 手を離せと、頭でつぶやく者のを振り払い、いを決めて中に入る振りを、身体がする。
(ド~ん)
 扉にぶつかり、扉は閉まったまま、カイネの体がぶつかるり、遅れてカイネの痛みが来る。
「いっ。」
 その一瞬を逃さなかった店主は、何故かルンルンで、此方に声を掛けた。
「いらっしゃいまっせ。」
 中ではイマノが、店主に怒鳴っていた。
「何を言っているのよ、私が言いたいのは、半額よ。」
 本当に逃げ出したかったカイネは逃げ場を失い、その中に入る。
(カラコロ)
 店内ではカイネに気づく、イマノではあったが、カイネをチラ見観て、そのまま店主に文句を言っていた。
 カイネは居たたまれず。
 店主に紙に文字を見せて、店を出て行った。
 店主も先程と違い、イマノににこやかに話す。
 イマノは不気味な空気を、感じ取れず、そのまま居た。
 店主は穏やかに、こお言った。
「お客様、営業妨害として、品物全品二倍でお買い上げですね、ありがとうございました。」
 イマノは口をパクパクとしてから、慌てて言い返す。
「な、何この店は、お客様に倍の値で品物を、売るの。」
 店主はにこやかに、言った。
「すいません、営業妨害で、品物は高騰しました、三倍ですが、買いますね。」
 イマノが何かを言うと。
「又また高騰しました、5倍ですが、買いますか。」
 今度はイマノが折れた、その後イマノは定価で買って帰った。
(ちくしょー、今に見ていろ。)
 その数時間後、カイネは道具屋に入って来た。
 カイネは油を、店主に渡して、店主はお礼を言った。
「ありがとうございました、『約束道理』この焙煎機を差し上げます。」
 カイネは店主に手を出し、その他を要求。
 店主も、解った上で良い物を手渡した。
(コーヒーの豆の木・コナの木。)
【すいませんね、この物語では、コーヒーの木は有りません、コナと云うコーヒーに似た木の苗木です。
 因みに、4日間で豆が出来ます、物語上ね。】
 カイネは此れを持って、喫茶店に行った。
 喫茶店では、豆を探して居たが、コナの木を別けて貰った為、豆を少し貰った。
 その後家に帰ったカイネであったが、コーヒーの豆を引けなかった為、コーヒーを飲めずに、仕方無く兄弟の元に向かった。
『いそいそとお着替えしています』
 森の中には、立派な道路が有った、そのまま兄弟の家が見えた。
 家は裏手に、玄関で隠れて居た、チャイムを鳴らすと、弟が出て来る。
「いらっしゃい、確かカイネさんですよね。」
 カイネは革を被り。
「この前は丁寧に、ありがとうございました、処で、この前のコーヒーを、少し別けて下さい、お願い致します。」
「此れは此れは、ご丁寧に、解りました、しばらくお待ち下さい。」
 弟は言い残し、その場を後にする。
 その後しばらくして、弟がビンでコーヒーを持って来た、そしてコーヒーを入れて、椅子まで玄関に置いてくれた。
「どうぞ、宜しかったらお召し上がりください。」
 カイネは度重なる、ご厚意に、感じいって仕舞った。
 そしてカイネは、コナの木を全部弟に渡した。
 その後弟はコーヒーを栽培していた。
 カイネは弟にお礼を言って、家に帰った。
『いそいそとお着替えしています。』
 家でカイネは、引いた豆と思って、コーヒーを作るのだが、何故か全部の豆がそのままお湯を入れて消え去った。
「えっ、このまま飲めるの~。」
(豆が無いわよ、不思議。)
 初体験の、インスタントコーヒーであった。
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