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-第8夜- 赤い背中が語る
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囲まれれたのにも関わらず、人狼ら3人は悪足掻きをやめなかった。聖職者らにより、まず妹のカリンが最初に救出された。ヨダレを垂らして虚ろな目となっていたカリンはその場で倒れてしまい、すぐにその場へと駆け寄った聖職者らに抱えられ、工場を真っ先に抜けて行ったのだ。カリンを人質にしていた男の人狼は命乞いをするも容赦なく神器にぶちのめされて絶命した。次に解放されたのは母だ。母を人質に取っていた女の人狼は我先にと母を放し、この場からなんとしてでも抜け出したかったんだろうが聖職者らがそうはさせなかった。女の人狼はその場で倒れ、動かなくなる。最後に残ったのは僕だった。サリーは力強く僕の身体を押さえ付け、長く鋭く伸びた爪で再度、首筋に当てて来た。
「こ、こいつがどうなってもいいのか?し、死ぬぞぉ?ゴホゴホッ」
「やめておけ。この場からお前は逃げられない」
イアンが彼女にそう言った。
「貴様だけを生かすことも出来る。さぁ、大人しく観念しろ」
長っぽくない偉そうな男が彼女に慈悲を見せる。
「だ、騙されないぞぉ、お、お前らは私を殺そうとする。そ、そうに決まっているんだぁ、ゼェゼェゼェゼェ」
その表情は姿は最早、人狼そのものであった。とっくに僕の中でサリーは死んだ。居なくなったんだ。
「本当だ。最後の一匹であるお前は殺さない。他にも仲間が街に潜伏している可能性があるからな。仲間の所在やこれまでの経緯。詳しく話を聞きたいからな」
今度に言ったのは一番、偉そうな中年の男性。長だった。
「そ、そんな話、だ、誰がぁ……ゼェゼェゼェ、ハァハァ」
「止むを得んな。強硬手段だ」
聖職者の長がそう言った時であった。
「あ……あぁ、夜は……神は私に味方をしている……あぁ……」
サリーの言葉と上から差し込む光により、皆がその視線を破けた天窓へと移した。先程、サテライトが落ちて来た時場所の窓だ。そこから月の光が空気中に舞う塵と共に降り注がれる。そう、夜だ。そうこうしているうちに外の夕闇は夜へと変わったのだ。そして、夜といえば……。
サリーは降り注ぐ光の場所へと僕ごと連れて行き、その光を浴びた。そう、月夜の光。彼女はその光を浴びて、姿を変えていったんだ。来てい服は一瞬に千切れ飛び、その華奢な身体は狼の体毛。筋肉質な肉体へと変わっていった。爪は更に長く鋭くなり、歯もとても凶暴な具合にギザギザして、下と上の前歯2本はもう、人間のものではなかった。可愛いらしかった眼も獰猛な目付きへと変わり、中心の黒い瞳を囲うようにして大きな朱が光を放っていた。
「グゥルルルルル、ガォォォォォッ!!」
その叫び声は狼そのもので、口からポタポタと垂れる涎は獲物への飢えを教えてくれた。
「漸く、その姿になってくれましたか」
まるでそれを待っていたかのような物言いをするサテライト。彼女の表情は退屈そうな顔にとても満ちていた。
「その余裕もいつまで続くかな?」
サリーも負けじと彼女を挑発する。
「そんなに自信があるなら、何故、彼を放さないのですか?人質は万が一の……保険?」
煽りで返した彼女の言葉にサリーは思いもよらない行動に出た。
「ふん、ならいい。それにこいつが居ると戦いづらいしな。お前らを殺した後、こいつと共に私はこの街を出る」
「今、私たちを殺すと……言いましたか?」
「夜の人狼を舐めるな。この言葉の意味をすぐに思い知らせてやる」
「……そんな事、とっくに分かってる」
サリーは長い間、人質にしていた僕を投げ飛ばすとサテライトの方へと向かって駆け出した。同じくして、サテライトもまたサリーに向かって走り出す。
飛ばされた僕はイアンに抱えられていた。
「おい、大丈夫か?カルム」
「う、うん」
少し遅れて僕はそう答える。
「ここは危険だ。外へ行くぞ」
僕ら家族はイアンや一部の聖職者らに連れられ、廃工場の中を出た。最後に見た光景はサリーとサテライトが激しく戦っている姿であった。
「サリー……」
その名が口から無意識に出ていた。
* * *
勝てない事なんて分かっていた。
もう、ここから形勢逆転なんてないって事も。
だってこいつ、他と違って一人だけ強さが桁違いだから。
それでも私は……“人狼”としての“最期の全力”をこの女にぶつけたかったんだ。
