異世界発明家

ヤート

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防衛戦

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  司令部は要塞で巻き返しを図るが今回はそもそも質が違うらしい。

「明確なボスがいる」

「何?」

「奴らにしては統率が異様に取れている。何せ我々を分断させているからな」

「ですが指揮を執っている個体なんて冒険者の連合にも我々騎士大隊のところにも居なかったぞ?」

「いや、おそらくだがまだその個体は群れから現れていないハズだ」

「どういうことだ?パーカー」

「コレを見てくれ」
 そう言って僕は手持ちサイズの通信機で壁に映像を投影した。

「パーカー殿の戦闘の様子ですか?」
 騎士の一人が聞く

「そう僕が戦った群れだ、僕が交戦して僅か数分で群れの一部が3つに分かれて後退している」

「ほう」
その様子に司令官のマルクス将軍が顎に手を当てて映像を注視する。

「そしてこの群れはある一点に向かっている」
 3D化された憤怒の谷を移す。
 そして谷底の7つの坑道よりもっと手前のある一点に赤い点を付ける。

「コレは?」
 そう言って触ろうとする者も居れば下から覗き上げる者まで事態は進まなかった。

「わが商会の商品だよ。と言ってもまだまだ試作段階も良いとこの代物だが、つい最近調査が終わったからねこうして披露してるわけなんだが」
 先ほどコーランに衛星とドローン数機で観測させたモノとは言わずに状況を説明する。...が司令部のみんなは僕の話を聞いていない。みな「おぉこれがパーカー商会の試作品ですか」「これがありゃあ俺たちももっと効率よくダンジョンに行けるな」「これがあれば敵国の砦も丸裸だなぁ」
 仕方ないから一旦画像を消して僕に視線を集める。

「話をもどしても?」

「…あぁ続けてくれ」

「よしさっき言った通りこのポイントに群れのリーダーがいる可能性が高い」

「いいですかい?」
 挙手をして発言を求めたのはA級5位の冒険者「風の精霊」のリーダーだった。

「許可する」
 マルクス将軍は先を促す。

「今回の悪夢ではない可能性が高いと思れやす」

「何故だ?」

「いやぁ基本モンスターってのは同じ品種なら群れることもあるんですがぁ上級、中級が群れることはありやせん。ですが例外的に混合で野山の村を襲うことがありやす。それは圧倒的な捕食者が現れた時です」

「だがこの砦に来るほどの脅威とはなんだ?」

「そう聞かれると弱るんですが、先ほどのパーカーの旦那の絵の通り上級に位置されるミノタウロス、ハイオーク、ケルベロスもいました」

「まぁここらじゃお目にかかれん品種だな」

「もともとの悪夢の軍団と争い敗れ、第二の新天地としてここに来たのでは?」

「その可能性は低いだろう」

 その考えもあるか..僕は急いでコーランに裏取りさせる。そして

「いや、そうでもないこの映像はLIVEなんだが見てくれ、谷の手前のあの一本の木から谷方向へ一体も入っていない」

「おぉ!!」「確かに」
 司令室が沸く。

「決まったな」

「将軍?」
 側近が不安げに見る

「ならばこの群れはそう長く続かん、この後起きるであろう共食いの後我らで殲滅する」
 この将軍の策はかなりのハイリスクだった。この商会と冒険者の言い分を丸呑みすれば自身の部下の無力さを国内に知らしめるからだ

「将軍、それは」

「ただし!残りの掃討は騎士大隊で行い冒険者達には援護をお願いしたい」
 将軍の条件に騎士たちの表情は引き締まり冒険者たちは白い目を向ける。

「冒険者諸君にはこの戦いの手当てと私個人から少し上乗せしたいと思う」

 その言葉にそれならまぁという表情で衝突は免れた。

「そしてパーカー殿」

「なにか?」

「貴殿の商会には群れの監視をお願いしたい。これは国からの依頼だ」
そう言って王印を見せる。この行為はマルクス将軍の采配=王の意思であるという意味だ。

「引き受けましょう、報酬は?」

「それはみなが退席した後で話す」

 二人きりになった時

「10憶Gで」

「乗った」

 あの程度の映像なら僕が行かなくても大丈夫だろう。ほとんど動かなくてこの仕事ぼろいね。



1週間後
共食いが始まり数が減ったところを騎士大隊が壊滅させた。

僕はそれと別に憤怒の谷に足を運んだ。

「この群れの首領はお前か」

『パーカー様、この生物の保持している物の中に高蜜度のエネルギーがあります』

「それが原因か、まぁ良い戦闘開始だ」

 オークロードが襲ってきた

 僕は両手首のコネクタを展開し両手を前につき出しビームを放つ。

オークは胸部をぶち抜かれ絶命
「これは、、、腕輪?」

次の瞬間ゲートが開き一人の女が現れた。

「父上めなんで私を下界に」


「君は?」

「私?わたしはレイラ貴方をこの世界に送り込んだ者の娘よ」 

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