冥界の日記帳

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【 第一章 】

 強さの次は優しさでは無いのか?

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 ギルは平原と林の際で、林寄り飛び出す魔物ホーンラビが出て来るのを待ちながら、薬草回復草を丹念に摘み取っていた。
 すると突然、若手の冒険者が、顔面蒼白で訳の分からない言葉奇声を上げながら、ショートソードを振り翳しかざしながら林からギルを無視して街の方に走り去って行った。
 その跡を追い掛ける様に、もう一人も魔法アイシングアローを撃ちながらギルの前を街の方に走り去って行った。
 後方では怒号が響きつつ何か獣臭がギルに嗅ぎ取れる方向には。
 木々を次々と薙ぎ払い、と凸猛進する魔物イノッシーが居た。
 ギルは腰からショートソードを引き抜くと、構えて魔物を待つ。
(演ってくれるは、後始末せずに逃げるのは良いが、他人を巻き添えを食う身にもなって欲しい。)
 等と余裕のギルで在ったのだが。
【デカイ、途轍もなく大型のイノッシーが出て来た。】
 2メートルを有に超え、怒れる魔物と云う風格を出すイノッシーで在った。
 ギルは其の事寄り、倒れる木々が自身の方に向かって、頭の上に直撃。額から鮮血を滲ませ、立って居るだけでも奇跡に近いと思えた。
 しかし立って居るギルは、ショートソードを構えた姿を崩さず、来たイノッシーに向かって袈裟斬りで倒すとそのまま己も倒れてしまうので在った。
 
 数時間後街よりギルド応援で来た冒険者が三人。
 ギルを見て笑い声がしていた。
 冒険者は巨大なイノッシーを手際良く解体して、ギルを担いでそのまま街に帰って行った。
 街では何事も無い様な日常、穏やかに過ぎ去り。
 ギルは街に有る1画の、宿屋泊まり亭2階部屋のベッドで目が覚める。
 頭には包帯、装備は隅に置かれテーブルには書き置きが残されて居た。
 布団を押し退け、起き上がるギルの衣服は無く上半身裸で、辺りを見回すギル。
(確か冒険者登録して………。
 何処の部屋だ。)
 恐る恐る下の衣服を確認してしまうギルで在ったが、ズボンは無いがパンツは無事で有った。
 照れ臭そうに恥じらうギルは、服の所在を確認したが、何処にも見当たらなかった。
(コンコン)
 戸を叩くノックの後、1人の少女が部屋に入って来た。
「お客様お目覚めになりましたか。」
 ギルは見覚えない少女を見て、呟く様に現状を聴くため、少女に話し掛けた。
「私はどうして此処で寝て居るの。」
 少女は静かに話し掛けた。
「お客様、他の冒険者さんが此処まで運んで手当をして、お客様を残して出て行かれました。
 もしお客様が目覚めた時は、ギルドまでお越しくださいとの連絡を請けています。」
「私は何日寝ていたのでしょう。」
「お客様は既に3日寝てましたよ。」
「処で私の衣服は、何処にあるのでしょう。」
「あっ、私が、衣服は汚れてましたので洗濯して、今お持ちいたします。」
 と言い終わるとそのまま部屋を出て行った。
 少女が居なくなり、ギルはそのまま考え込んだ。
(冒険者ギルドでは、何のようだろう、記憶では確か私を狙って数名の方を倒した事でも咎められるのだろうか。)
 その様にギルは考え込んだ。
 少しして少女は再び部屋に入って来て、衣服をギルに手渡し、そのまま小物をテーブルの上に載せて、出て行った。
 ギルは早速着替え、小物を所定の場所、服に装着してズボンを履いた処で、テーブルの上に在る手紙を読んだ。
 手紙にはギルの運ばれた事が詳しく書かれ、ギルドに報告した主旨が書いて在った。
 筆記者アディンは達筆で、何語ででも解読出来る様に書いて有る事で、可成り詳しく理解出来た。
 この様な手紙はエルフが得意だとギルは直ぐに理解した。
 実際の事は書いた本人を見ない事には分からないのだが。
 ギルはその他装備を整えて部屋から宿屋受付のカウンターバーまで降りて来た。
 此処は宿屋と夜間営業のバーを兼ね備えた冒険者ご贔屓の宿屋で在った。
 下では昼下りの情事と云う感じで、昼から酒を煽る人達が数名各テーブルで呑んでいたリもする。
 軽食も在る感じだが、乾燥したパンをスライスした物に、スープを付けて食べる感じで在ろう。
 まるで何処ぞの西部劇の様な、ウエスタンバーの様な装いでも在る。
 ギルは起きてカウンターからポットミルクを頼むと、一気に口に含むが、下を向いて咽ていた。
 その後宿屋を後に、冒険者ギルドに向かって歩く。
 冒険者ギルド周辺では、数名の方がギルに気が付くと、中に入って行った。
 ギルはそのままギルドに入って行く。
 ギルドの中ではギルの事をヒソヒソと話す人達。
 ギルド受付でギルはそのまま、上に在るギルドマスターの部屋に通された。
 ギルドマスターが待ち受けるオフィスの中では、大きなソフィアに座り、書類を見て居る大漢が居る。
 この前ギルド受付に居た漢で在ろう。
 漢はギルをみず話し出す。
「取り敢えずその席に腰掛けてくれたまえ。」
 ギルドマスターの前に在る長椅子に腰掛けるギルを見ながら。
「この前はありがとう、冒険者を助けて貰った、だが何故街に来てギルドで他の冒険者達を呼ばなかった。」
 ギルは何の事か判らず、ぼーっと漢を見て。
「あっ、ギルドマスターかぁ~。」
(なるほど混乱中か、このギルは、其れなら其れなりに話さないと………。)
 マスターはその様に思った。
「では、先に紹介して置く、私は此処のギルドマスターを兼任する、サブマスターの【バッサ】と言う、今はマスター不在で、マスターは【バッサス】と言うが、この前在ったと思う、私の兄で在ろうギルド受付も兼任してるので合う事も在ろうが宜しく頼む。
 マスターは確か今は大都の用で出払ってしまった為に、私が今はマスター兼任してる、宜しく。
 そしてお前は、イノッシーを倒す際に、木に頭を殴打して倒れた様で、イノッシーはお前の剣で倒されてい為に、冒険者が宿まで運んでくれた。
 イノッシーは解体後、素材は各自分売して、冒険者が1割取り、その他数割差し引いた額は、宿屋代、解体手数料、など差し引いた額が此処に。」
 ギルは差し引いた額を手渡された。
「その事に付いてはありがとう御座います、運んで貰った冒険者の名前など、後でお教えください。」
「それに付いては後ほど、で何故イノッシーが出た際に冒険者ギルドに届け出無かった。」
「丁度私の前に出たので、そのまま討伐したのだが、駄目だったのか。」
「まだ駆け出しの者が倒す様な、大きさでは無いだろう、素直にギルドに報告して、他の冒険者などの力を借りても良いのでは。」
「分かりました、今後その様に致します、ですが私が倒せる様なら、倒しますが。」
 首を振りながら少し落胆した様なバッサで在った。
 まだギルの実力を知らないのでは、当たり前なのかも知れない事は、事実上当たり前でも在る。
 その他注意を受けて、ギルはマスターの部屋を出て行った。
 1階受付で、見知った女の人が受付していた。
【エミリー】と言う受付の前に陣取るギルは、一目惚れの様に呆けたアポ頭らを晒し、ながらクエストの書類と、獲って来た獲物を見せて、クエスト完了の判をギルドカードに登録してもらい、報酬を受けた。
 その間ギルはアポ頭らをしていた。
 そして早速新しいクエストを横の掲示板から受け、ギルドを後に冒険に出て行くので在った。
 既に薄暗い夜道、ギルに取っては明るい昼と何ら変わらないので在るが。
 本来なら闇の人は夜こそが本領発揮の時刻でも在る。
 砂ぼこりと共にギルを見失う。
 其れは殆ど数秒の出来事で在った、ギル自体は木の上に身を隠し、まるで忍者が隠れる様な感じで在ろう。
 木々を飛び交うムササビの様に次々と木々を飛んで、あっと言う間に数キロ先の木の上居た。
 約3百メートル先に目当てのコボルト達が4匹、其れを襲う様にゴブリンが6匹が取り囲む。
 その内の1匹は魔法使いのダークゴブリンと、リーダー的なボブゴブリン1体、矢を構えたグレーゴブリン2体に、槍を構えたレッドゴブリン3体、その他で全部で13匹のゴブリンが居た。
(正にダークゴブリンが邪魔だ、だが何故こんな場所で、ゴブリン達が群れで………、矢張り何か狙いが有るかも知れないなぁ…。)
 後ろからゴブリンを倒すか、跡を追って殲滅するか、取り敢えずギルドに報告するか、悩むが…。

 
 
 
 
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