冥界の日記帳

アポ

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【 第一章 】

 新戦力………と呼ばれる黑。

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 ギルドでは応援を呼ぶ為に、近くの街で有るクリーノエに二人の冒険者を選別する為、新人ギルを探して居たが、ギル自体何処を彷徨っているか分からず、他の冒険者が行く事に決まった。
『ワーズフ』と呼ばれる人に、『ウイズ』と呼ばれる冒険者は城壁から出てその足で、クリーノエに走る事に成った。
 本来なら馬に跨り1日半以上の道のりでも、此処からは湖の岸辺を走る様に樹海が広がり行く手を遮る場所に小高い山脈が在り、山脈、樹海には多くの魔物がたむろして居る。
 中央には湖な為、船を使い渡る方法も有るが、湖に住み着く魔物で、淡水魚の凶暴な水の主が居て、船でも壊すと言われる為、湖畔での釣りなどでは、釣る人も居るが小さな魚のみしか釣れず、主と言われた魚はその小魚を餌にしてる様では無く、謎に包まれた魔物と言われる。
 なので例え冒険者でも船を出し渡る事は無かった。
 その為湖畔を回り込み行くのだが…。
 敵を見る事無く無事に辿り着く、そのまま街に在るギルドに入って、事情説明を開始したが、今の現状では応援は出せ無いと言う回答しか聞けなかった。
「何故だ、私が居るギルドが困窮して居るのは、話した通りだが、今直ぐの応援冒険者が無いと、街が無くなってしまではないか。」
 悲痛な叫びを無視する様に、ギルドマスターは辺りを見回し言い放つ。
「このギルドで、ゴブリンを倒せる人は居るだろうが、ボブゴブリン、グレーゴブリン、ダークゴブリン、レッドゴブリンと其々格上のゴブリンに、ゴブリンキングとなれば更に上などが居るだろう、それ等に勝てる見込みの冒険者となれば、此処には居ない。
 倒せるのはBランク以上の冒険者で有ろう、流石に私が一人では無理だ。
 責めてA無いしS級冒険者が居ればわからないが、S級冒険者などこの様な街に居る事自体珍しい。
 だが1人のS級でも倒せるか、は聞かないと判断材料が無い。」
 項垂れた様にギルドマスターが語った。
 そして冒険者に2頭の馬を手配して、隣の城壁の街に行く様に促された。
 二人の冒険者は無言で馬に跨り、城壁の街に向かう事に成った。

