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-第35夜- 犠牲者2人
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2階に降りた私はそこで待っている筈のレーネと騒ぎの原因を突き止めに向かおうとしたがそこに彼女の姿は無かった。
(レーネ!?あいつ何処に……)
すると階段から先程のメイドに肩を貸しながら美容師が降りてきた。ついでにシェイリも一緒だった。
「!?サテラ……なんなんだこの騒ぎは!?メイドはさっきから何も答えない!」
「サテラさん!!!」
そこで再会した私達はたまたま近くを通りかかった執事の後を着いてく事になった。そして、そこで私達は今回の騒ぎの真相を知る事となる。
人集りが出来ていたのは215号室前の廊下。
「すみません、通してください。ちょっと……すみません、」
私はその人々の隙間をまるで木々の間を通り抜けるようにして強引な形で前に突き進んだ。すると、そこには一人の男性が血溜まりの中で倒れていたのだった。身体には捕食痕が幾つも残っていた。
(……まさか!)
私の脳裏に様々な情報が巡り巡る。
恐らく神妙な面持ちをしていた私に「先輩!っ」と呼ぶ声が。振り返ると彼女はすぐ後ろに立っていた。
「レーネ、お前、なんで先に……」
「すみません、どうしても待てなくて……」
子供みたいな言い訳をする彼女に対し私は「それは悪かった」と謝り、決して攻めなかった。
すると、このタイミングであの婚約者2人がやって来る。
「おいおいなんだなんだ、全くよぉ。俺らはせっかく楽しいコトの最中だったって言うのに……えっ、し……体?」
そう驚く彼に対し、彼と腕を組んだままの彼女は甲高い叫び声を発した。
その声は私達がいることをまるで気にもせず発せられ、私は今も耳がキンキンとしている。中には「鼓膜破れたわ」と冗談なのか冗談じゃないのか分からないことを言っている男も近くにいた。
こうして楽しい夜として幕を閉じた筈の今日が日付けが変わる頃には恐怖の夜へと化したのだ。
亡くなれた男性はミシェルの指示の元、麻袋に入れられ屋敷の地下室へと運ばれて行った。少しでも傷むのを遅らせる為だ。
そして、私達はというと、屋敷に勤めている使用人含めて全員がパーティーに使っていた広大なリビングルームへと集まる事となった。
「おいおい、今から何するんだよ?」
「決まってるでしょ?人狼探しでしょ?」
「はぁ~!?もう深夜の1時だぞ!?俺は明日の夜までには地元に帰らないといけないんだよ!」
「そんなの言ったら明日から仕事だって人もいるでしょ?ここに」
若い男女2人組みの声がよく聞こえて来る。2人とも声が大きいというのもあるが、男性の方が物凄く苛立っていたからだ。
「やはり事件は起こってしまいましたか……」
「お前は……」
探偵が再び姿を見せた。しかも今度はレーネのいる前で。
「先輩、この人は?」
「あぁ、申し遅れました私は……」
「不審者だ。はたまたはナンパ野郎だ。気にするなレーネ」
私はそいつの声に被せて言った。
「それより今の発言、どういう意味です?もしかして貴方があの人を……」
「ははっ、んな馬鹿な。違いますよお嬢さん。そういう意味では無くてね。この僕、名探偵のポルア・リキュールケルスいる所、必ず事件は起こるという事です」
探偵は得意気に語り始める。
「だから、僕は分かっていたんです必ず今夜、誰かが犠牲になると!!」
得意気に語るな。というかお前はこの場に最もいてはならない人物だろ。仮にお前が事件を起こしていなくてもお前がいる所に必ず事件が起きるなら、お前が元凶みてぇなものじゃねぇか。
そう私は心の中で毒吐いた。すると、近くにいた貴婦人がこんな事を言い出す。
「貴方が本当に探偵なら、この事件を解決してみてよ!」
誰かが言うのを待っていたと言わんばかりに彼女の言葉に続き、次々と他の者が好き好きに言い出す。
「そうだそうだ!本当に探偵だがなんだが知らんがお前がもし、本当に名探偵だと言うならさっさと事件を解決してみせろ!」
