7 / 11
第7話 けんぷふぁー【回想戦闘回】
しおりを挟む
宇宙に浮かぶ乳粥一滴でも、いずれは世界の最果てを目指す。なりたい自分に、なるんだ。
それは、彼がかつて託された。戦士としての聖句だった。
彼は闘技場で初めて目にした闘士《ケンプファー》を見て、一目で違うと理解した。
開会直後行われたの剣舞はゾッとするほど美しくて、悪漢混じりで不平不満を垂れ流していた観客達ですら、稀代の女剣士に一生の虜になってしまう程だった。
前座の剣闘は彼にとってどれも楽しかった。露出の多い女性剣闘士や、鉄アミやトライデント、悪漢が持つスター・フィストなど、戦場でもお目にかかれない派手さを重視した武器。首長が宣言しての、過去の大戦を模した巨兵剣闘など。
村の草剣闘や、大きな街の剣闘会とは一味違う。都の剣闘とはこういうものかと見せつけられる。彼は楽しんでいた。愉しんでいた。その闘士と、目が合ってしまうまでは。
闘士は闘技場の中央に進むと、檻の中で暴れ回る妖魔も、騒がしい実況も、危険すぎる妖魔におののく観客も、意識の中に入れなかった。
ただ少しだけ、少しだけ咳払いをして。
戦いの開始を告げるため、裂帛の気合を込めた。
竜の咆哮を、した。
「ゴォォォオオオオオオオオオオオオォオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
どよめいていた観客全員が一斉に耳を塞ぎ、あまりの声による風圧に、小柄な種族は座席にしがみついている。声量の衝撃に、勝手に開戦のドラが音を響かせていた。
唯一。見つめていた彼と、見守るように眺めていた馬耳の女性。そして、天真爛漫な笑みを深めた女剣士のみが、微動だにしなかった。
それは、世界を揺るがす咆哮だった。
世界に響く絶唱だった。
竜は、火を吹く。
数多の力渦巻く彼の世界において、常識はずれのノドを誇り、人はそれを逆燐と呼んだ。
では、その末裔たる竜闘士の咆哮は、いかほどか。
しん、と静まり返った会場の観客たちに、ぐるりと指を差し、竜闘士は拳を力強く天に掲げた。
「湧け!! 観客共!!」
「……ゥゥゥゥゥウウウウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
海岸の波が迫るように、歓声は熱狂に変化し、瞬く間に声援の津波となっていく。観客席は怒号をゆうに越える、歓喜持つ熱狂の声で満たされていく。
「さぁ!、はじめようぜ!!」
武闘の開演である。開戦のドラを待たず、妖魔は檻を壊し解き放たれた。
「コォケェエエエエエエエ!!」
最も敵意持つ外敵に、すぐその石化させる自慢のくちばしで、一気に距離を詰め襲いかかる。
「クック!!!」
「ンんん!!」
悲鳴めいた馬耳の女性の声が、その場に響く。
竜闘士はあえて、無防備に受けて魅せた。
両の脚と太い尻尾で身体を支え、大地に踏ん張り耐えて魅せる。体の石化が始まるが、厚い鱗と皮を犠牲に、そのまま見事に耐えきって見せた。
「ゴ、ッコケェ!?」「ジャアア!?」
竜闘士の尋常ならざる行動と気迫に、眼の前の妖魔は蛇の尾ごと慄いた。その隙を一切容赦なく、竜闘士は見逃さなかった。
「そんな、もんかぁあぁ!!」
そして、何1つ装備していない己が拳のみで妖魔を殴り抜け、倍以上の体格の妖魔を闘技場端まで、たったの一撃で吹っ飛ばした。
「かぁあああ!!」
「ゴッゴフエェエエエ!!」
さらに飛び上がり、己が翼で空を飛び、容赦なく蹴り砕く為に空から襲いかかる。殴り抜けるたびに拳を力強く天に掲げ、咆哮し、観客に竜闘士は己が拳を誇り続けた。
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
観客たちはまるで竜闘士に力を分け与えるように、熱狂し続けていく。
彼はその光景に、涙さえ流して見惚れた。高鳴る鼓動。鳴り止まない潮騒。焼け果てる脳。泡立つ肌。息を吸うことさえ止めた喉。
見開かれたまま微動だにできない、乾き飢えた瞳。全身全霊が、今この場所に立ち、産み出され、生きている事そのものに歓喜していた。
「ゲゲゲッガッケェ…」
いくどか殴り抜けたあと、妖魔はついに地に伏し、ピクリとも動かなくなった。
竜闘士は勝利したあと、最初と同じように会場の観客たちにぐるりと指をまわし、拳を力強く天に掲げ。
大咆哮した。
それは世界を揺るがす咆哮だった。
世界に響く絶唱だった。
まるで武の喜びを分かちあった戦士達に、遠く遠く、響くように届くように……。
竜闘士は、その場のすべての声を握りしめ、掲げるように、天に拳を突き上げ続けていた。
◇
「よお、お目覚めさん」