私を人間と思い、慕ってくれたカルムの背中はもう見えない。聖職者らに連れられて家族共々、安全な外へと出たのだろう。
騙して悪かった。殺して悪かったなんて微塵も思っていない。
だって、それが……“人狼の在り方”だから……。
「夜の月明かりを浴びてくれたら、多少はマシになると思ったけど……それもただの見当違いだったかも」
「ハァハァハァハァ、言ってくれるじゃん、あんた。そうだ、まだ名前訊いてなかったね」
「そう遠くないうちに死ぬ相手に何故、名前を教えなければいけないの?」
赤装束の女は不思議そうな顔で尋ねてくる。
「戦っている相手の事なんか興味無いよ。でも、あんたは例外だった。ただそれだけの事さ」
「そう。いいですよ?教えてあげても」
女は一旦、間を置きこう言った。「サテライト=ヴィル・アストレア。“赤ずきん”と言った方がピンと来るかな?」って。
「あ、あんたが噂の“赤ずきん”か。話には聞いている。物凄く強い人間がいるって。たった1人で夜の人狼を数多く相手し、白銀の双刃で斬り裂くって……」
「なんだ、聞いた事あったんですか。なら、話は早い。貴女にはこれから四肢を失ってもらいます」
「は?」
その動きはほんの一瞬の事だった。気付いた時には私は首と上半身だけになっていたんだ。あまりの速さに。その出来事に一瞬、何が起こったのか理解が出来なかった。呆気にとられている時に彼女は外で待機している聖職者らを呼び、そして私はそのまま生きた状態で連れ出されたんだ。
「四肢を全て斬り落としたが安心しろ。出血はほんの少しだけだ。もう既に血は止まっている。そういう風に斬り落としたんだ」
まだ頭の中が整理出来てない時に私は最後にと、カルムと顔を合わせさせられた。脚を失い低くなった私に彼は言う。
「今までありがとう、大好きだったよ。お 姉 ち ゃ ん」と。
カルムに私は何も言えなかった。これが最後だと言うのに。ただじっと下を向くことしか出来なかったんだ。
今の私には外の綺麗な月の光が勿体ないくらいに眩し過ぎた。
* * *
解放され、サリーに最後のお別れの言葉が言えた僕はずっと気になっている事を彼女に訊いた。
「ねぇ、待って。待ってよ」
任務が終わり、完全にお疲れ様状態だった彼らの背中に僕は声を掛ける。
「何かな?カルム」
イアンが僕に尋ねた。
だが訊きたかった相手は違った。サテライトの方だ。
「ねぇ、ねぇ!なんで分かったの?どうしてここが?」
小さな僕を彼女は見下ろしながら答えてくれた。
「初めて家に訪れた時に貴方から微かに血の匂いと、人狼特有の獣の匂いがしました。身体を洗っても匂いが服に染み付いていたのでしょう。それにただ近くで現場から去る人狼を目撃しただけならそんな匂いは普通付きません。かと言って接触してきた人狼が目撃者を生かすとも思えない。だから、あの後、もう一度家に伺ったんです。そしたら貴方はもう居ませんでした。おばさんから話を聞き、私達が帰った後、入れ替わるようにして友達が来て、何処かへと出掛けていったって。それで思い当たる場所がここじゃないかと聞いて、それで駆け付けた訳です」
「それにしては随分と準備がいいね。ほら、特になんも確証もないのに、人数とか?」
「あぁ、それはですね。私が独りだけで先にこの場所を訪れていたからです」
「え?」
「だから、一部始終見てましたよ?貴方やその家族が人狼から淫らな行為を受ける所を」
「え、そ、それじゃあ」
それを聞き、急に恥ずかしくなってきた。身体がまた熱くなってきた。
「サテライトは常人よりも鼻が利くんだ。特に人狼に関してはな。だから、ある程度は彼女の事を皆、信用していた」
イアンが今の僕の気持ちを知らずにそんな事を呑気に行ってくる。
「父を救えなかったのはとても残念に思っているよ。ただ指を咥えて黙って見ている事しか出来なかった。独断専行をしても良かったんだが、状況を悪化したくなかったんだ」
「そう……ですか、父の事は、仕方ないです」
「そう。見掛けによらず強いんだね」
「そう……かな?」
「うん。それと、仲間の居場所は本部の聖職者が暫くの間、サリーから聞きだすから。その間はもしかしたら面会出来るかも」
「え?」
「でも覚悟は決めておいて。それが終わったら、彼女は処刑されるから。これが人狼の運命なのだから」
サリーとはもう、これが最後だと思っていたからちょっと嬉しかった。けど、サテライトの言葉が僕の頭から離れなかったんだ。彼女は別れ際こう言った。
「私はサテライト=ヴィル・アストレア。愛称は“サテラ”。そして、知る者はこう呼ぶ。赤 ず き ん と」
少しずつ遠ざかって行く彼らの背中。その姿はまさに夜空に昇る大きな月に立ち向かっていくように見えた。その中で一人、目立つ赤い背中。
サテライト=ヴィル・アストレア。愛称はサテラ。
そして、彼女の異名は“赤ずきん”。
初めて聞く名前だったけど、何故か新しく聞いた感じはしなかった。強くて不思議な女の子だった。
赤ずきん、サテラ。彼女とはまたいつか、何処かで出会えるような気がしたんだ。
「こ、こいつがどうなってもいいのか?し、死ぬぞぉ?ゴホゴホッ」
「やめておけ。この場からお前は逃げられない」
イアンが彼女にそう言った。
「貴様だけを生かすことも出来る。さぁ、大人しく観念しろ」
長っぽくない偉そうな男が彼女に慈悲を見せる。
「だ、騙されないぞぉ、お、お前らは私を殺そうとする。そ、そうに決まっているんだぁ、ゼェゼェゼェゼェ」
その表情は姿は最早、人狼そのものであった。とっくに僕の中でサリーは死んだ。居なくなったんだ。
「本当だ。最後の一匹であるお前は殺さない。他にも仲間が街に潜伏している可能性があるからな。仲間の所在やこれまでの経緯。詳しく話を聞きたいからな」
今度に言ったのは一番、偉そうな中年の男性。長だった。
「そ、そんな話、だ、誰がぁ……ゼェゼェゼェ、ハァハァ」
「止むを得んな。強硬手段だ」
聖職者の長がそう言った時であった。
「あ……あぁ、夜は……神は私に味方をしている……あぁ……」
サリーの言葉と上から差し込む光により、皆がその視線を破けた天窓へと移した。先程、サテライトが落ちて来た時場所の窓だ。そこから月の光が空気中に舞う塵と共に降り注がれる。そう、夜だ。そうこうしているうちに外の夕闇は夜へと変わったのだ。そして、夜といえば……。
サリーは降り注ぐ光の場所へと僕ごと連れて行き、その光を浴びた。そう、月夜の光。彼女はその光を浴びて、姿を変えていったんだ。来てい服は一瞬に千切れ飛び、その華奢な身体は狼の体毛。筋肉質な肉体へと変わっていった。爪は更に長く鋭くなり、歯もとても凶暴な具合にギザギザして、下と上の前歯2本はもう、人間のものではなかった。可愛いらしかった眼も獰猛な目付きへと変わり、中心の黒い瞳を囲うようにして大きな朱が光を放っていた。
「グゥルルルルル、ガォォォォォッ!!」
その叫び声は狼そのもので、口からポタポタと垂れる涎は獲物への飢えを教えてくれた。
「漸く、その姿になってくれましたか」
まるでそれを待っていたかのような物言いをするサテライト。彼女の表情は退屈そうな顔にとても満ちていた。
「その余裕もいつまで続くかな?」
サリーも負けじと彼女を挑発する。
「そんなに自信があるなら、何故、彼を放さないのですか?人質は万が一の……保険?」
煽りで返した彼女の言葉にサリーは思いもよらない行動に出た。
「ふん、ならいい。それにこいつが居ると戦いづらいしな。お前らを殺した後、こいつと共に私はこの街を出る」
「今、私たちを殺すと……言いましたか?」
「夜の人狼を舐めるな。この言葉の意味をすぐに思い知らせてやる」
「……そんな事、とっくに分かってる」
サリーは長い間、人質にしていた僕を投げ飛ばすとサテライトの方へと向かって駆け出した。同じくして、サテライトもまたサリーに向かって走り出す。
飛ばされた僕はイアンに抱えられていた。
「おい、大丈夫か?カルム」
「う、うん」
少し遅れて僕はそう答える。
「ここは危険だ。外へ行くぞ」
僕ら家族はイアンや一部の聖職者らに連れられ、廃工場の中を出た。最後に見た光景はサリーとサテライトが激しく戦っている姿であった。
「サリー……」
その名が口から無意識に出ていた。
* * *
勝てない事なんて分かっていた。
もう、ここから形勢逆転なんてないって事も。
だってこいつ、他と違って一人だけ強さが桁違いだから。
それでも私は……“人狼”としての“最期の全力”をこの女にぶつけたかったんだ。
私を人間と思い、慕ってくれたカルムの背中はもう見えない。聖職者らに連れられて家族共々、安全な外へと出たのだろう。
騙して悪かった。殺して悪かったなんて微塵も思っていない。
だって、それが……“人狼の在り方”だから……。
「夜の月明かりを浴びてくれたら、多少はマシになると思ったけど……それもただの見当違いだったかも」
「ハァハァハァハァ、言ってくれるじゃん、あんた。そうだ、まだ名前訊いてなかったね」
「そう遠くないうちに死ぬ相手に何故、名前を教えなければいけないの?」
赤装束の女は不思議そうな顔で尋ねてくる。
「戦っている相手の事なんか興味無いよ。でも、あんたは例外だった。ただそれだけの事さ」
「そう。いいですよ?教えてあげても」
女は一旦、間を置きこう言った。「サテライト=ヴィル・アストレア。“赤ずきん”と言った方がピンと来るかな?」って。
「あ、あんたが噂の“赤ずきん”か。話には聞いている。物凄く強い人間がいるって。たった1人で夜の人狼を数多く相手し、白銀の双刃で斬り裂くって……」
「なんだ、聞いた事あったんですか。なら、話は早い。貴女にはこれから四肢を失ってもらいます」
「は?」
その動きはほんの一瞬の事だった。気付いた時には私は首と上半身だけになっていたんだ。あまりの速さに。その出来事に一瞬、何が起こったのか理解が出来なかった。呆気にとられている時に彼女は外で待機している聖職者らを呼び、そして私はそのまま生きた状態で連れ出されたんだ。
「四肢を全て斬り落としたが安心しろ。出血はほんの少しだけだ。もう既に血は止まっている。そういう風に斬り落としたんだ」
まだ頭の中が整理出来てない時に私は最後にと、カルムと顔を合わせさせられた。脚を失い低くなった私に彼は言う。
「今までありがとう、大好きだったよ。お 姉 ち ゃ ん」と。
カルムに私は何も言えなかった。これが最後だと言うのに。ただじっと下を向くことしか出来なかったんだ。
今の私には外の綺麗な月の光が勿体ないくらいに眩し過ぎた。
* * *
解放され、サリーに最後のお別れの言葉が言えた僕はずっと気になっている事を彼女に訊いた。
「ねぇ、待って。待ってよ」
任務が終わり、完全にお疲れ様状態だった彼らの背中に僕は声を掛ける。
「何かな?カルム」
イアンが僕に尋ねた。
だが訊きたかった相手は違った。サテライトの方だ。
「ねぇ、ねぇ!なんで分かったの?どうしてここが?」
小さな僕を彼女は見下ろしながら答えてくれた。
「初めて家に訪れた時に貴方から微かに血の匂いと、人狼特有の獣の匂いがしました。身体を洗っても匂いが服に染み付いていたのでしょう。それにただ近くで現場から去る人狼を目撃しただけならそんな匂いは普通付きません。かと言って接触してきた人狼が目撃者を生かすとも思えない。だから、あの後、もう一度家に伺ったんです。そしたら貴方はもう居ませんでした。おばさんから話を聞き、私達が帰った後、入れ替わるようにして友達が来て、何処かへと出掛けていったって。それで思い当たる場所がここじゃないかと聞いて、それで駆け付けた訳です」
「それにしては随分と準備がいいね。ほら、特になんも確証もないのに、人数とか?」
「あぁ、それはですね。私が独りだけで先にこの場所を訪れていたからです」
「え?」
「だから、一部始終見てましたよ?貴方やその家族が人狼から淫らな行為を受ける所を」
「え、そ、それじゃあ」
それを聞き、急に恥ずかしくなってきた。身体がまた熱くなってきた。
「サテライトは常人よりも鼻が利くんだ。特に人狼に関してはな。だから、ある程度は彼女の事を皆、信用していた」
イアンが今の僕の気持ちを知らずにそんな事を呑気に行ってくる。
「父を救えなかったのはとても残念に思っているよ。ただ指を咥えて黙って見ている事しか出来なかった。独断専行をしても良かったんだが、状況を悪化したくなかったんだ」
「そう……ですか、父の事は、仕方ないです」
「そう。見掛けによらず強いんだね」
「そう……かな?」
「うん。それと、仲間の居場所は本部の聖職者が暫くの間、サリーから聞きだすから。その間はもしかしたら面会出来るかも」
「え?」
「でも覚悟は決めておいて。それが終わったら、彼女は処刑されるから。これが人狼の運命なのだから」
サリーとはもう、これが最後だと思っていたからちょっと嬉しかった。けど、サテライトの言葉が僕の頭から離れなかったんだ。彼女は別れ際こう言った。
「私はサテライト=ヴィル・アストレア。愛称は“サテラ”。そして、知る者はこう呼ぶ。赤 ず き ん と」
少しずつ遠ざかって行く彼らの背中。その姿はまさに夜空に昇る大きな月に立ち向かっていくように見えた。その中で一人、目立つ赤い背中。
サテライト=ヴィル・アストレア。愛称はサテラ。
そして、彼女の異名は“赤ずきん”。
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