「そうだそうだ!人狼を探せ!見つけ出せ!」
そうヤジを飛ばす者もいれば「探偵?下らない……」と馬鹿にする者、「そういうあんたが一番、怪しいよ」、「お前が人狼なんじゃないのか?」と疑いの目を向ける者もいた。
「ふーん、分かりました。皆さん、そこまで仰るなら、その人狼とやらを見つけ出して見せましょう!この名探偵、ポアロ・リキュールケルスにお任せあれ!」
胸に手を当てながら探偵は言う。演説者のつもりなのだろうか?間違いなく今、皆の視線は彼に集中している。だが、すぐに皆の視線はその人物へと移る。
「皆さん、夜分にすみません。しかし、パーティー参加者のオデット・コスさんが人狼の捕食と思しき殺され方をされました。既に死亡はこちらによって確認されています。遺体の体温から死後、それ程経ってないと思われる為、皆さんには申し訳ありませんが暫し屋敷に残ってもらいます」
執事長ミシェル・ゲイレンが告げた事実は人々を恐怖と不安の渦へと巻き込んだ。周囲の反応は様々で、怒り悲しみ恐怖、不安、震え。そして、疑心。間違いなく殆どの者が正常な精神では無かった。
だが探偵は冷静だった。気持ち悪い程に。
「執事長。それでその遺体は?」
「先程、一部の人に伝えましたが我が屋敷の地下室で傷まないよう保管しております。警務局か保安所の者がここに着き次第、明け渡すつもりです」
「ほう。ちなみに聖導教会や白銀に渡さないのは何故です?連絡を入れるなら彼らの方が適任でしょう?何故ならば犯人は狼なのですから」
探偵は良い所を突いていた。だが、ミシェルは「人狼を装った殺人犯がいる可能性も否定出来ないので。それに人によって殺さてないと分かれば自動的に遺体はその手の専門の機関に渡されます故」と返す。
探偵もその説明に納得したのか「それで、その遺体は今、誰が見張ってます?何人体制ですか?」と新たな質問をする。
執事は「3人で、交代制で見張らせております。3人とも信頼に足るグランヴィル家の使用人ですので御安心ください」と答えた。その言葉を聞き、彼も安心たのかもうこれ以上、執事に何かを尋ねる事はしなかった。
「そういえば、あのオッサンいねーじゃねぇか?何やってんだ?ウンガーは」
ローキスと言ったか?私に最初に絡んで来たオッサンと揉めていた男が突然、そんな事を言い始めた。
「確かにいないわね、ローキス。なんでいないのかしら?私……私、怖いわ。ローキス」
「大丈夫だ。大丈夫だアイリス。必ずお前を俺が守ってみせるからな」
一体、私達は何を見せられているのだろうか?なんで人喰いがあった日の夜にそんな熱々な姿を見せつけられなきゃならないのだろうか?
「ねぇ、あの二人が言ってることよく分からないんだけど?ねぇ、無視しないでよ、ねぇ?」
私とレーネは探偵を無視して美容師とシェイリがいる方へと向かった。
(にしても本当に広いリビングだな。もっとソファとか椅子とか用意してくれてもいいものだが……)
歩いている道中、レーネがこんなことを訊いてくる。
「あのっ、先輩!今、2人が言ってたウンガーって先輩のことをナンパしてきた人の事ですよね?」
「あぁ、そうだ。ダル絡みをしてきたオッサンだ」
2人と再び、合流した所で今度はこんな事を人々が言い出す。「皆、リビングに集まっているのに未だに姿を現さないなんて怪しいわね」、「なぁ、もうそいつが犯人ってことでよくね?」、「本当に人狼だったりしてな」と口々に言い出す。
中には突然、起こされ何も説明されないままリビングに待たされている人もいたのか。「一体、いつまで待たせる気だ!」と怒りを露わにし、リビングから出ていこうとしている。
その様子を見ていたハクビャクインがゆっくりとその人物の元へ行き、説得をしようとし始める。
だが、その時だった。
「バァン」と大きく扉が開かれ、青ざめた顔で一人の執事と一人のメイドが入って来た。
「どうしましたか?」
彼らにミシェルは尋ねる。
「お、おお、お迎えに行こうとしたウ、ウ、ウンガーさんが部屋で……」
(……まさかっ!!)
私の嫌な予感は外れていなかったようだ。
執事は震える声で付げた。
「ウ、ウ、ウンガーさんが部屋でっ、部屋で倒れています……」
その言葉には人々がどよめき出す。
「落ち着きなさい。ウンガーさんの脈は?」
ミシェルの問いに執事はただ首を横に振るだけだった。
「2人目の犠牲者……」
そう誰かが言った。
その声は若い男の人が言ったようにも聞こえたし、か弱い女性の声にも聞こえた。
ただハッキリしているのは一つ。
一晩に2人も男性が亡くなったということ……。
「皆さん、ここでお待ちください。私はウンガーさんの部屋を見て参ります」
ミシェルはリビングを出て行った。
この非常事態に流石の当主オーエンも焦りを隠せない。
「先輩……」
レーネが心配そうに私を見る。
「大丈夫だ。レーネ……大丈夫だ」
今はこんな言葉しか彼女に掛けられなかった。
(レーネ!?あいつ何処に……)
すると階段から先程のメイドに肩を貸しながら美容師が降りてきた。ついでにシェイリも一緒だった。
「!?サテラ……なんなんだこの騒ぎは!?メイドはさっきから何も答えない!」
「サテラさん!!!」
そこで再会した私達はたまたま近くを通りかかった執事の後を着いてく事になった。そして、そこで私達は今回の騒ぎの真相を知る事となる。
人集りが出来ていたのは215号室前の廊下。
「すみません、通してください。ちょっと……すみません、」
私はその人々の隙間をまるで木々の間を通り抜けるようにして強引な形で前に突き進んだ。すると、そこには一人の男性が血溜まりの中で倒れていたのだった。身体には捕食痕が幾つも残っていた。
(……まさか!)
私の脳裏に様々な情報が巡り巡る。
恐らく神妙な面持ちをしていた私に「先輩!っ」と呼ぶ声が。振り返ると彼女はすぐ後ろに立っていた。
「レーネ、お前、なんで先に……」
「すみません、どうしても待てなくて……」
子供みたいな言い訳をする彼女に対し私は「それは悪かった」と謝り、決して攻めなかった。
すると、このタイミングであの婚約者2人がやって来る。
「おいおいなんだなんだ、全くよぉ。俺らはせっかく楽しいコトの最中だったって言うのに……えっ、し……体?」
そう驚く彼に対し、彼と腕を組んだままの彼女は甲高い叫び声を発した。
その声は私達がいることをまるで気にもせず発せられ、私は今も耳がキンキンとしている。中には「鼓膜破れたわ」と冗談なのか冗談じゃないのか分からないことを言っている男も近くにいた。
こうして楽しい夜として幕を閉じた筈の今日が日付けが変わる頃には恐怖の夜へと化したのだ。
亡くなれた男性はミシェルの指示の元、麻袋に入れられ屋敷の地下室へと運ばれて行った。少しでも傷むのを遅らせる為だ。
そして、私達はというと、屋敷に勤めている使用人含めて全員がパーティーに使っていた広大なリビングルームへと集まる事となった。
「おいおい、今から何するんだよ?」
「決まってるでしょ?人狼探しでしょ?」
「はぁ~!?もう深夜の1時だぞ!?俺は明日の夜までには地元に帰らないといけないんだよ!」
「そんなの言ったら明日から仕事だって人もいるでしょ?ここに」
若い男女2人組みの声がよく聞こえて来る。2人とも声が大きいというのもあるが、男性の方が物凄く苛立っていたからだ。
「やはり事件は起こってしまいましたか……」
「お前は……」
探偵が再び姿を見せた。しかも今度はレーネのいる前で。
「先輩、この人は?」
「あぁ、申し遅れました私は……」
「不審者だ。はたまたはナンパ野郎だ。気にするなレーネ」
私はそいつの声に被せて言った。
「それより今の発言、どういう意味です?もしかして貴方があの人を……」
「ははっ、んな馬鹿な。違いますよお嬢さん。そういう意味では無くてね。この僕、名探偵のポルア・リキュールケルスいる所、必ず事件は起こるという事です」
探偵は得意気に語り始める。
「だから、僕は分かっていたんです必ず今夜、誰かが犠牲になると!!」
得意気に語るな。というかお前はこの場に最もいてはならない人物だろ。仮にお前が事件を起こしていなくてもお前がいる所に必ず事件が起きるなら、お前が元凶みてぇなものじゃねぇか。
そう私は心の中で毒吐いた。すると、近くにいた貴婦人がこんな事を言い出す。
「貴方が本当に探偵なら、この事件を解決してみてよ!」
誰かが言うのを待っていたと言わんばかりに彼女の言葉に続き、次々と他の者が好き好きに言い出す。
「そうだそうだ!本当に探偵だがなんだが知らんがお前がもし、本当に名探偵だと言うならさっさと事件を解決してみせろ!」
「そうだそうだ!人狼を探せ!見つけ出せ!」