「おう、おはようさんだ」
紙切れこと、マナギ・ペファイストが小屋から出ると、クリスとクックが出迎えてくれた。クックはマナギの古い友人であり、自身の青春と言って憚らない人物であった。
聞き覚えのある翼が羽ばたく音がしていたので、彼は特に驚かなかった。
「姫さんは?」
「水浴び。昨日はお盛んだったのか?」
「まだそんなんじゃねえさ。女心だろうよ。そっちこそどうなんだ?」
クック頭目は黙って自慢げに片手を広げて見せて、もう片手で3本指を追加した。
「一晩中たぁ……タフだな?」
「ラランにゃ聞くなよ。脳髄ぶっこ抜かれちまう」
クリスがわずかに咳払いしたので、シモイ話はそこでお開きとなった。なんとなく、マナギは姫がいる川下に顔を向けた。
「仕立て屋になる日も、近いか」
「だな。しっかしよく寝てみたいだが、なんの夢見てたんだ?」
「昔のアンタの夢見てたって、言ったらどうする?」
マナギは冗談めかして茶目っ気たっぷりにウインクして見せた。ぞぞぞと非常に寒気を覚えるように、クックは反応してしまった。
「やめい。すっげぇキモいぞ」
「おう、やってて俺も気持ち悪いわ。だがいい時代だっただろ?」
「……………そう、だな。あの頃の夢は、俺もよく見ちまう」
「なあ、まだ……」
「お前も好きだなぁ。……まだ勝とうとする邪念はあるな。冴える時もようやく見えてきたが……」
「そうか、じゃあどうするんだ」
マナギが飽きもせず、何度だって問いかけたやり取りだ。あの日のように、クックは拳を天に突き上げてくれた。
「宇宙に浮かぶ乳粥一滴でも、いずれは世界の最果てを目指す。……アイツが居なくても、なりたい自分に、なるさ」
「……さては。夢は、女の夢か」
「女と、……俺の夢さ」
「女泣かせめ。なら、1本相手してくれ。頭目」
☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★
ここまで読んで頂き誠にありがとうございます!
まことに恐縮ですが、少しでも面白いと思って下さった方は、♡や☆登録をお願いしたいです!
この作品を盛り上げる力添えを頂けると、作者は飛び跳ねるほど喜びます!
モチベーションもアガるので、続きはもっと、も~とっ! 面白くなるかも知れません!
何卒、どうかよろしくお願いしますm(_ _)m!
それは、彼がかつて託された。戦士としての聖句だった。
彼は闘技場で初めて目にした闘士《ケンプファー》を見て、一目で違うと理解した。
開会直後行われたの剣舞はゾッとするほど美しくて、悪漢混じりで不平不満を垂れ流していた観客達ですら、稀代の女剣士に一生の虜になってしまう程だった。
前座の剣闘は彼にとってどれも楽しかった。露出の多い女性剣闘士や、鉄アミやトライデント、悪漢が持つスター・フィストなど、戦場でもお目にかかれない派手さを重視した武器。首長が宣言しての、過去の大戦を模した巨兵剣闘など。
村の草剣闘や、大きな街の剣闘会とは一味違う。都の剣闘とはこういうものかと見せつけられる。彼は楽しんでいた。愉しんでいた。その闘士と、目が合ってしまうまでは。
闘士は闘技場の中央に進むと、檻の中で暴れ回る妖魔も、騒がしい実況も、危険すぎる妖魔におののく観客も、意識の中に入れなかった。
ただ少しだけ、少しだけ咳払いをして。
戦いの開始を告げるため、裂帛の気合を込めた。
竜の咆哮を、した。
「ゴォォォオオオオオオオオオオオオォオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
どよめいていた観客全員が一斉に耳を塞ぎ、あまりの声による風圧に、小柄な種族は座席にしがみついている。声量の衝撃に、勝手に開戦のドラが音を響かせていた。
唯一。見つめていた彼と、見守るように眺めていた馬耳の女性。そして、天真爛漫な笑みを深めた女剣士のみが、微動だにしなかった。
それは、世界を揺るがす咆哮だった。
世界に響く絶唱だった。
竜は、火を吹く。
数多の力渦巻く彼の世界において、常識はずれのノドを誇り、人はそれを逆燐と呼んだ。
では、その末裔たる竜闘士の咆哮は、いかほどか。
しん、と静まり返った会場の観客たちに、ぐるりと指を差し、竜闘士は拳を力強く天に掲げた。
「湧け!! 観客共!!」
「……ゥゥゥゥゥウウウウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
海岸の波が迫るように、歓声は熱狂に変化し、瞬く間に声援の津波となっていく。観客席は怒号をゆうに越える、歓喜持つ熱狂の声で満たされていく。
「さぁ!、はじめようぜ!!」