 肝心なギル達は酒場で円卓を囲み、帰って来た(エルトス♡)が加わり仲良く酒を飲みだして居た。
 そして小さな声でヒソヒソと会話する様に、エルトス♡が話し出す。
「とうとう、ゴブリンが動き出したわょ、矢張りあの街何かあるわねぇ。」
 ドワーフのバルサが話す
「そんな事は分かってるが、中々尻尾が出無いぞ。」
 エルスト♡が言う
「既に兵士達が倒され、街の城壁前まで攻めてきてるけど、どうするの。」
 ギルが返答を返す。
「街の規模では、大丈夫だが狡猾なゴブリン相手では、難しいからなぁ、此処は我々も逃げるか。」
 エルスト♡が無表情でギルを睨むと、流石にギルが言う。
「分かってる、そんな顔で睨むなって、まずあの街のギルドマスターが本気で街を守る気が在るのか。
 それとも見捨てる積りなのか知りたい、其れで今後の展開を考える、しかし何処の悪たれが、ゴブリンを先導して街を襲わせたのだろう。」
 と言いながら隣の冒険者達を見つめる目が物語る。
 其処にもう一人酒場に入って来た人が居る。
 漆黒の闇の衣装に身を纏いながら、無言で入って来て、矢張り隣の席では警戒態勢で在ったが、既に手慣れた様に、固まる1団で在った。
 エルスト♡がギルの隣に座り直し、腕をギルに組むとご満悦な様子。
 そして今来た者は自然とギル達の席に鎮座した。
 フードを纏ったままで話し出すボッカと言われた男。
「王国の方では、丞相辺りが怪しい、何でも丞相『アルデ・ガラード』は兵士達に国王の暗殺計画を企んで居るみたいで、裏金が冒険者達に配られた様子だ、特に隣街のギルドに冒険者数名のB級達に何か破らせる腹積もりみたいだが。」
 ギルは視線を隣の席に、そのまま話す。
「ではそろそろ捕まえて、裏金が何処から出てるか、考えるかなぁ~。」
 全員席を立つと、消える様に隣の席の冒険者達を一瞬で捕えた。
 冒険者達は何事と思う間も無く、無事に捕まるので在った。
「痛いなぁ何するんだ。」
 など言いながら、暴れるが既に抵抗出来ない感じに捕まってしまった。
 可成り呆気ない殆ど自由を奪われ身動き出来ない冒険者達。
 ギルがその中の1人に尋ねる。
 黒く光る短剣が冒険者の喉元に、冒険者は観念した様に。
「最初に言うが、我々黒の闇と言う超S級の国王直属諜報ギルド機関所属の冒険者だが、真逆ゴブリンを焚き付け、隣街をなど無いだろうな。」
 観念した様に冒険者は語る。
「如何にも我々がゴブリンを先導して街を襲わせた、だが既に遅い、街では既に我々の仲間が兵士、冒険者の武器に細工をして、幾ら強い冒険者でも太刀打ち出来ない筈だ。」
 エルスト♡がにこにこして、冒険者達に話す。
「アラ、矢張り有れは貴方達の仕業ねぇ、既に全部の武器は私が元の物寄り良く切れる様に、手直ししたはよ。」
「チッ、其れだけでは無い冒険者の中に潜伏する同胞が、内から城門を開き中にゴブリンを招く手筈に成っている。」
 エルスト♡が回答する。
「もしかすると、既に私が倒した冒険者達の事かしら、わざとらしい殆ど私に付き掛かる様に仕向けて、数名の冒険者達には退場して貰ったから、多分大丈夫な筈よ。
 あの人達って入口に居たから、耳元でそっと、「既に貴方達の行動はバレてます。」ってリーダー(ポイ、アポな子大人だけどの人)に言ったら素直に付いて来てくれたはよ。」
(腕と足の腱を切ったから多分物を持つ事は出来ない筈。)
 「ではそろそろ、貴方達のして来た事を聴きましょうか。」
 背後から締め上げる様に腕に力を入れて、冒険者の一人に質問する。
「痛いなぁ、我々が何をしたって言うのだ。」
 エルスト♡の隣では、首周りに短剣を擦る様に、赤身のミミズ腫れした男が語りだす。
「わ、わかった話すから剣を離してくれ。
 我々は王国の宰相に頼まれて、ゴブリンを街に入れる様に言われただけだ、その後は国内から出れば今までの所業を、無かった事にして貰える様に一筆書いて貰った。
 此れで冒険者として、最初から始められると言う約定だ。」
 ギルは燻し顔で、もう一度尋ねる。
「違うだろ、丞相では無く補佐官の1人(ベクター・ラ・イル)では無いのかなぁ。」
【此処で補佐官に付いて、国王を守るのは王国近衛兵で、その下の位に護衛騎士、護衛兵士、となります。
 近衛兵は本来なら騎士を束ねてその下に兵士が数名付く。
 逸れを纏める役職に補佐官が居て、補佐官の上に丞相が軍全判を任されてます。】
「補佐官は兵士を全部動かす事は出来ない、丞相が命じると全部の兵が寝返る事に成り、今回の様に一般兵士は動け無いので、意味が無いでは無いか。
 しかも一般兵士に命じるのは、丞相では無く、補佐官からしか動かす事も出来ない。」
 冒険者達の顔色が悪い、冒険者自身達の考える事は、如何にしてこの場を逃げるかで在ろう。
 嘘さえ尽きかねない現状で有る事が分かる。
「真逆本当に丞相が寝返るので在れば、我々冒険者ギルドには丞相が依頼するとも思え無い。
 誰だ丞相を追い落とす者は、今なら今後の対応も考えられる。」
 明らかに焦りが覗える冒険者達で在った。
 だが例えその様な時でも、中々本当の事を言わない冒険者達。

  
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