そうヤジを飛ばす者もいれば「探偵?下らない……」と馬鹿にする者、「そういうあんたが一番、怪しいよ」、「お前が人狼なんじゃないのか?」と疑いの目を向ける者もいた。
「ふーん、分かりました。皆さん、そこまで仰るなら、その人狼とやらを見つけ出して見せましょう!この名探偵、ポアロ・リキュールケルスにお任せあれ!」
胸に手を当てながら探偵は言う。演説者のつもりなのだろうか?間違いなく今、皆の視線は彼に集中している。だが、すぐに皆の視線はその人物へと移る。
「皆さん、夜分にすみません。しかし、パーティー参加者のオデット・コスさんが人狼の捕食と思しき殺され方をされました。既に死亡はこちらによって確認されています。遺体の体温から死後、それ程経ってないと思われる為、皆さんには申し訳ありませんが暫し屋敷に残ってもらいます」
執事長ミシェル・ゲイレンが告げた事実は人々を恐怖と不安の渦へと巻き込んだ。周囲の反応は様々で、怒り悲しみ恐怖、不安、震え。そして、疑心。間違いなく殆どの者が正常な精神では無かった。
だが探偵は冷静だった。気持ち悪い程に。
「執事長。それでその遺体は?」
「先程、一部の人に伝えましたが我が屋敷の地下室で傷まないよう保管しております。警務局か保安所の者がここに着き次第、明け渡すつもりです」
「ほう。ちなみに聖導教会や白銀に渡さないのは何故です?連絡を入れるなら彼らの方が適任でしょう?何故ならば犯人は狼なのですから」
探偵は良い所を突いていた。だが、ミシェルは「人狼を装った殺人犯がいる可能性も否定出来ないので。それに人によって殺さてないと分かれば自動的に遺体はその手の専門の機関に渡されます故」と返す。
探偵もその説明に納得したのか「それで、その遺体は今、誰が見張ってます?何人体制ですか?」と新たな質問をする。
執事は「3人で、交代制で見張らせております。3人とも信頼に足るグランヴィル家の使用人ですので御安心ください」と答えた。その言葉を聞き、彼も安心たのかもうこれ以上、執事に何かを尋ねる事はしなかった。
「そういえば、あのオッサンいねーじゃねぇか?何やってんだ?ウンガーは」
ローキスと言ったか?私に最初に絡んで来たオッサンと揉めていた男が突然、そんな事を言い始めた。
「確かにいないわね、ローキス。なんでいないのかしら?私……私、怖いわ。ローキス」
「大丈夫だ。大丈夫だアイリス。必ずお前を俺が守ってみせるからな」
一体、私達は何を見せられているのだろうか?なんで人喰いがあった日の夜にそんな熱々な姿を見せつけられなきゃならないのだろうか?
「ねぇ、あの二人が言ってることよく分からないんだけど?ねぇ、無視しないでよ、ねぇ?」
私とレーネは探偵を無視して美容師とシェイリがいる方へと向かった。
(にしても本当に広いリビングだな。もっとソファとか椅子とか用意してくれてもいいものだが……)
歩いている道中、レーネがこんなことを訊いてくる。
「あのっ、先輩!今、2人が言ってたウンガーって先輩のことをナンパしてきた人の事ですよね?」
「あぁ、そうだ。ダル絡みをしてきたオッサンだ」
2人と再び、合流した所で今度はこんな事を人々が言い出す。「皆、リビングに集まっているのに未だに姿を現さないなんて怪しいわね」、「なぁ、もうそいつが犯人ってことでよくね?」、「本当に人狼だったりしてな」と口々に言い出す。
中には突然、起こされ何も説明されないままリビングに待たされている人もいたのか。「一体、いつまで待たせる気だ!」と怒りを露わにし、リビングから出ていこうとしている。
その様子を見ていたハクビャクインがゆっくりとその人物の元へ行き、説得をしようとし始める。
だが、その時だった。
「バァン」と大きく扉が開かれ、青ざめた顔で一人の執事と一人のメイドが入って来た。
「どうしましたか?」
彼らにミシェルは尋ねる。
「お、おお、お迎えに行こうとしたウ、ウ、ウンガーさんが部屋で……」
(……まさかっ!!)
私の嫌な予感は外れていなかったようだ。
執事は震える声で付げた。
「ウ、ウ、ウンガーさんが部屋でっ、部屋で倒れています……」
その言葉には人々がどよめき出す。
「落ち着きなさい。ウンガーさんの脈は?」
ミシェルの問いに執事はただ首を横に振るだけだった。
「2人目の犠牲者……」
そう誰かが言った。
その声は若い男の人が言ったようにも聞こえたし、か弱い女性の声にも聞こえた。
ただハッキリしているのは一つ。
一晩に2人も男性が亡くなったということ……。
「皆さん、ここでお待ちください。私はウンガーさんの部屋を見て参ります」
ミシェルはリビングを出て行った。
この非常事態に流石の当主オーエンも焦りを隠せない。
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