武闘の開演である。開戦のドラを待たず、妖魔は檻を壊し解き放たれた。
「コォケェエエエエエエエ!!」
最も敵意持つ外敵に、すぐその石化させる自慢のくちばしで、一気に距離を詰め襲いかかる。
「クック!!!」
「ンんん!!」
悲鳴めいた馬耳の女性の声が、その場に響く。
竜闘士はあえて、無防備に受けて魅せた。
両の脚と太い尻尾で身体を支え、大地に踏ん張り耐えて魅せる。体の石化が始まるが、厚い鱗と皮を犠牲に、そのまま見事に耐えきって見せた。
「ゴ、ッコケェ!?」「ジャアア!?」
竜闘士の尋常ならざる行動と気迫に、眼の前の妖魔は蛇の尾ごと慄いた。その隙を一切容赦なく、竜闘士は見逃さなかった。
「そんな、もんかぁあぁ!!」
そして、何1つ装備していない己が拳のみで妖魔を殴り抜け、倍以上の体格の妖魔を闘技場端まで、たったの一撃で吹っ飛ばした。
「かぁあああ!!」
「ゴッゴフエェエエエ!!」
さらに飛び上がり、己が翼で空を飛び、容赦なく蹴り砕く為に空から襲いかかる。殴り抜けるたびに拳を力強く天に掲げ、咆哮し、観客に竜闘士は己が拳を誇り続けた。
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
観客たちはまるで竜闘士に力を分け与えるように、熱狂し続けていく。
彼はその光景に、涙さえ流して見惚れた。高鳴る鼓動。鳴り止まない潮騒。焼け果てる脳。泡立つ肌。息を吸うことさえ止めた喉。
見開かれたまま微動だにできない、乾き飢えた瞳。全身全霊が、今この場所に立ち、産み出され、生きている事そのものに歓喜していた。
「ゲゲゲッガッケェ…」
いくどか殴り抜けたあと、妖魔はついに地に伏し、ピクリとも動かなくなった。
竜闘士は勝利したあと、最初と同じように会場の観客たちにぐるりと指をまわし、拳を力強く天に掲げ。
大咆哮した。
それは世界を揺るがす咆哮だった。
世界に響く絶唱だった。
まるで武の喜びを分かちあった戦士達に、遠く遠く、響くように届くように……。
竜闘士は、その場のすべての声を握りしめ、掲げるように、天に拳を突き上げ続けていた。
◇
「よお、お目覚めさん」
「おう、おはようさんだ」
紙切れこと、マナギ・ペファイストが小屋から出ると、クリスとクックが出迎えてくれた。クックはマナギの古い友人であり、自身の青春と言って憚らない人物であった。
聞き覚えのある翼が羽ばたく音がしていたので、彼は特に驚かなかった。
「姫さんは?」
「水浴び。昨日はお盛んだったのか?」
「まだそんなんじゃねえさ。女心だろうよ。そっちこそどうなんだ?」
クック頭目は黙って自慢げに片手を広げて見せて、もう片手で3本指を追加した。
「一晩中たぁ……タフだな?」
「ラランにゃ聞くなよ。脳髄ぶっこ抜かれちまう」
クリスがわずかに咳払いしたので、シモイ話はそこでお開きとなった。なんとなく、マナギは姫がいる川下に顔を向けた。
「仕立て屋になる日も、近いか」
「だな。しっかしよく寝てみたいだが、なんの夢見てたんだ?」
「昔のアンタの夢見てたって、言ったらどうする?」
マナギは冗談めかして茶目っ気たっぷりにウインクして見せた。ぞぞぞと非常に寒気を覚えるように、クックは反応してしまった。
「やめい。すっげぇキモいぞ」
「おう、やってて俺も気持ち悪いわ。だがいい時代だっただろ?」
「……………そう、だな。あの頃の夢は、俺もよく見ちまう」
「なあ、まだ……」
「お前も好きだなぁ。……まだ勝とうとする邪念はあるな。冴える時もようやく見えてきたが……」
「そうか、じゃあどうするんだ」
マナギが飽きもせず、何度だって問いかけたやり取りだ。あの日のように、クックは拳を天に突き上げてくれた。
「宇宙に浮かぶ乳粥一滴でも、いずれは世界の最果てを目指す。……アイツが居なくても、なりたい自分に、なるさ」
「……さては。夢は、女の夢か」
「女と、……俺の夢さ」
「女泣かせめ。なら、1本相手してくれ。頭目」
☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★★★☆☆☆★
ここまで読んで頂き誠にありがとうございます!
まことに恐縮ですが、少しでも面白いと思って下さった方は、♡や☆登録をお願いしたいです!
この作品を盛り上げる力添えを頂けると、作者は飛び跳ねるほど喜びます!
モチベーションもアガるので、続きはもっと、も~とっ! 面白くなるかも知れません!
何卒、どうかよろしくお願いしますm(_ _)m!
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる